
高性能、ハイエンドモデルの「Sシリーズ」や、タッチペンでの操作に定評のある「Note」シリーズなど、スマートフォンのイメージが強い「Galaxy」ですが、実はイヤホンも発売しているのをご存じでしょうか。
Galaxyのイヤホンは「Galaxy Buds」シリーズとして、これまで「Galaxy Buds」「Galaxy Buds+」を発売してきました。そんなBudsシリーズの最新モデルが、2020年9月4日より発売開始となった「Galaxy Buds Live」です。
特徴的なデザインや、Galaxy Budsシリーズ初のアクティブノイズキャンセリング機能を搭載した本製品。実際に、Galaxyのショールームである「Galaxy Harajuku」にて実機を試してみたので、使用感や音質について紹介していきます。
Galaxy Buds Live実機レビュー
それでは、実際にGalaxy Buds Liveを使用して分かった操作感や音質について紹介していきます。独特な形状ながらフィット感にもこだわられ、アクティブノイズキャンセリング機能や専用アプリでの操作性にも優れたハイエンドイヤホンでした。
見た目はまるで“そら豆”? 耳にフィットする不思議なイヤホン
前モデルであるGalaxy Buds+が、耳に挿入して使用するカナル型イヤホンだったのに対し、今回のGalaxy Buds Liveはオープン型のイヤホンとなっています。オープン型のイヤホンは、密閉感が少なく、周囲の音も聞き取りやすいので安全という特徴のある形状ですね。
しかし、Galaxy Buds Liveはただのオープン型というには少し違和感があります。というのも、イヤホン本体の形状がかなり独特で、まるで小粒のそら豆のような見た目をしているのです。
珍しい形のイヤホンだと、装着した時にずれてしまったり、落ちてしまったりといった不安がありますが、筆者の耳にはよくフィットし、動いてもずれ落ちるような心配はなさそうでした。というのも、設計は人間工学に基づいて行われているとのことで、IPX2の防水性能にも対応しているので、運動時でも快適に使用できるのではないでしょうか。
カラーバリエーションは「ミスティックブロンズ」「ミスティックホワイト」「ミスティックブラック」の3色。表面はツルっとした光沢のある素材で、どの色も男女・服装問わずに使えるでしょう。
ケース併用で最大29時間の使用が可能!?
ケースは平べったい正方形のような形状で、イヤホン本体も薄く設計されています。本体の質量は約5.6g(片耳)、ケースは約42.2gと軽量。サイズもあまり大きくないので、胸ポケットにしまっても問題ないサイズ感でした。
優秀なのがバッテリーの性能で、本体のみでも最大8時間、ケースを併用すれば最大29時間(アクティブノイズキャンセリングオフ時)の使用が可能。完全ワイヤレスイヤホンは、本体が小型であるため大容量のバッテリーを搭載しづらく、電池持ちが課題の1つなのですが、Galaxy Buds Liveであれば、本体のバッテリーだけでも、外出時に電池が切れてしまう心配も少ないでしょう。
ケースの充電は、ケース後方にあるプラグにUSB Type-Cケーブルを接続して行います。
オープン型らしい開放感のある音質
肝心の音質は、オープン型イヤホンらしく、全体の音が伸びやかに広がる、開放的な音でした。そのため、コンサートホールやライブハウスのような、全体から音が聴こえる環境を再生するのに適している印象です。
イヤホン内部には12㎜のシングルスピーカーとともに、「ベースダクト」が内蔵されています。そのため、低音もはっきりと耳に届き、より音の迫力が出せるようです。
また、専用の「Galaxy Wearable」というアプリを使用すれば、自分好みの音質に変えることも可能。低音や高音を強調したい、もっとソフトな耳当たりの音にしたいといった要望も叶えてくれるので、Galaxy Budsシリーズを使用する際には合わせて使うのが良いでしょう。Galaxyのスマホではなくても、Android 5.0以降、iOS10以上のスマートフォンであればインストールできますよ。
Galaxy Budsシリーズ初のアクティブノイズキャンセリング機能搭載
近年のハイエンドイヤホンの必須条件ともいえますが、アクティブノイズキャンセリング機能にも対応しています。機能のオン・オフは、イヤホン本体側面のタッチセンサーを長押しするか、Galaxy Wearableから変更が可能です。
また、ワイヤレスイヤホンの課題でもある「音の遅延」にも対応しました。スマートフォンでゲームをしたり、動画を見る機会の多い人にとっては、音のズレは重要なポイントですね。Galaxy Buds Liveでは、音の遅延を抑えるための「ゲームモード」が搭載されており、こちらもGalaxy Wearableから設定が可能になっています。
今回は施設内でのレポートのため、外でどれだけ音が遮断されるのか試せなかったのが残念ですが、室内の環境では、確かに周囲の音は聴こえず、音楽に集中することができました。電話の音声も試してみましたが、マスクをした状態で話しても音声はクリアに聞こえました。これは、本体外側に2つ、内側に1つ、計3つのマイクとボイスピックアップユニットを備えたために実現したとのことです。
長時間完全ワイヤレスイヤホンを使用したい人におすすめ
Galaxy Buds Liveは、独特な形状から生まれたフィット感、高い音声品質やバッテリー性能などを備えたハイエンドイヤホンとなっています。仕事中など、長時間の作業時でも電池切れをあまり気にすることなく使用できる上に、音声品質の高さからオンライン会議などでも活躍できそうです。音質に加え、装着感やバッテリー性能をイヤホンに求めているという人は、ぜひ試してみてください。
9月18日からはドコモショップ・ドコモオンラインショップでも取り扱い開始となり、Galaxy Harajukuや、Amazonでの購入も可能です。(ドコモショップ・ドコモオンラインショップではミスティックブラックのみ)
【参照】Galaxy Buds Live
取材・文/佐藤文彦
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