
タニタは、蓄積してきた活動量計の中核技術である「タニタアルゴリズム」の外部提供を本格展開する。
本アルゴリズムを歩数や消費エネルギー量を表示する機器およびアプリケーションに組み込むことで精度の高い計測結果を得ることができるため、スマートフォンなどで付加価値の高い商品やサービスの開発に生かすことが可能になる。
その第1号案件として、スクウェア・エニックスが提供するスマートフォン向け位置情報ロールプレイングゲーム『ドラゴンクエストウォーク』に搭載した。
スマートフォンやウエアラブル端末などさまざまなITデバイスが普及する中、これらの機器において健康領域への対応ニーズが高まっている。
タニタは2009年4月に活動量計「カロリズム」を発売。以来、活動量計測のパイオニアとして、さまざまな商品をラインアップしてきた。
活動量計は、内蔵した3D(3軸加速度)センサーで計測したからだの動きに加え、性別、年齢、身長、体脂肪率などの生体情報から統計学的な分析を行い、消費エネルギー量などを推定。
この分析を行う計算式がアルゴリズム。タニタの活動量計アルゴリズムは、消費エネルギー量計測のゴールドスタンダードとなっているヒューマンカロリメーターと呼気ガス分析装置によるデータ収集による実験を行ない、その結果を基に開発。これにより両装置と高い相関を実現している。
本アルゴリズムを搭載することにより、さまざまなデバイスやサービスにおいて高精度で信頼性の高い活動量値を表示できるようになる。
現在、多様な健康領域のスマートフォンアプリがあるが、スマートフォンに標準搭載されている基本アプリで計測した歩 数を使用するもの、スマートフォン内の加速度センサーなどの情報から歩数を導き出すものなど、歩数や消費エネルギー量などの算出方法はさまざま。
タニタでは、新たに健康領域に取り組む事業者はもちろん、既に歩数や活動量を活用したビジネスを展開しており、より精度の高い計測結果を求める事業者に向け、ニーズに応じて、分析のベースにするパラメーターや用途に合わせてカスタマイズした「タニタアルゴリズム」を提供する。
本アルゴリズムの第1号案件となる『ドラゴンクエストウォーク』は、ダウンロード数1000万を突破している人気ゲームアプリ。
https://www.dragonquest.jp/walk/
同ゲームアプリに登録した体重、身長、性別、年齢、体脂肪率と、アプリ内で算出される歩数を基にユーザーごとの消費エネルギー量を「タニタアルゴリズム」により導き出し、アプリケーション内の画面で「消費カロリー」として表示。
同ゲームアプリはウオーキングやランニングなど従来型の運動の継続ができなかった層を含め幅広い生活者にとって健康づくりのきっかけとなってきたが、「タニタアルゴリズム」の搭載によりユーザーはさらに詳細な健康データや健康情報を確認し、楽しみながら健康づくりに取り組むことができる。
タニタは1992年に世界初の乗るだけで体脂肪率をはかれる体脂肪計を開発して以来、さまざまな新しい健康に関する指標を開発して人々の健康づくりをサポートしてきた。
昨年は体組成計の中核技術「タニタアルゴリズム」の外部提供も開始。新型コロナウイルス感染症の拡大により、これまで健康への関心が低かった層においても、健康への意識が高まっている。
多様化する生活者の健康ニーズに対応するサービスに対してタニタアルゴリズムを提供することにより、これまで以上に多くの生活者の「健康の見える化」が可能となる。
関連情報:https://www.tanita.co.jp/
構成/DIME編集部
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