
コロナ禍で高まる手洗いへの意識。帰宅後だけではなく、外出先でもこまめに手を洗いたいという人は増えているのではないだろうか。
このほど、WOTA(ウォ-タ)株式会社は、20~60代の男女500名を対象にした手洗いに関する意識調査を実施。その結果、外出先でのウイルス対策におけるニーズや、手洗い環境の整備が整っていない現状が明らかになったので、以下にて詳細を紹介していきたい。
90%以上が外出先で手を洗いたい!
「外出先でのウイルス対策として、できれば手を洗いたいと思うことがありますか」という問では、「はい」が92.8%に及んだ。一方で、「外出先で手を洗いたいのに洗えない、もしくは洗いづらくて困ったことがありますか」と聞いたところ、79%が「よくある」「少しはある」と回答した。この結果から、外出先で手を洗いたくても洗えない「手洗い難民」が日本全国に約6234万人いると推定される。
具体的に困った理由としては、第1位が「そもそも手を洗える場所がなかった/分からなかった(62.5%)」となり、手を洗える場所の少なさが問題になっていることが伺える。
また、第2位は「わざわざトイレまで行かないといけなかった(48.4%)」、第3位は「ハンドソープなど必要なものが用意されていなかった(35.4%)」と続き、手洗い環境の整備が進んでいないことが浮き彫りになった。
手を洗いたい施設やお店の第1位は「飲食店」
「外出先のどのような施設やお店の入り口で手を洗いたいと思いますか」という問では、「飲食店(83.6%)」が最も多く、口元に手を運ぶことが多く特に気にしていることが分かった。
それ以降は、2位「病院(60.0%)」、3位「スーパー(45.6%)」、4位「商業施設 (5.8%)」、5位「駅(4.0%)」、6位「本屋 (1.7)」、7位「空港(1.2%)」という結果になった。「スーパー」や「商用施設(デパート・モールなど)」など、定期的に訪れ、人や商品など触れ合う機会が多い場所でも手を洗いたいと感じていることが伺える。
ウイルス対策において「手洗い派」が多数!
「外出先でのウイルス対策において、手洗いとアルコール消毒のどちらでも選べるとしたらどちらを選びたいですか」と聞いたところ、「手洗い」「どちらかといえば手洗い」の合計が64.4%となり、「アルコール消毒」「どちらかといえばアルコール消毒」の合計が35.6%になった。
手洗いを選んだ理由としては、「安心感がある」「汚れを洗い流すことが大事だと思う」などがあがり、手洗いに対する安心感や効果から選んでいることが分かった。
一方で、アルコール消毒を選んだ理由では「手軽に簡単にできる」「短時間でできる」「洗面所がなくてもできる」といった、わざわざ水がある環境まで行く必要がないという手軽さが目立った。
約95%が自宅でのウイルス対策として手洗いを実践
自宅で行っているウイルス対策では、「うがい(64.6%)」や「換気(52.6%)」を抑え、「手洗い(95.8%)」が最も多くなった。さらに「手の消毒」を行っているのは46.4%となり、自宅での手洗い率がアルコール消毒率の倍以上になっている。
また、26.0%は自宅でのウイルス対策として「スマートフォンの消毒」を実施しており、手のウイルス対策だけでなく外出先でもよく利用するスマートフォンの消毒により、ウイルスを自宅に持ち込まないようにしていることが分かった。
<調査概要>
調査名 :「手洗いに関する調査」
対象エリア:全国
対象者 :20~60代の男女 500名
調査期間 :2020年8月28日(金)~31日(日)
調査方法 :インターネット調査
出典元:WOTA株式会社
https://wota.co.jp/
構成/こじへい
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