
富士通コネクテッドテクノロジーズが発売しているスマートフォン「arrows」シリーズは、スマートフォン初心者にも使いやすいシンプルな操作性や、高い堅牢性、防水性能が人気のシリーズです。
そんなarrowsシリーズの最新エントリーモデルである「arrows Be4」は、手順に沿えば、泡タイプのハンドソープや食器用洗剤で洗えるほどの防水性能を有しているとのこと。
「スマートフォンを洗剤で洗う」という普段なかなかできない体験をしてみたくなった筆者は、気づけば実際に本端末を購入していました。早速、公式HPに載っている洗い方の手順に沿って、arrows Be4を洗ってみたので、そのレポートをお届けします。
コロナ禍の現状、なかなか水洗いできないスマートフォンには、ウイルスが付着していることも十分に考えられます。そんな中で、「スマートフォンを洗剤で洗う」という行為がスタンダードになるかもしれませんね。
arrows Be4を洗う前の注意事項
公式HPには、本端末を洗う前の注意事項が記載されているので、まずはこちらをしっかりと確認します。
ケースやストラップを外し、スロットキャップ(本体上部のSIMカードを刺す部分)が閉じていることをしっかりと確認します。スマートフォンの電源はOFF。指輪や腕時計も外しましょう。ついでに、後ほど使用する清潔なタオルも用意しておくといいですね。
また、上図のような行為がNGなので気を付けましょう。特に水流の強さなどは、ついうっかり強めにしてしまいがちなので、注意が必要です。
では、洗っていきましょう!
arrows Be4を食器用洗剤で洗ってみた!
それでは、実際にarrows Be4を食器用洗剤で洗っていきます。
本体の電源を切り、
装飾品、時計を外して準備完了!
手のひらで洗剤をしっかり泡立てる
まずは食器用洗剤を手のひらに出し、しっかりと泡立てていきます。液体のまま端末につけるのはNGなので注意しましょう。
手のひらでしっかりと洗剤を泡立てていきます
十分に泡立ったら、いよいよ本体をごしごしと洗っていきます。スロットキャップに泡や水が浸入しないようにしっかりと抑えながら、本体の前面、後面、側面まで全体が泡まみれになるまでごしごししました。
普段使っているスマートフォンを泡まみれにするなんて……。正直この段階では本当に故障しないか不安が残っていました。
弱めの水流で泡を完全に洗い流す
全体を満足いくまでしっかりと泡で洗った後は、泡が完全になくなるまでしっかりとすすいでいきます。泡で洗う際と同様に、スロットキャップが開かないように注意しましょう。また、水の勢いは強すぎると本体深部まで侵入してしまう恐れがあるので、弱めの水流で泡を流します。蛇口からは約10㎝離すようにとのことです。
各パーツを入念に洗い流そう!
さらに、セカンドマイク、受話口、送話口、マイク、スピーカー部分を重点的に洗い流していきます。この周辺に洗剤の成分が残っていると、目詰まりが発生し着信音や通話時の音質が低下する恐れがあるとのことなので、入念に流していきましょう。
充電用のUSB Type-C接続端子も同様に、入念に洗い流します。ここも、充電不良などの故障の原因となりかねない部分なので、やりすぎということはないでしょう。
しっかりと水抜き!
水抜きの手順は、まず乾いた清潔なタオルで全体をしっかりと拭き、水滴を取っていきます。
本体表面の水滴が拭き取れたら、まずはディスプレイを下にして持ち、落とさないように気を付けながら、水滴が飛ばなくなるまで本体を振ります。前後を入れ替えて何度か振り、水滴が完全に出なくなるまで行いましょう。
その後は、指紋センサーやイヤホンジャック、USB Type-C接続端子などの隙間にたまった水を、タオルに押し当てながら“トントン”と振って取り除きます。隙間の水は、綿棒などで直接ふき取ってはいけませんよ。
完全に水滴が出なくなるまでこれらの作業を行った後は、自然乾燥によって端末を乾かしていきます。「もう二度と電源が入らないのではないだろうか……」という不安を抱えながら電源を入れるまでの時間は、なかなか刺激的なものでした。
いざ電源をオンに!
十分に乾燥させた後、いよいよ電源を入れてみます。ここまで緊張する瞬間は、PKのキッカーを任されたとき以来……。
電源ボタンを長押しすると……
無事に「arrows」の文字を確認!
問題なく電源がつきました。
しかし、安心するのはまだ早いです。電源が入ってから、音質の変化や充電不良などが起きてしまっては使えなくなってしまいますからね。
まずは音質の確認。動画視聴、電話を行ってみましたがこちらは問題なし。洗う前と同様にクリアな音声が聴こえました。
充電も問題なし。コードにつなげば問題なく充電してくれました。
arrows Be4は、うたい文句通り、食器用洗剤でまるごと洗えるスマートフォンということを、身をもって体験できました。「まるごと洗える衛生面でも安心・安全のスマートフォン」ですね!
取材・文/佐藤文彦
こちらの記事も読まれています