
新型コロナウイルスの感染拡大で、急速に普及が進んだテレワーク。連日自宅で内勤をし、遠隔で人とやり取りをしていると、ふと思うはず。「これ、都心に住む意味ないのでは?」と。
そんなテレワークと住まいへの考え方に関する実態調査がこのほど、株式会社フリースタイルによって行われたので、その結果を紹介していきたい。
本調査は、8月18日~ 8月19日の期間、1都3県在住のテレワーク中で持ち家在住の1,098人を対象として実施されている。
今住んでいる住居のメリット・デメリットとは?
「現在の住まいのメリットについて教えてください(複数回答可)」と質問したところ、「近隣にスーパーや商業施設がある(53.6%)」と回答した人が最も多く、次いで「交通の便が良い(52.1%)」「駅まで徒歩10分以内(51.9%)」「会社までの通勤時間が短い(23.2%)」「病院や医療機関が充実している(18.5%)」となった。
次に、「現在の住まいのデメリットについて教えてください(複数回答可)」と質問したところ、「通勤時間が長い(32.7%)」と回答した人が最も多く、以降、「部屋が狭い(28.7%)」「ローンの返済額が高い(26.7%)」「建物が古い(20.6%)」「空気が汚い(4.9%)」と続いた。
新型コロナウイルスの影響でテレワークが続いている人たちは、今後も生活拠点を都心に置くことに対して必要性を感じているのだろうか?
そこで、「テレワークが続く中で、都心に住んでいる必要性を感じますか?」と質問したところ、6割以上が「必要性を感じない(21.3%)」「さほど必要性を感じない(39.8%)」と回答した。
便利なはずの都会生活だが、コロナ禍の今となっては必要性が薄れてきているようだ。必要性を感じない理由としては、以下のような回答が寄せられた。
・密集しているのは嫌なので(30代/会社員/埼玉県)
・客先への訪問は自宅から直行直帰、会社の東京までの通勤がなくなり、東京への移動が減ったから(40代/会社員/埼玉県)
・自宅で仕事ができるから(50代/会社員/千葉県)
・月に何度かの出社であれば自然環境の良い田舎に暮らして余暇時間を充実させたほうが良い(50代/会社員/神奈川県)
5人に1人が売却または移住を考えている
ここまでの調査で、テレワークが続くコロナ禍の生活では、都会に生活拠点を置く必要性が薄れていると感じている人が多いことが判明した。
では、今後長引くことが予想されているwithコロナの生活を充実させるために、住まいの売却などを検討している方はどのくらいいるのだろうか?
そこで、「現在住んでいる家について、売却または移住を検討していますか?」と質問したところ、「売却または移住に少し興味がある(12.7%)」「売却または移住を検討している(8.3%)」「既に売却または移住の準備を進めている(3.5%)」といった結果になった。
売却または移住を考えている理由としては、以下の回答が寄せられた。
●「売却または移住に少し興味がある」
・価値あるうちに、残債とのバランスが良ければ(50代/会社員/埼玉県)
・年をとって、のんびりした田舎暮らしも悪くない(50代/会社員/千葉県)
・大きな家に引っ越したいから(50代/会社員/東京都)
●「売却または移住を検討している」理由
・そうすることで、もっと安くて、広いところに住める(30代/会社員/神奈川県)
・広い地方の一戸建ての家に住みたくなったからです。 都会はコロナが怖いからです(40代/会社員/東京都)
・通勤を考慮しなくていい(40代/会社員/神奈川県)
●「既に売却または移住の準備を進めている」理由
・田舎好きだから(30代/経営者・役員/東京都)
・共有資産の整理(50代/会社員/東京都)
・新築物件を買うため(50代/経営者・役員/千葉県)
不動産選びで重視するポイント、「知名度」「口コミ」「実績」がTOP3
また、「売却または移住をする際に不安なことは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、「希望する価格で売却できるか(52.2%)」と回答した人が最も多く、以降「新しい居住先が見つかるかどうか(28.9%)」「短期間で買い手が決まるか(28.0%)」「必要書類の煩雑さ(26.2%)」と続いた。
生活が大きく変わるきっかけになる住まいの売却や移住には、不安がつきものと言えるのかもしれない。その他の具体的な回答は次の通り。
・売却する手順、お得情報(30代/会社員(正社員)/神奈川県)
・近隣の土地価格(40代/会社員(正社員)/千葉県)
・適正な売り出し価格(50代/会社員(正社員)/東京都)
・どこに相談すればいいのか(50代/会社員(正社員)/千葉県)
売却する手順であったり、誰に相談すればいいのかといった情報を知りたい人が多いようだ。
大きなお金が動くだけでなくライフスタイルも大きく変化してしまう売却や移住に、不安を抱く人は多い。では、どのような不動産会社があれば不安を解消することができるのだろうか?
そこで、「不動産会社を探す場合、どういったところを重視しますか?(上位3つ選択)」と質問したところ、「実績(75.0%)」と回答した人が最も多く、次いで「口コミ(62.1%)」「知名度(61.3%)」「HPの情報(55.1%)」となった。
最後に、「家を売却する場合、どういった不動産会社に任せたいと思いますか?(上位3つ選択)」という質問をしたところ、「担当者の応対が良い不動産会社(80.2%)」と回答した人が最も多く、以降、「担当者の知識が豊富な不動産会社(77.4%)」「見積り時の金額が良い不動産会社(69.7%)』」「大手の不動産会社(38.7%)」と続いた。
実績があるだけでなく、担当者の応対が素晴らしいこと、コロナ禍で活かすことができるようなノウハウが豊富な不動産会社であれば、安心して住まいの相談ができると考えている人は多いようだ。
<調査概要:「テレワーク中の住まい」に関する調査>
【調査期間】2020年8月18日(火)~ 2020年8月19日(水)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,098人
【調査対象】1都3県在住のテレワーク中で持ち家在住の方
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
出典元:株式会社フリースタイル
http://freestyle-inc.jp/
構成/こじへい
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