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小児の体内では新型コロナウイルスと抗体が同時に存在する可能性、米国立小児病院研究報告

2020.10.02

小児では新型コロナウイルスと抗体が同時に存在

小児の体内では、新型コロナウイルスと、このウイルスと戦う抗体が同時に存在し得るとする驚きの研究結果が報告された。

研究論文の筆頭著者である米国立小児病院のBurak Bahar氏は、「ほとんどのウイルスでは、抗体が検出された時点でウイルスは検出されなくなる。

しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では、両方が同時に検出されている。これは、抗体が検出された小児でも、ウイルスを伝播させる可能性があることを意味する」と述べている。詳細は、「The Journal of Pediatrics」9月3日オンライン版に掲載された。

この研究は、2020年3月13日〜6月21日の間に、同病院で新型コロナウイルスのRT-PCR検査を受けた22歳以下の小児および若年成人6,369人を対象にしたもの。このうち、215人は新型コロナウイルスIgG抗体検査も受けた。

その結果、215人中33人で、新型コロナウイルスとIgG抗体の両方が検出されたことが明らかになった。血液中に抗体が検出された33人のうちの9人は、後になって、新型コロナウイルス陽性になったという。

新型コロナウイルス陰性となるまでの期間と抗体が陽性となるまでの期間について評価したところ、ウイルス陽性から陰性になるまでの期間中央値は25日、抗体ができるまでの期間中央値は18日であった。

抗体が、再感染を阻止し得る中和抗体のレベル(80AU/mL)にまで達したのは、33人中わずか17人で、それに要した期間中央値は36日だった。

年齢層別に見ると、6~15歳の患者では16~22歳の患者に比べて、体内からウイルスが排除されるまでの期間が有意に長いことも判明した(中央値32日対18日、P=0.015)。

性別を調整すると、6~15歳の女児患者では、6〜15歳の男児患者と比べて、体内からウイルスが排除されるまでの期間が有意に長いことも分かった(中央値44日対25.5日、P=0.02)。

Bahar氏は、「この研究結果は、小児に抗体があること、あるいは症状がなくなったことを理由に、警戒を怠ってはならないことを意味する。引き続き、清潔を保ち、ソーシャルディスタンスを守ることが緊要だ」と述べている。

Bahar氏らは研究の次の段階として、抗体とウイルスの両方を持つ人が、他の人を感染させるかどうかを調べる予定であるという。

同氏らによると、現状では、抗体を持つことが免疫を持つことを意味するのか、あるいは、抗体がどの程度の期間、再感染を防ぐのかについても不明であるという。(HealthDay News 2020年9月8日)

Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.jpeds.com/article/S0022-3476(20)31114-8/fulltext

Press Release
https://childrensnational.org/news-and-events/childrens-newsroom/2020/covid-antibody-study

構成/DIME編集部

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