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ウェビナーは成功事例に学べ!アドビのオンラインイベントが大好評だった理由

2020.09.27

現在、発売中の雑誌「DIME」2020年11月号ではビジネスのデジタルシフトが加速する中、様々なシーンで導入が進むオンラインセミナー「ウェビナー」にフォーカスを当てている。リアルでのイベント開催が困難な今、ウェビナーの開催を模索する企業は多いが、一方でどのような工夫をすれば注目してもらえるのか、どのような伝え方をすれば届くのか、頭を悩ませている担当者も少なくない。そこで参考にしたいのが、DIMEの誌面でも特集の冒頭に取り上げたアドビのウェビナー事例だ。

別々の場所にいる3人を合成するなど見やすく工夫されたオンラインイベント「Adobe Experience Makers Live 2020」

同社は3月に開催予定だったグローバルイベント「Adobe Summit 2020」を、準備期間1ヵ月足らずでオンラインイベントに切り替えたことで注目を集めた。さらに7月に開催されたオンラインイベント「Adobe Experience Makers Live 2020」の日本主催のウェビナーでは、ラジオパーソナリティーとしても活躍する坂上みきさんをMCに起用。リモート出演の登壇者を同じ場所にいるかのように合成したり、セミナー内容を視覚化してまとめたスケッチを即時共有するなど、様々な仕掛けがSNSで話題を呼んだ。そこにはどのような準備や工夫があったのか。ウェビナーを企画したアドビ DXマーケティング&セールスデベロップメント本部 本部長の祖谷考克さんを取材した。

アドビ DXマーケティング&セールスデベロップメント本部 本部長の祖谷考克さん

──アドビでは毎年7月に「Adobe Symposium」という大規模なイベントを開催されていますが、今回の「Adobe Experience Makers Live 2020」はそのオンライン版という位置づけだったのでしょうか?

祖谷さん:確かにチームのメンバーとプロジェクトを立ち上げたとき、最初に頭の中にあったのは、毎年数千名のお客様にお越しいただいて、複数のトラックで数多くのセッションを展開していた「Adobe Symposium」でした。それをどうやってオンラインで開催するか考えたときにまず決めたことは、そもそもリアルのイベントをそのままオンラインに持ってくるという発想はやめようということでした。

たとえば複数のトラックでセッションをやる必要があるのか、ということもそのひとつ。リアルな会場であれば場所の制約や効率を考えて、複数のトラックを用意するのはごく自然なことですが、オンラインではどうしても何か作業をしながら視聴する「ながら見」が多くなります。離脱せずに見てもらうためには、セッションごとにURLを移動させるのではなく、同じ場所でずっと見てもらうようにした方がいい。そんな風にリアルのイベントのオンライン版をやるというところから完全に頭を切り替えて、オンラインでの新しいイベントをいちから考えることにしました。

──MCに坂上みきさんを起用されたのも、そうした工夫のひとつだったのでしょうか?坂上さんと解説役のおふたり(編集部注:祖谷さんとアドビ DXマーケティング&セールスデベロップメント本部 マーケティングマネージャー 松井真理子さん)が、同じ場所にいるかのように合成されていましたね。

祖谷さん:オンラインでは見ているお客様は「ながら見」になるし、マルチタスクになります。そうした中でもちゃんと見てもらえるものにするには、コンテンツが良質であることはもちろん、テレビ番組で言うところの「まわし」ができるプロが必要だと考えました。さらに聞き覚えのある声であれば、自然に耳を傾けてもらえるのではないかと考えて、坂上さんにお願いしました。

私と松井は自宅からリモートでの参加だったのですが、だからといってWEB会議のような分割された画面だと、視覚情報が多くなって見ているお客様に負担をかけてしまう。そこでできるだけ自然に一枚の絵に収まるように、坂上さん、私、松井の3人は同じカメラ、三脚、テーブル、チェアを使って、高さや位置、カメラまでの距離なども揃えて撮影しました。合成に違和感がないように照明の角度や目線にも気を配り、本番ギリギリまで細かく調整しました。

中でも特にこだわったのが音声です。音声にばらつきがあるとそれは本当に見ている人にとってはストレスになってしまうので、音質には徹底的にこだわろうということで準備しました。おかげで見やすかった、聞きやすかったという感想をいただくことができたと思っています。

テーブルの高さや照明の位置にもこだわり、合成による違和感が極力出ないように工夫されていた。

──イベントへの参加のしやすさにも工夫を感じました。たとえばプレゼント企画に応募するのにアンケートに答える必要がなく、ボタンをクリックするだけでしたが、あのような仕様にした理由を教えてください。

