■連載/カーツさとうの最強サウナ熱伝
先日。サウナの入り方について、ふと気付いた。
「今まで当たり前だと思っていたサウナの入り方って、本当にアレがベストなんだろうか?」
って。
普通サウナの入り方といえば、サウナ好きなら当たり前になってる『サウナ-水風呂-休憩』を3回以上繰り返すってヤツである。その間に体洗いを組み入れたりもしますが、基本はこれのみ。
オレの場合、温泉みたいな効能がありそうな浴槽があると、身体洗った後に「なんか体にいいんじゃねェか?」という年寄り独特の健康指向で、ほんのちょっと浸かったりすることもあるが、普段はまぁ~湯船には入らない!
そういう入り方になったのは、もちろんサウナ師匠たちからの薫陶である。もう10年近く前。初めてサウナ師匠たちと一緒にサウナに行った時には、サウナ師匠たちがまったく湯船に浸からないんでビックリしたもんだ。
「風呂なのに風呂には入らないとは! ソープランドですら入るのに!!」
その時は常識が覆った思いたが、今ではそれが当たり前。むしろサウナで湯船にタップリ使ってる人を見ると、
「わかってねェなァ~」
なんてエラソーに思ったりもする。
しかし!! 本当に湯船に入らない方がいいんだろうか? それを先日ふと思ったのだ。
この湯船に入らないサウナの入り方っていうのは、間違いなくフィンランドの入り方の影響を受けてる。フィンランドサウナ協会の“サウナの入り方マニュアル”みたいなモノを見ても、水風呂の代わりがフィンランドならではのド冷たいシャワーになってるところはあるけれど、ジャグジー的な温浴槽はまったく出てこない。でもそりゃそうだよね、もともとアッチには温浴槽がないんだから。
ないものは入りようがないッ!!
しかし日本では、サウナがある施設ならば銭湯でも日帰り温泉でもほぼ間違いなく温浴槽がある。温浴槽がある日本のサウナ施設ならではの、フィンランドの入り方よりももっと効率的な入り方があるんじゃないか? そう思ったのだ。
特に今はコロナの問題がある。もし温浴槽を使うことで、密になりがちなサウナ室に入る回数を減らしても、サウナ室に3回以上入るのと同じような気持ち良さが味わえるならば、全サウナ利用者のサウナ室内での密も緩和できるじゃん! オオオオ~ッこれはこれからの社会に意義あるテーマ!
そう思ってさっそく実験を開始したのだった! 以上前書きでした。