
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、さまざまな価値観が変化しているが「働く女性のキャリア観」も例外ではない。これから働く女性のキャリア観はどう変化するのか。
今回はMaVieの「働く女性のキャリア・ライフプランに関する価値観の変化」に関する調査結果を紹介したい。
働く女性の8割以上が「今後のキャリアに不安を考えている」
「価値観の変化があった7割の方へどのような変化がありましたか?(複数回答)」と質問したところ、「時間や場所に縛られない働き方をしたいと思うようになった」66.7%。「会社に依存せず、個人での収入源も作るために、スキルアップや自身のキャリアの強みを明確にする必要があると感じた」61% と続いた。
半数以上が、すでに新しいキャリアに向けた行動を開始
「キャリア観の変化に対して、行動を起こしていることはありますか?」という質問に対して、過半数が行動を起こしていると回答した。
具体的には、「収入だけが重要な要素ではないと再認識し、大切にしたい人・場所などの要素を棚卸しした」、「今後のために資格取得の勉強を開始した」、「オンラインで無料公開されている講義を受講」などが挙げられた。
8割の女性が、今後のキャリアやライフプランに不安や悩みを抱えていることが判明
8割の女性が今後のキャリアやライフプランに不安を抱えていることが判明。続いて、具体的な不安や悩みについて(複数回答)は、
「キャリアアップ・収入アップへの不安がある」57.6%
「副業をはじめるにも、スキルの整理など何から手を付けていいかわからない」50%「家庭・育児との両立について」26%と続いた。
具体的には、「コロナショックで夫が失業した。引っ越しや今後の役割分担、収入面含めて、考えることがたくさんある」といったコロナの影響を受けている声もあった。
他には、「働き方・収入・キャリア・家庭の優先順位がはっきりしていない」「育児と仕事の両立で日々の時間を使い切っているので、スキルアップの時間がない」「正社員で子育てをしながら納得の行く仕事を見つけられるのかが不安」「フリーランスや在宅ワークも考えるが、自分のスキルで何が出来るのかわからない」などのコメントが見られた。
約8割がキャリアやライフプランの悩みを誰かに相談したいと回答。一方で、相談できる環境がないと回答したのは4割。
その中でも、相談出来る環境があると回答したのは、半数。相談相手については、「友人・知人・同僚」と回答したのは43.5%次に「家族」33.3%と続いた。第三者へ相談しているのは10%となった。
約4割の人が、相談できる環境がないことがわかった。
総括
今回の調査結果では、コロナウイルス感染拡大を受けて「キャリア観に変化を感じ、行動に移している女性は多いものの、不安や悩みを抱えている方が8割以上もいる」ことがわかった。
結婚・妊娠・出産等のライフイベントにより揺れ動きやすい女性のキャリアにとって、新型コロナウイルスの脅威は「社会がいかなる状況になっても働き続けられるかどうか」という視点でキャリアを考える機会になったのではないだろうか。
特に働くママの多くは、自宅で子どもの面倒を見ながら仕事せざるをえない状況になったことで、「今後の家庭と仕事の両立」のあり方を考えるきっかけにもなった。これを機に転職や独立の検討を始めたという人も少なくない。
調査概要
調査名:女性のキャリア・働き方についてのアンケート
調査方法:インターネット調査
調査期間:5月15日~5月31日
調査対象:働く女性 52名(内訳:会社員90.7%、自営業・フリーランス7%、パート2.3%)
構成/ino
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