
「残暑続きで体調が気になっている」「これから涼しくなってくる中で、体調を崩さないように、体を強化しておきたい」。そう考えているなら、自宅にて短時間でできるトレーニングを取り入れるほか、生活の見直しをしてみるとよさそうだ。
今回は、都内に15店舗展開するパーソナルトレーニングジム「Dr.トレーニング」のトレーナーに、残暑を乗り切るために、自宅でできるおすすめの簡単トレーニング法や、残暑バテを感じているときの日頃の生活術を聞いた。
残暑を元気に乗り切るためにおすすめのトレーニング
Dr.トレーニングは、学術的な観点から、独自の本格的なトレーニングを提供している。今回は、そのDr.トレーニングのパーソナルトレーナー小田しほりさんに、残暑を乗り切るおすすめのトレーニングを聞いた。
【取材協力】
Dr.トレーニング パーソナルトレーナー 小田しほりさん
Dr.トレーニングは都内に15店舗展開するパーソナルトレーニングジム。メジャーリーグやミスコンの身体づくりに携わったトレーナーによる本格的なプログラムを提供している。世界レベルのトレーニングはオンラインでも実施している。
オンライントレーニング https://drtraining-online.jp/
トレーニングパーク https://training-park.jp/
●自宅で実践できるおすすめトレーニングはこの3つ!
・踏み台昇降
・スクワット
・ラジオ体操
「踏み台昇降とスクワットは、下半身の筋肉を動かすことで効率的に運動不足の解消、さらに下半身の引き締めにも効果が期待できます。そしてたった5分で行えるラジオ体操は全身を動かすことができるだけでなく、さらには肩こり改善に効果的なストレッチの要素も多いこともポイントです。
残暑バテを乗りきるために、歯を磨きながら、支度をしながら、または朝の5分で実践できるなど、忙しいビジネスパーソンのみなさんにとって取り組みやすく『習慣化』しやすい手軽さが重要です」
●屋外で実践できるおすすめトレーニングは「有酸素運動」
「残暑バテの原因の一つは、体を緊張状態にする交感神経の働きが強くなっていることがあるといわれています。そこで有効なのが有酸素運動です。会社への通勤の行き帰りに1駅分多く歩いたり、できるだけ階段を利用したりするなど、日頃の生活の中で有酸素運動を取り込んでみることがおすすめです。
時間が取れる場合はウォーキングや軽いジョギングなどを行いましょう。運動強度の目安は、人と会話ができる程度がちょうど良い目安となります。そうすることで無理なく続けやすい運動習慣が付き、残暑を乗り切ることができるでしょう」
残暑バテぎみのときのおすすめ行動
ところで、運動以外では、残暑バテぎみのときに、生活の中で行ったほうがいいことや、やめたほうがいいことにはどんなことがあるだろうか。小田さんは次のようにアドバイスする。
「残暑バテ気味のときに行ったほうがいいことは、『栄養・運動・睡眠』の3軸を整えることです。基本的な生活を整えることが症状の改善はもちろん、日頃から予防することに効果的です」
●栄養のある食事をする
…タンパク質・野菜・おにぎりをバランスよく食べて疲労回復!
●適度な運動
…自律神経を整える。
●良質な睡眠&入浴
…お風呂に浸かり、リラックス状態で体を回復。
「やめたほうがいいことは、体を冷やしすぎる行為です。冷たい飲み物や食べ物の摂りすぎ、クーラーが効きすぎた部屋で過ごすなど。残暑での暑さと冷えとの差が大きいと、胃腸の消化機能の低下や、自律神経の乱れが生じやすくなります。体から疲れが抜けずにストレスがたまると、仕事のパフォーマンスも低下します。温かいお味噌汁を飲んだり、湯船に浸かったりといった体を温める行動で体の回復を促していくことが重要です」
まだまだ日中は気温が高い日があり、暑さがきつく感じることもあるだろう。残暑バテを感じているなら、適度な運動と生活習慣に配慮してこの時期を元気に乗り切ろう。きっと秋のはじめには、パワフルなスタートダッシュが切れるはずだ。
取材・文/石原亜香利
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