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コロナ禍でドライアイ患者が増加、専門医が作った「眼科受診チェックシート」で確認を

2020.09.27

一般社団法人日本コンタクトレンズ協会では9月10日(木)の「コンタクトレンズの日」に、会長の浦壁昌広氏のほか、ゲストとして近畿大学医学部眼科学教室准教授であり、日本眼感染症学会評議員でもある江口洋氏を招き、「コンタクトレンズ協会記者発表会」を開催した。

本稿前半では、発表会で行われた「ECでのコンタクトレンズ購入の際に気をつけるべきこと」「在宅勤務が増える中で特に気をつけるべき眼疾患」といった最新トピックに関する話題が取り上げられた質疑応答の一部抜粋と、江口氏監修の「眼科受診チェックシート」を紹介。

また後半では、コンタクトレンズを使用している全国の15歳~59歳の男女2,200名を対象にした、コンタクトレンズユーザーのコロナ禍のライフスタイルに関する実態調査の結果を公開していきたい。

<質疑応答> ※一部抜粋

Q.インターネットチャネルでのコンタクトレンズ購入が増えていると聞いていますが実際はどうですか

A.(浦壁会長より)大きく比率は変化していませんが、40%くらいの方がインターネットで購入しています。眼科や専門店で登録をし、検診をして、都度インターネットで購入している方と、検診や処方がなくインターネットで購入し続けている方の合算です。

Q.ECでのコンタクトレンズ購入の際に気をつけるべきことは何でしょうか

A.(浦壁会長より)処方に基づいて購入することが安全に長くお使いいただくための大きなキーです。インター
ネットで購入される方も、きちんと検診や処方を眼科で行うことが大事だと思います。成長過程にある小学生~高校生であれば頻繁な検診を、大人であれば一定程度の期間を守って受診いただくことが大切だと思います。

Q.コロナ禍で眼科受診の頻度が減っているように思われますが、コンタクトレンズ度数を測りに行く等の検診の最適な期間はありますか

A.(江口先生より)なんとなく見にくいということがあれば、度数があっているかどうか、早めに最寄りの眼科やかかりつけ医に相談し、チェックをしていただきたいと思います。明らかに見え方がおかしいときは早めに、特に見え方に変わりがなくても、かかりつけの先生の指示に沿って検査には行っていただきたいと思います。

Q.コロナ禍で在宅勤務が増える中、特に気をつけるべき眼疾患はありますか

A.(江口先生より)在宅ワークなどでスマホやタブレット端末を見る時間が増えた方も多いと思います。人間は何か集中して物を見ている時は、無意識にまばたきが減って、非常に眼が乾燥し、いわゆるドライアイになる可能性があります。ドライアイだからといって眼が乾くだけでなく、ゴロゴロしたり、充血したり、眼が疲れてピンとがあわなかったり症状は様々です。

ご自身の眼に不調があってなんの疾患なのかわからないと思いますので、チェックシートを参考になにか気になることがありましたら、ご自身で判断せずに最寄りの先生やかかりつけの先生に的確な診断をつけてもらい、治療をしていただくため、受診していただくことが1番大事だと思います。なお、コロナ禍の今、クリニックでは様々な院内感染対策をとっています。いきなり受診するのではなく、受診日や時間について事前に電話で相談してから受診することをお勧めします。

放っておくと怖い!「眼科受診チェックシート」

新型コロナウイルスへの感染を懸念し、眼科受診を敬遠している人がいる。しかし、定期的に眼科を受診しなければ、知らないうちに眼の病気が進行してしまうリスクが潜んでいる。

そこで、眼からの危険信号をきちんと把握し、定期的な眼科受診を促進すべく、眼感染症専門医でもある江口先生の監修により「眼科受診チェックシート」を発表。ひとつでも当てはまる方は、一度眼科へ相談してみてはいかがだろうか。

