
緊急事態宣言解除後、再び新型コロナの新規感染者が増加傾向にある最中始まった「Go To トラベルキャンペーン」だが、独自の緊急事態宣言を発出したり慎重な行動を呼びかける自治体も多い。
今回、ワークポートが全国の転職希望者753人を対象に「Go To トラベルキャンペーン」について実施したアンケートでは、経済を活性化させたいという政府の思惑の一方で旅行をためらう人が多いことがわかった。
「Go To トラベルキャンペーン」利用したいと思わないが62.3%
対象者に「Go To トラベルキャンペーン」を利用したいかと聞いたところ、「利用したいとは思わない」と回答した人が62.3 %と半数以上に及ぶことがわかった。(※現時点でキャンペーン適用外でも、対象であるものとして回答)
利用したくないという理由の約半数が「コロナの感染リスクがあるため」(40代・男性・公務員・九州沖縄)、「感染拡大させる要因となるため」(40代・女性・医療福祉・関東)、「罹患する・させる両方の可能性があるので、無用なリスクは取りたくない」(40代・男性・マーケティング・関東)、「コロナ感染者が増えている現在の状況で旅行に行きたいとは思えないから」(20代・女性・営業・関東)など、新型コロナの感染リスクや感染拡大を懸念するものだった。
中には「東京からはどこへ行っても歓迎されないと思うため」(40代・女性・営業・関東)、「利用して遠方に出かけてコロナに感染したら、体調的にも辛いし噂を立てられそうで嫌だから」(20代・女性・管理・関東)等の風評を気にする声や、「時期尚早。いくら対策をとっていようと人が動けばウイルスも動く。特効薬ができ万全の体制が整ってからなら利用したい」(20代・男性・接客販売・関東)、「感染拡大に影響しそうなうえに、税金の使うべき場所を間違えていると思う」(20代・男性・運輸・関東)等、今回のキャンペーン自体に異議を唱える声も挙がった。ほかにはそもそも旅行に行くための休みが取れない、金銭的な余裕がないと回答する人も見受けられた。
一方で、「Go To トラベルキャンペーン」を「利用したいと思う」と回答した人は37.7%。具体的な理由を聞いたところ、「旅行に行きたいので、安くなるなら使いたい」(40代・男性・知財・関東)、「普段では利用できない宿でもお得に利用できるため」(40代・男性・経済団体職員・近畿)、「せっかくの機会なので活用したい」(40代・男性・公務員・中国)など、せっかくお得に旅行できるならば利用したいとする意見のほか、「経済を回すため」(40代・男性・営業・中部)、「観光産業の活性化の一助となるため」(40代・女性・管理・関東)、「利用して地域貢献をしたい」(40代・男性・事務・中部)等、経済活性化に貢献したいという意見が大多数を占めた。
また「コロナ自粛の反動で旅行にいきたいため」(40代・男性・管理・関東)等、長期にわたる自粛のストレスを発散させリフレッシュしたいという意見も散見される。
どのような旅行で利用したいか聞いたところ、2~5泊程度の国内旅行で利用するとの回答が大半で、中には「1泊2日のキャンプですでに利用した」(40代・男性・スポーツ団体・関東)という人や、転職活動の面接で他府県に行く費用や帰省の費用に充てると回答した人もいた。
調査概要
調査内容 :Go Toトラベルキャンペーンの利用について
調査対象者:当社を利用している全国の転職希望者(20代~40代の男女)
有効回答 :753人
調査期間 :2020年7月28日~8月4日
構成/ino.
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