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スポーティーな味付けが加わって楽しさが増したフィアット「500X Sport」の遊び方

2020.09.26

 FIAT「500」のファミリーとして2015年に登場したコンパクトSUVのFIAT「500X」に新たなカタログモデルとして追加されたのが「500X Sport」だ。見た目のみならずハンドリングもその名のとおり“Sport”ではあるのだが、ほどほどなのが、ちょうどいいと思える仕上がりだった。

 「500X」は全長4280(500Xは4295)mm×全幅1795mm×全高1610mm、ホイールベース2570mm、最小回転半径5.5mのコンパクトなボディーにFIAT「500」ファミリーらしい内外装のデザインを採用する、女性の筆者としては“可愛い”と表現したくなるデザインが一番の特徴と言える。

 街中で見かけてもわかるとおり男性にも人気はあり、男女が親しみやすさと共に“デザイン買いしたいモデル”/“奥さんも購入に積極的(その気)になるモデル”という点ではビッグファミリー(車種が豊富)のMINIに数こそ敵わないが、存在感としては二大勢力の一つと言ってもいい。「500X Sport」はカジュアル&クロスカントリーを想起させるデザインを採用する「500X Cross」に対し、コンセプトは“Sport”だ。

引き締まった佇まいがワクワク感を駆り立てる

 外観のデザインで特徴的なのがボディ同色のスポーツフロントバンパー。「500X Cross」はアンダープロテクター風の黒い樹脂製が同じくフェンダーアーチにも装着されクロカンぽい雰囲気を醸し出しているのだが、「Sport」のスポーツフロントバンパーはボディ同色。またバンパー下部に大開口インテークを採用し、フェンダーアーチもボディーと同色にすることでフロントマスクまわりの力強い固まり感が増すことによってスポーティな印象を与えている。

 また「500X Cross」ではシルバー加飾がアクセントになっているのに対し、「Sport」はドアハンドルやドアミラーカバ-などにツや消しダークグレー系をアクセントに。2インチアップして19インチとなったアルミホイールに履いたタイヤとともに引き締まった佇まいが新しい個性を確かに感じさせてくれた。

 インテリアはFIATのスポーツモデルと言えば、アバルト・ブランドが頂点に君臨しており、今回の「500X Sport」にはブラック基調の内装に、ところどころアバルトのテイストが採り入れているのもポイントだ。サポート性にも優れるシートに座ると、目の前のメーターフードのカバーにはアルカンターラを、さらにステアリングにもアルカンターラ&レザー仕立てのものが採用されていた。

 シートと言えば、ポジション。この「Sport」は専用サスペンションを装着することで、ボディが13ミリ低くなりSUVである「500X」の着座位置も同時に低められている。サスペンションの仕様変更によりステアリングもそれに合わせてチューニングが行われている。が、視界が大きく変るほどではない。でも走行フィールはかなり異なっていたのだ。

切れ味はあるけどスッキリした乗り心地

 1,3L直4インタークーラー付きターボエンジン(151ps/270Nm)に6速AT(デュアルクラッチAT)を組み合わせた動力性能はとにかく軽快に走る。デュアルクラッチを採用する6ATも最近ではよりギヤの多段化が進むブランドも多く制御に物足りなさを感じるのではないかとも思ったのだが、ぜんぜんまったく不満はない。むしろエンジンのトルクを丁寧に扱い、適度なところでシフトアップ、またはその逆でシフトダウンを行い、「500X」のボディを頼もしく走らせてくれた。

 その上、「500X Sport」に専用サスペンション+19インチタイヤを装着することでより一体感が強まり、コーナリング時のステアリングに伝わるタイヤが路面を捉える感覚の質も増している。スポーツというとシャープでクイックな印象を抱かれるかもしれないが、確かに捨てリングフィールのクイックさは感じられるものの、ギンギンのギュンギュン系ではない。

「500X」というキャラクター的によりスッキリとまとまるのある動きが楽しめる乗り味に仕上がっている。ただちょっとマニアックなお話をすると、実はFIATさんの諸事情によりこの日装着されていたタイヤがダンロップのヴューロというどちらかと言えばコンフォートライド系のタイヤだった。実際はダンロップの「SPORT MAXX」というスポーティなタイヤが装着される。つまりこちらの方がよりグリップ性能も高いため、ステアリングフィールも乗り心地も多少変わるものと想像する点を念のため付け加えさせていただきます。

「500X」と言えば、登場当時はAWD(4WD)モデルもラインナップされ、車体を共有するジープのレネゲートに次いで日本でお手事なかつFIATで4WDというラインナップもあった。が、現在はFF(2WD)のみというのがちょっと寂しい。しかしそちらはグループであるジープに任せようということなのか。

 車両価格は今回ところどころで比較のために登場した「500XCross」が341万円、そして「500X Sport」が344万円。これはまさに好みによってモデル選びをすればよい、という設定。装備はほぼ同じだが、インテリアにアルカンターラなどを採用していることを考慮し、さらにスポーティなハンドリングを好む方なら「500X Sport」はおすすめだ。

 ちなみにこの日、「500XCross」も試乗をしたのだが、登場当初(2015年)に比べ乗り心地やドライブフィールが滑らかになっているように感じた。広報の方によると特に変更はないということだが、これは輸入車あるある。スペックや目に見える性能/パーツの変更はないものの、細かな見直しなどにより人知れずモデルは熟成されているというアレである。

 とにかくこれだけの個性派だ。どこに連れ出しても絵になる。どこに・・・という意味ではドライブフィールにスポーティな味付けが加わった「500X Sport」は郊外のワインディングを走り、アウトドアフィールドなどに連れ出すのもますます楽しいモデルと言えそうだ。

◆関連情報
https://www.fiat-auto.co.jp/500x/sport/

文/飯田裕子(モータージャーナリスト) 撮影/雪岡直樹

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