祖谷さん:見やすさ、聞きやすさもそうですが、どれだけ手間をかけずに参加いただけるか、どれだけ摩擦をなくせるかということを一番に考えました。だからアンケートに答えないとプレゼントに応募したり、資料をダウンロードできないというしくみにはしたくなかったんです。代わりに事前登録した上で参加いただいていて、さらに良いと思ったセッションには「いいね」でリアクションしていただけるようにもして、どんな人がどんなセッションに興味を持っていただいたのか、イベントの行動データがわかるようにしました。必要なデータは収集しつつ、フリクションレスにできる方法を考えた結果です。

セッションの資料をその場ですぐにダウンロードいただけるようにしたり、セッションをスケッチノートという形でグラフィックレコーディングしたものを公開したのは、「ながら見」しながらも、興味のあった情報はしっかりお客様にキャッチアップしてもらえるようにしたかったからです。資料が入手できればそれを見て、必要なところを追いかけて再生してもらうこともできるし、グラフィックレコードがあれば、あとから社内などで情報を共有しやすいと考えました。

視聴者にシェアされたスケッチノート。講演の内容がグラフィックレコーディングされていて、ほかの人に説明する際にもわかりやすい。

──今回のイベントではセッションの合間にも、MCの坂上さんと祖谷さん達とのトークを挟むなど、ノンストップのライブ配信でした。3月の「Adobe Summit 2020」はオンデマンド配信でしたが、今回ライブにこだわった理由は何ですか?

祖谷さん:「Adobe Summit 2020」は日本時間の深夜0時から配信されたのですが、「オンデマンドなら深夜に起きて見なくても良かった」という声があったんですね。字幕などオンデマンドならではの良さももちろんあるのですが、一緒に観ているという感じ、参加しているという感じはあまりしないかもしれません。またオンデマンドでいつでも見られるとなると、逆になかなか見てもらえないということもあります。リアルタイムだからこその、「今だけ」の価値もあると思うんです。お客様の貴重な時間をいただくのだから、そこに向き合いたいという思いもあり、今回はライブ方式でやろうと決めました。

セッションのコンテンツ自体は事前収録したものでも、前後にリアルタイムのインタラクションを挟むことでライブ感を出しました。「いいね」ボタンで一緒に盛り上がれるような仕掛けもしました。結果、多くのお客様にながら視聴していただくことができました。もちろんその大前提として、良いコンテンツがあったということは言うまでもありません。良いコンテンツをお客様に届ける、そのラストワンマイルをメンバーと一緒にチャレンジし、なんとか達成できたのではないかと思います。

──今後トライしてみたいこと、オンラインイベントに関して思うことがあれば聞かせてください。

祖谷さん:見てくださる。聞いてくださるお客様の立場に立って、どういう内容で、どういう時間配分で、どういう届け方がいいのか。今回のイベントが正解ではないですし、何が正解なのかまだ答えは出ませんが、もっと良くできるとは思っています。

状況が変わってもオンラインという手段は残るでしょうし、今後はリアル、オンライン、ライブ、オンデマンドなどいろいろな組み合わせができる。そういう意味では可能性は無限大になってきているし、引き続きより良い方法を模索していきたいと思います。

アドビでは10月20日~22日に、世界同時開催の大規模オンラインイベント「Adobe MAX 2020」を開催予定。今度のイベントはどのようなアプローチとなるのか、注目したい。

そして、DIME最新号では「オンラインビジネス超入門」を大特集。そのほか、「今が買い時!軽自動車No.1選手権」、「Z世代の新・経済学」、「本当に使える電動工具54」、「勝ち残るスタートアップの条件」など、今、知りたい情報がてんこ盛り。さらに、付録は、家具の組み立て、自転車やクルマのメンテに使える本格的な携帯工具「マルチレンチ&ツール14」! 使いたい時にサッと取り出して、すぐに使える、工具のお手本のような折りたたみ式の便利ツールだオープン、ソケット、棒などの各種レンチに加え、プラスとマイナスのドライバーを合わせた計14種類の機能を搭載。精度も高く、サイズに適合するネジ穴にピタッとはまり、締めたり緩めたりすることがラクにできるDIYアイテム。この「マルチレンチ&ツール」を活用して、おうち時間をエンジョイしてください!DIME11月号、ぜひお買い求めください。

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取材・文/太田百合子

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