
■連載/ムッシュ・フジタの5分でできるおつまみレシピ
皆さんは梅昆布茶を調味料として使ったことがありますか? そう問われて、『いやいや昆布茶を調味料だなんて…』と思う方もいれば、『ほ~、なるほど~』と思われる方もいることでしょう。そして今回の記事を読んでいただければ、皆さんが後者の感想になってくれていることでしょう! 梅昆布茶の原材料は、塩、砂糖、梅干し、昆布。こう見れば調味料の集合体であることがわかりますよね。○○茶と表記があるだけで飲み物としての印象が強くなるのですが、少しアプローチを変えるだけでまったく別の使い方ができるという発想を楽しんで頂ければと思います。ぜひ、料理工程を追いながらさらにイメージして下さいね!
それでは、用意する主な材料はコチラ!
カツオの梅昆布茶カルパッチョ
-使用材料- 材料費
・刺身用カツオ 1柵(244円)
・ミニトマト 2個(20円)
・青ネギ 1/5束(40円)
・大葉 3枚(30円)
・梅干し 4粒(20円)
・オリーブオイル 適量
・梅昆布茶 3g
・ホワイトペッパー 少々
・ベビーリーフ 少々(10円)
(材料費 約364円。調味料等は材料費に含めず)
それでは、お料理タイムアタック、スタート!
【0:00スタート】
1、刺身用カツオを薄くスライスする。
★POINT
刺身用の魚を柵で買ってくるメリットとして、自分好みの厚さにカットできるという意味があります。今回は一般的にしょう油をつけて食べるおさしみではなくカルパッチョとして使用するので厚さは少し薄切りになります。カルパッチョはさっぱりした味わいだからこそ、スライスした魚も食べた時に重く感じさせないように薄切りにするという狙いです。
【1:00経過】
2、薬味を切る。ミニトマトは小さくダイス状に。ネギは小口切り。大葉は丸めてスライスしておく。
【2:30経過】
3、ボールに種を取った梅干しを入れ、スプーンでよく潰す。
★POINT
通常カルパッチョはレモン汁で酸味を添加することが多いのですが、今回は梅干しがその役割を担います。ですので少し多めに梅の酸味を効かせると味がまとまるでしょう。梅干しは安価なもので十分。ハチミツなどで味付けされたもので結構ですよ。
潰した梅干しにオリーブオイルを入れて伸ばし、ミニトマト、大葉、青ネギ、梅昆布茶、ホワイトペッパーで味付けをしてソースを作る。
★POINT
ホワイトペッパーも少し多めに入れると味がよく締まります。味見をしながら梅昆布茶との割合を調整してみましょう。
【4:00経過】
お皿にカツオを盛り、ソースをかけ、ベビーリーフを散らせば完成です!
【5:00経過】
いかがでしょうか。ちょっとお洒落だけどなかなかワイルドさもある一品。そして見た目だけでなく味はさらに絶品! カツオの生臭さを梅と梅昆布茶で抑え込んでくれており、とてもさっぱりいただけます。大葉とネギの薬味もいい味のアクセントになってますね。これが梅昆布茶だけで味付けしたのかなんて信じられないぐらい美味しいですよ。ぜひお試しください! それでは今宵も、よいお酒を♪
『お料理うんちくツイート』~昆布茶の歴史~
昆布茶の歴史を調べると、古くは平安時代に薬として飲まれていたりしたことがあるようだ。そこから大衆的になったのが江戸時代で、大正7年には現在にあるような粉末の昆布茶も発売される。この粉末昆布茶はインスタント飲料の元祖とも言われており、インスタントコーヒーの発売は昭和13年なので当時の昆布茶の世間的定着度合いの差がよくわかる。
文/ムッシュ・フジタ