
秋も深まり、だいぶ過ごしやすい季節になってきた。
私の十八番、バラの世界でも国産バラの収穫量が減り、アフリカ・ケニアからの入荷量が増えてくる時期である。日本の気温が下がったこともあり、皆さんのお手元でバラは更に長持ちするようになる。
これはちょっと余談だが、2019年の財務省データによると、日本が1年間にケニアから輸入したバラの総重量は807トン。バラの場合、1トン=25,000本と言われるので、807トン=約2,000万本、、、想像できない本数である。
閑話休題。
皆さん、”大切な人にバラを贈る”となると、赤いバラや白いバラなど、ちょっと照れる姿を想像されるかもしれない。
でも、それはもはや古い話。
バラの世界はこの5年で大きく変化したのである。
カッコいいバラがたくさん。
こんなバラなら、受け取る側はあなたのセンスを褒めてくれるはずだし、贈る側も嬉しくなるはずだ。
1. レディバタフライ
僕がケニアでこのバラを見た際に感じたことは一つ。
(アフリカのエネルギーだ!)
黄色とオレンジのコントラストが本当にエネルギッシュ。
実際、茎も非常に太く、まさにアフリカの大地のエネルギーをたっぷり浴びて育ったことを実感できるバラである。
2. イーグルアイ
このバラをケニアで見たのは今から2年前だろうか。
(カッコよすぎる! こんなバラ見たことない!)
その場で即座に買い付け交渉を始めたのは言うまでもない。
クリーム色のバラに赤いリップ、僕はケニアで何千という新品種のバラを見てきたが、こんな色合いは初めてで、感動して震えすら覚えたほどだ。
3. ライラックアイ
これは日本でも@DIMEで本邦初公開、いや世界初公開のバラではないだろうか。
ピンクのバラだけど、濃淡のコントラストとふちのギザギザ感が今までにない姿を作り出した。
デビューしたてのため入荷がまだまだ不安定だが、もし見かけたら是非手に取ってほしい。
”ピンクのバラが好き”という女性がいたとして、このバラを見て”見たことあるようなバラ”という人は絶対にいないと断言できる。(笑)
どうだろう、皆さんの持っている”バラのイメージ”は覆されただろうか。
筆者の運営している「世界の花屋」や、筆者のYouTubeチャンネルでもそんなバラの世界をより詳しく取り上げています。
贈るにあたって、もっといろんな”小ネタ”を知りたい!、ということあれば、参考にして頂けると嬉しいです。
文/小林邦宏
旅するビジネスマン。これまで行った国は100ヶ国以上。色んな国で新しいビジネスをつくるおじさん。
現在は新型コロナウィルスの影響で海外渡航制限中により国内で活動中。
オフィシャルサイト:https://kunihiro-kobayashi.com/
Youtubeチャンネル:「旅するビジネスマン 小林邦宏チャンネル」
Twitter: @kunikobagp
著書:『なぜ僕は「ケニアのバラ」を輸入したのか?』(幻冬舎)