Q1 つみたてNISAとは?NISAとどう違うの?
【A1】
運用益を非課税にできるNISAだが、NISAとつみたてNISAの2種類があり、1人1口座となっているためどちらか1つを選ばなければならない。※未成年者対象のジュニアNISAもあるが、子供の進学や就職のための資金を準備する目的があるため本企画では省略する。
2種の違いは簡単にまとめると下の表のとおり。
■ 初心者で、少額投資を考えている→つみたてNISA
投資経験がなく、何に投資したらいいかわからない場合は、つみたてNISAがおすすめ。つみたてNISAは、投資できる商品が、金融庁指定の投資信託に限定されており、長期積み立て・分散投資に適した低コストの投資信託のみとなっている。選べる商品数が限られているため、選びやすいのも特徴だ。
■ 株式に興味がある、これから勉強していきたい、年間40万円超の投資予定→NISA
つみたてNISAは、投資できる商品が一定の投資信託に限定されており、積み立てによる投資のみで、新規投資上限が年間40万円までとなっているため、「株式に投資してみたい」 「40万円超は投資したい」 「一括で買いたい」と考えているならNISAがおすすめ。
Q2 口座開設の手続きは?
【A2】
証券会社の口座開設は、名前や住所などを入力し、マイナンバーカードもしくは運転免許証などの本人確認証+マイナンバー通知カードによる本人確認が必要だが、コピーを郵送するかスマホカメラで写真を撮ってアップロードすれば手続きできる。NISA口座も申し込み時につみたてNISAかNISAのどちらかを選ぶだけ。手続きはネットで10分程度!
Q3 証券会社はどうやって選ぶ?
【A3】
証券会社には、店舗のある証券会社、ネット証券がある。
■ 店舗のある証券会社の特徴
(野村証券、大和証券、みずほ証券、SMBC日興証券など)
・直接運用について相談に乗ってもらえる
・手数料が高い
■ ネット証券の特徴(SBI証券、楽天証券、マネックス証券など)
・自分で勉強して投資判断をする
・手数料が安く、NISAでの株式取引手数料が無料になるところが多い
Q4 口座開設料や預かり手数料はかかる?
【A4】
証券会社の口座開設には手数料がかからない。また、株式や債券などは証券会社に預かってもらうが、預かり手数料も不要だ。証券会社で預かる株式などの有価証券は、証券会社と分別管理をされており、たとえ預かってもらっている証券会社が倒産しても資産は保護される。銀行が、預かった資金でほかの人に貸しているのとは対照的だ。
※2020年度税制改正大綱ではNISA制度の見直しが決定され、口座開設可能期間の延長などが盛り込まれている。新NISAは2024年スタートの予定。
取材・文/編集部
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