【監修医師 プロフィール】
医学博士
江口洋

<略歴>
1995年3月 徳島大学医学部医学科卒業
1995年5月 徳島大学医学部附属病院眼科 医員
1996年 4月 学校共済組合四国中央病院眼科 医員
1998年 4月 徳島大学医学部附属病院眼科 医員
2000年 1月 徳島大学医学部附属病院眼科 助手(現助教)
2002年 6月 西オーストラリア大学 Lions Eye Institute 研究員
西オーストラリア大学 Royal Perth Hospital 臨床助手
2005年 4月 徳島大学医学部附属病院眼科 講師
2013年 4月 香川大学医学部分子微生物学 非常勤講師(兼任)
2015年 4月 近畿大学医学部堺病院眼科 准教授
2016年 4月 香川大学医学部分子微生物学 客員研究員(兼任)
2018年 4月 近畿大学眼科学教室 准教授 現在に至る
2016年 4月~2020年4月:日本眼感染症学会理事
2019年 4月~現在:日本角膜学会評議員
2020年 4月~現在:日本眼感染症学会評議員

コロナ禍でのコンタクトレンズ使用時間の割合は減少、減少理由は「コロナ要因」が8割以上を占める

コンタクトレンズを使用している、全国の15歳~59歳の男女2,200名を対象にした、コンタクトレンズユーザーのコロナ禍のライフスタイルに関する実態調査が行われた。

生活時間全体を100%として、緊急事態宣言発令前後の「クリアレンズ」「カラーまたはサークルレンズ」「メガネ」「裸眼」それぞれの使用時間の割合を聞いたところ、緊急事態宣言発令後、「クリアレンズ」「カラーまたはサークルレンズ」の使用率は減少し、「メガネ」「裸眼」が微増した。

「クリアレンズ」「カラーまたはサークルレンズ」の減少理由について聞いたところ、「外出が減ったから(76.5%)」が他と大きく差をつけ最も多いという結果となった。特に女性にその傾向が強くみられた。

また、「外出が減ったから」に加え「外出自粛で販売店に行けなかったから」など、コロナ要因の回答は85.6%と多くを占めたことから、新型コロナウイルス感染拡大の影響が、コンタクトレンズの使用頻度に多く影響を与えていることがわかった。

コンタクトレンズの使用頻度、今後の使用意向は40代女性のみ減少、消費抑制傾向がみられる

コンタクトレンズの使用頻度について今後の意向を年代別で見てみたところ、ほとんどの年代で使用頻度に増加傾向が見られ、コロナ前に回帰する見込みとなった。

しかし、40代以上の女性については他の年代とは異なり、増加と減少が逆転。消費抑制傾向がみられる。

コンタクトレンズの購入方法、インターネットが増加傾向

緊急事態宣言発令前後のコンタクトレンズの購入チャネルに関して聞いたところ、前後の変化は見られなかったものの、いずれも最も多い購入チャネルは「インターネット販売店(個人輸入含む)」で全体の約40%を占める。

今後のコンタクトレンズの購入チャネルについても聞いてみたところ、「インターネット販売店」の増加率が最も高く、全体で30%という結果となった。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により外出自粛期間が長くなったことも一因として考えられるが、今後インターネット販売店での購入は増えていくことが予想される。

眼科の受診率は約半数、未受診の理由は?

緊急事態宣言発令前後のコンタクトレンズ使用者が必要な眼科検診をしたかどうかを比較したところ、緊急事態宣言後の眼科未受診が43.5%に増加。

「眼科検診を受診しなかった」と回答した人に、眼科を受診しなかった理由を聞いたところ、最も多かったのは、緊急事態宣言発令前後変わらず「眼に不具合・不都合を感じていないから」だった。

一方、増加率を見てみると「新型コロナウイルス感染が怖いから」が最も高く、緊急事態宣言以前は15.7%であったのに対し、緊急事態宣言後は22.2%と6.5ポイント増加。新型コロナウイルス感染拡大が、眼科の受診率の低下にも影響を与えていることがわかった。

眼科の受診率が元々低く、緊急事態宣言前も半数であったことは世の中の課題であり、コンタクトレンズの利便性や安全性を担保するためにも、継続的な啓発活動は必須であることがわかった。

<調査概要>
調査名:コロナ禍でのコンタクトレンズの消費者実態調査
調査実施日:2020年8月14日~8月16日
調査対象:2020年にコンタクトレンズを使用した、全国15歳~59歳の男女(計2,200人)
調査手法:インターネットによるアンケート調査

出典元:一般社団法人日本コンタクトレンズ協会
https://www.jcla.gr.jp/

構成/こじへい

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