今夏は大手をふって出かけることが、例年よりも格段に減ったのではないだろうか。これまで楽しめていたエンタメが、ことごとく中止や延期に。多くの人は、おうちでの楽しみを再発掘しようとしている。中でも注目されているのが電子楽器だ。特に最近は私たちの想像を超える〝超進化系〟が、続々と誕生している。
そのひとつが、ローランドの電子和太鼓『TAIKO-1』。簡単な操作、ヘッドホン装着で騒音なし、太鼓だけでない150以上の音色を楽しめるという〝三拍子〟揃った新製品だ。「網状素材のメッシュヘッドにより、打撃音自体も抑えました。電池駆動なので、屋外などの電源がない場所で演奏できるのも魅力です」(ローランド 営業推進部・川合健太郎さん)
クラウドファンディングに成功し、正規販売が始まったドラムキット『Freedrum』も、場所を問わず楽しめる。セッティングは、センサー内蔵の本体を付属のドラムスティックに取り付けて、スマホアプリとペアリングするだけ。
「ドラムはすばらしい楽器ですが、サイズも音も大きく、気軽に演奏できません。だからこそ、いつでもどこでもドラムの演奏気分を味わえる製品を作りました」(Freedrumオーナー・ジョージさん)
一方、明和電機の『SUSHI BEAT』は、寿司のように握るだけで演奏できる、ユニークな電子楽器だ。
「タイミングを合わせて握れば簡単に〝DJプレー〟ができます。ライブに行けないうっぷんを『SUSHI BEAT』で晴らしてください」(明和電機・土佐信道さん)
秋も続きそうな巣ごもりを楽しむのに、これらの進化系電子楽器が一役買ってくれそうだ。
どこでも祭り気分の電子和太鼓
ローランド『TAIKO-1』
オープン価格(予想実勢価格約14万2000円)
世界初〝担ぎ桶〟スタイルの電子和太鼓。打⾯部/⾳源部/ロッド部の各パーツを分解して収納できる。単3形充電式電池8本で約5時間駆動する。W430×H521×D430mm、重さ4.5kg。2020年12月発売予定。
ボタンをできるだけ減らしたというシンプルな操作パネル。よく使う機能は中心部のボタンに割り当てて、すぐに呼び出すことができる。
音色を選ぶには「+/-」ボタンを押すだけでいいし、とにかく操作が簡単! 見た目以上に軽く、長時間担いでも疲れにくい。叩く強さや位置で音色が変わるのもおもしろい。
どこでも演奏できる究極のエアドラム♪
Freedrum『Freedrum』
1万8600円〜(税/送料込み)
ポケットサイズのバーチャルドラムキット。素材には衝撃に強いABSプラスチックを使用。現在販売中のスティックはナチュラルとブラックのみ。バッテリーは約14時間持続する。充電端子はUSB Type-A。W22.47×H79.6×D8.7mm。
演奏する際は専用アプリ「Freedrum」を使用。Bluetoothで接続後、スティックを振った時に音が鳴る位置や、音色などを設定できる。
スマホさえあればすぐに演奏できるので、本当に手軽。ドラム未経験でも〝ドラマーっぽさ〟を楽しめるし、練習したい人には〝スタジオいらずの即戦力〟として活躍してくれる。