マイルとは、ANAやJALなどの航空会社が提供している「マイレージサービス」で貯めることのできるポイントサービスのこと。貯めたマイルは航空券と引き換えできたり、ホテルの宿泊券やギフトカード等に交換できたりと、他のポイントサービスにはない特典も充実している。
マイルの貯め方として一般的なのは飛行機への搭乗だが、実はその他にもマイルを貯める手段は数多く存在する。本記事では、普段の生活の中で無理なく、お得にマイルを貯める方法を紹介したい。普段飛行機に乗らない人もぜひチェックしてほしい。
マイルの貯め方
日本国内で主流となっているマイルは「ANAマイル」と「JALマイル」の2種類。この2つのポイントに互換性はないため、マイルを貯める場合はどちらかを選んで貯めていくのが効率的だ。
ANAマイルの貯め方
ANAマイルを貯めるには、まず「ANAマイレージクラブ」に入会する必要がある。入会の際にポイントを貯めるためのカードを作るが、クレジットカード以外のカードを持ちたい場合はクレジット機能のない「ANAマイレージクラブカード」を、効率的にマイルを貯めたい場合はクレジット機能付きの「ANAカード」を選択しよう。また、月額300円で「ANAマイレージクラブ モバイルプラス」に加入すると、さらに充実したマイル還元サービスが受けられるようになる。
1.フライトマイル
フライトマイルは、飛行機に乗った距離に、運賃ごとに設定された積算率をかけることによって算出されるマイル。運賃の高さによって積算率は上がっていき、長い距離をグレードの高いクラスで利用すればよりマイルが貯まりやすくなる。反対に、ツアー旅行や格安航空券ではマイルが貯まりにくい。ANAは38社の航空会社と提携しており、特にヨーロッパや東南アジアに強い。
2.旅行
旅行でもマイルが貯められるシーンは多い。レンタカーの借り入れ、空港駐車場の利用、ホテルの宿泊予約、ツアー予約の際に「ANAマイレージクラブ モバイルプラス」で予約したり、「ANAカード」を使い決済したりすることでマイルが貯まる。
3.インターネットでの買い物
「ANAマイレージモール」というショッピングサイトを経由し、楽天やユニクロなどの提携店で買い物をすると、200円ごとに1マイルが貯まる。提携先ショップのポイントを同時に貯めることもでき、ANAカードで決済した場合はANAカードにもマイルが付く。
4.街での買い物
スーパーやコンビニ、ドラッグストアでもマイルを貯められる店舗もある。ただし、ANAカードでの決済が条件の場所も多いため、日常の買い物でもマイルを貯めたいという人はANAカードを発行しておくのがおすすめだ。
5.提携ポイントの交換
Tポイントや楽天ポイント、nanacoポイントなど、提携しているポイントをANAマイルに変換することも可能だ。楽天ポイントは2ポイント=1マイル、Tポイントやnanacoポイントは500ポイントで250マイルと交換できる。
6.ポイントサイト
ポイントサイトを経由してさまざまなサービスを利用することでポイントを貯め、貯まったポイントをマイルに変換することができる。買い物やクレジットカード発行、保険の無料相談やアンケートなど案件の種類も幅広い。「ハピタス」や「モッピー」などが有名。
7.銀行
新生銀行やスルガ銀行などでは、口座開設や投資信託の購入、住宅ローンの契約などでマイルが貯まる。GMOクリック証券は上述した「ANAマイレージモール」を経由すると、口座開設でマイルが貯まる。
8.公共交通機関の利用
「ANA To Me CARD PASMO JCB」や「ANA VISA suica カード」では、SuicaやPASMOのチャージや東京メトロに乗車した際などにポイントが付与され、それをANAマイルに変換することができる。
JALマイルの貯め方
JALマイルを貯める場合も、ANAと同様に「JALマイレージバンク」というマイレージサービスに登録する必要がある。プリペイド機能のついた「JMB JGWカード」、電子マネー「WAON」の機能を持った「JMB WAONカード」、クレジット機能のついた「イオンJMBカード」などがある。すぐにマイルを貯めたい時は「モバイルJMB WAON」アプリが便利だ。
JALマイルを貯める場合も、ANAと同様にフライトマイルや旅行、日常の買い物やポイントサイトの利用が主な方法となる。
<参考>
「陸マイラー」でもこんなに貯まる!JALのマイルの賢く貯める方法
マイルを貯める裏技はある?
普段の買い物や通勤などでコツコツ貯めてはいるものの、なかなか思うようにマイルが貯まらず、有効期限間近になってしまうという人は意外と多い。そこで、さらにマイルを貯めやすくする、ちょっとしたテクニックを紹介する。
特約店を上手に利用する
日常的に訪れる機会の多いコンビニ。JALカードの場合、ファミリーマートはカード決済時のマイルが2倍貯まる特約店に、ANAカードはセブンイレブンがマイル1.5倍の特約店になっている。
カードを使ってチャージした電子マネーで決済するよりも、カード決済の方がマイルを多く貯められる。コンビニを利用する際は、それぞれのクレジットカードで決済するようにしよう。
飲み会や食事会の予約もモールを経由する
会社の飲み会や友人との食事会をする際に、マイレージモールを経由して予約をするのもおすすめ。サイトによっては、予約金額が多いほどより多くのマイルを多く貯められるため、宴会の幹事になった時は活用しよう。
税金をカードで支払う
一部の税金はクレジットカード払いに対応している。クレジット払いに対応していない税金でも、nanacoには対応しているケースも多い。クレジットカードでnanacoにチャージして、そのnanacoで税金の支払いをすればマイルを貯めることができる。
文/oki