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レジャー、リフレッシュ、人との繋がり、衛生管理、ショッピング、コロナ禍における生活者の不満の変化

2020.09.23

「Withコロナ」「ニューノーマル」と、なんとなく聞こえの良い言葉で飾っているが、つまるところ、今まで普通にできていたことができなくなるだけ。人と会いづらくなったり、レジャーや旅行に行きにくくなったりと、何かとストレス・不満が溜まることもあるだろう。

そんな「Withコロナ社会における不満意識」に関する意識調査の第2弾がこのほど、株式会社電通デジタルの専門チーム「Fu-man insight lab™(フーマンインサイトラボ)」により実施されたので、その結果を、第1弾調査との比較を交えつつ紹介していきたい。

生活者の不満意識について、前回調査と今回の比較

コロナ禍の現暮らしに不満を抱く生活者は97.2%と、前回の98.8%に対し大きな変化は見られなかったものの、高い不満を抱える人の割合は、前回より7.8pt低い33.6%となり、不満レベルは徐々に緩和傾向にあることが伺える。

性年代別では、10代~30代女性と50代男性を除き、不満レベル高の割合が前回よりも軒並みスコアダウンしており、全体の傾向と同様に不満レベルが緩和傾向にあることが伺える。

各カテゴリー別の不満意識を見てみると、前回調査時に比べいずれのカテゴリーにおいても不満意識は軒並みスコアダウンしており、不満が徐々に緩和されつつあることが伺える。

一方で、不満上位TOP5に入るカテゴリーは前回と同様の傾向となり、スコアが高い順にレジャー、リフレッシュ、人との繋がり、衛生管理、ショッピングがランクインする結果となった。

ただし、商業施設や飲食店の再開もあったことから”リフレッシュ”と”ショッピング”への不満は緩和傾向が強く、前回より10pt以上スコアダウンとなっている。

より具体的な不満(自由記述回答)においても、“レジャー/趣味”“人との繋がり希薄・孤立化”“衛生”の項目に対する不満が多いことが伺える。

特に、“旅行・観光に行けない”のスコアは、前回調査時に比べ約2倍に、“感染対策が煩わしい”は約3倍に増加した。

さらに、“転職・就職活動がしづらい” “子供の行事中止/家族での思い出が作りにくい” “冠婚葬祭などのライフイベントの縮小・延期”の3種類が加わった。

日常生活への段階的な復帰で不満が緩和された項目も出る一方で、前回に比べてより人生や思い出作りに影響を及ぼす新不満が見える結果となった。

ここまでの結果では、“コロナ禍に対する不満は緩和傾向”というポジティブな結果とも受け取れる。

一方で、不満に対する許容意識の推移は、前回調査時よりも許容モードの割合が微減にとどまり、逆に不満鬱屈層の割合が微増する結果となった。生活者にとって、再びできるようになったことが増える一方で、許容・順応しきれない部分も抱えている現状が伺える。

生活者のライフスタイルの違いにおける不満意識比較

今回は、新たにライフスタイル別に不満意識の差を調査した。コロナ禍における新ライフスタイルの築き方も多様化する中、現況に対する不満レベルの高低差は、何気ないライフスタイルの違いが影響することが分かった。コロナ禍においてもウェルビーイングな暮らしを意識的に実践することの重要性が見えてくる。

また“配偶者とカレンダーを共有している”人はしていない人よりも不満レベルが低い結果となった。在宅勤務において、家事の負荷に対する不満の声も大きい中、家族間でスケジュールをオープンにし、チームプレー体制を築くことが不満緩和術の1つとなりそうだ。このように、コロナ禍でも不満を和らげて過ごすためのライフスタイルのヒントが見えてくる。

今回の調査結果を受けて

不満の質にも少しずつ変化が見られた中、先述したWithコロナ社会で定着傾向にある5大不満テーマ(レジャー、リフレッシュ、人との繋がり、衛生管理、ショッピング)を中心に、ラボとして注目したい6タイプの”新 Fu-man”さんを抽出した。

6タイプの中で、最もボリュームを占めるのは、「衛生エチケット意識格差にやきもき Fumanさん」だ。通学・通勤が再開し、人と直接会う機会も増えた中、良しとする衛生エチケットのボーダーラインは、人によって違う。

社会生活における平均的な衛生マナー行動に共通認識が持たれていない現状においては、“なぜ、ここで除菌しないの?”とイライラしたり、“こんなところまで気にすると、友達に嫌がられないか?”と不安に思ったり、やきもきする心情が渦巻いているようだ。

続いて多かったのは、近所に友人・知人がおらず、独りで過ごすことが多くなった週末を愁う、「ワンマイル友達不足で、“愁末(シュウマツ)”恐れ Fu-manさん」だ。

“人との付き合い/繋がり”に対して、依然として高い不満が蓄積するWithコロナ社会において、徒歩圏内(ご近所)での人間関係の構築が、メンタルヘルスの観点でも重要度を増してくる。そんな中、ご近所コミュニティを確立できていない層(とりわけ単身若年世代)は、孤立化に怯えていることが伺える。

調査結果の考察まとめ

今回の調査を通じ、不満の総量は第1回調査時とほぼ横ばい推移であるものの、不満高レベルの割合は減少し、不満度合いが徐々に緩和傾向にあることが伺えた。

一方で、抱えている不満を安易に許容するモードにはなりきれていない生活者のリアルな認識も見て取ることができた。また、Withコロナ社会において定着傾向にある5大不満テーマ(レジャー、リフレッシュ、人との繋がり、衛生管理、ショッピング)を見出すことができた。

これらテーマへの不満は第1回調査時においても存在していたものの、今回調査からは、時間経過とともに各テーマを取り巻く不満の質も変化していることが伺えた。

ラボとして今回着目した6タイプのFu-manさんの中には、Withコロナ期という一過性的のFu-manさんタイプも存在すれば、デジタルトランスフォーメーションが加速したニューノーマルに引き継がれ定着するFumanさんも存在すると考える。

<調査概要>
調査時期:2020年8月1日~8月2日
調査対象者:全国の18歳~69歳(調査時)の男女
算出用サンプル数:500サンプル
主な調査項目
<全体的な不満意識>
・暮らし全般に対する不満意識/レベル
・カテゴリー別不満意識
・具体的な不満内容
・不満に対する許容意識
<お家タスク(家事)に対する不満意識>
・家事などお家タスクに関する不満
・家事などお家タスクに関する不満(自由記述回答)
・家の存在価値/家で過ごす時間の捉え方の変化
・コロナをきっかけに、家での過ごし方や家事の捉え方・コロナを経て、お家タスクの負荷軽減
に向けて積極的利用したいと感じるようになったモノ/サービス

出典元:株式会社電通デジタル
https://www.dentsudigital.co.jp/

構成/こじへい

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