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外資系企業の産業医が解説!上手にストレスと付き合いながら元気に働く人たちに共通する3つの特徴

2020.09.26

 私は産業医として10年以上働き、年間1000人以上の働く人と面談をこなしています。そして実際に肌に感じるのが、この10年間ほど、職場のメンタルヘルスに対する関心は高まってきているということです。

 しかしそれは、必ずしも職場でのストレスや、ストレスからメンタルヘルス不調になる人が増えたという意味ではありません。ストレスからメンタルダウンするのは少数です。大半の人は、ストレスを感じながらも、それに対処しながら日々を過ごしています。

では、メンタルダウンしない人たちは、どのようにストレスに対処しているのでしょうか。中には、元々ストレス耐性が高い人もいますが、入社後に自ら学んだり、気づいたり、時に傷つくことでそれを身につけてきた人たちが大半です。

 ここでは、タフでハードな環境においても、上手にストレスと付き合い、元気に働き続ける人たちに共通する3つの特徴を紹介します。

「辞めればストレスは消える」と前もって理解する

 タフな職場環境でも元気に働ける人たち。その1つ目の特徴は、自分のメンタル不調は「辞めれば、治る」と知っていることです。いざとなれば辞めることができる人は、潰れません。働く多くの人たちは、就職や転職の際に仕事がきつかったり、雇用の継続は保証されていないことがあったとしても、給料が高ければそれを納得、覚悟し受け入れて入社します。しかし、現実には、いざ自分が辛い状況になったときに、自ら会社を辞めることができるとは限りません。

 しばらく食いつなげる貯金がある人、配偶者に頼ることができる人、すぐに転職先が見つかる人などは、タイミングを逸することなく退職し、その後、元気に復活します。私も、同業の他社に転職し、元気になっている人をたくさん見てきました。

 一方、高給取りになってから生活水準を上げすぎてしまった人や住宅ローン等の支払いが大きい人、会社の名刺を失うことに耐えられない人、プライドが邪魔をする人たちは、辞められない理由を先に考え、負のスパイラルを転げ落ちてしまうのです。

 そうならないために、いつでも辞められる自分でいる――。会社が長期の雇用を保証できない現代だからこそ、常に意識し、備えておきたいことです。

心の健康はお金では買えないからこそ、自分なりの「働く意味・意義」を持つ

 2つ目の特徴は、「自分の働く意味・意義」をわかっていることです。先のように、入社するにあたり、ほとんどの人は「数年間集中して働いて留学の資金を作る」「たくさん学んでキャリアアップする」など、何かしらの目的や決意を持って入社してきます。自らの成長の糧にするための入社自体は私もいいことだと思います。

 しかし、タフでハードな環境の中で身を粉にして1〜2年働く中で、多くの人はその当初の目的や決意を忘れてしまうのです。また、入社して数年も経てば、自分の状況も変わります。婚活や妊活を意識する年齢になっていたり、親の介護が生じていることもあります。そのような中で、過大なストレスが伴う仕事を続けるのは簡単なことではありません。そんなときに見つめ直したいのが、働く意味、意義です。

「どうして自分は働くのか?」
「なぜ、この会社でここまでして働くのか?」

 この「どうして」「なぜ」への問いの答えが、「お金のため」だけの人は潰れやすい傾向があります。また、ストレスの原因を他人のせいにする人も危険です。

 その会社に入社・転職するという選択をしたのは自分自身であること、そこで働き続けているのは自分の選択であることを理解し、働く意味、意義を自ら見出せている人は、強いストレスにも主体的に立ち向かうことが可能であり、潰れにくい特性を持っています。

 この問いへの答えは簡単に出てくるものではありませんし、お金で買えるものではありません。だからこそ、定期的に自分の働く意味、意義を見つめ直すことが大切です。

自分の体力の限界を把握し、忙しいときの「マイルール」を決めている

 3つ目の特徴は、忙しい時ほど守るべき「自分の限界」「マイルール」「ルーティン」を決めていることです。上手にストレスに向き合っている人の多くは、自分の体力の限界や、パフォーマンスが上がらなくなる限界を知っています。例えば、睡眠時間4時間の日が3日も続いたら、次の日は仕事の効率が落ちることを自覚しています。なので、3日目は必ず6時間は寝る、忙しくなればジムに行く、といったマイルールを作ります。

 これは、自分の状況を常に客観的に把握できていることに加え、辛い時にはどのような気分転換や習慣で気分や気力が復活するのかをわかっていることを意味しています。また、疲れ果てた身体をどうリフレッシュして、仕事に備えるかは、会社で結果を出し続けたい人にとっては最重要課題です。自分にとっての最短・最適なリフレッシュパターンを知り、実践できている人は、ハードな職場環境でも続く人と言えるでしょう。

 よく趣味や気分転換は海外旅行という人がいますが、年に何回も海外旅行に行ける人はそうはいません。稼いでいる人の多くは忙しいからです。そこでおすすめなのが、プロジェクトが終了したら、「1日有給を週末に加えて、2泊3日で温泉や海に行く」「週末にマッサージやエステに行く」「ジムで筋トレや有酸素運動で自分を追い込む」「サイクリングで100km走る」「家族と美味しい料理を食べる」など、すぐにできる自分なりのリセット方法を早めに確立することです。

 いかがでしょうか。あなたの心と体の健康のために、少しでも参考になっていれば幸いです。

文/武神健之
医師、医学博士、日本医師会認定産業医。一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事。ドイツ銀行グループ、BNPパリバ、ムーディーズ、ソシエテジェネラル、アウディジャパン、BMWジャパン、テンプル大学日本校、アプラス株式会社、日本風力開発株式会社といった一流外資系企業を中心に、年間1000件以上の健康相談やストレス・メンタルヘルス相談を実施。働く人の「こころとからだ」の健康管理を手伝う。2014年6月には、一般社団法人日本ストレスチェック協会を設立。「不安とストレスに上手に対処するための技術」「落ち込まないための手法」などを説いている。http://companydoctor.jp/

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