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職場でのセクハラで自殺リスクが上昇、スウェーデン・ストックホルム大学研究報告

2020.09.30

職場でのセクハラで自殺リスクが上昇か

#MeToo運動が広がる中、職場でセクシュアルハラスメント(セクハラ)を受けた人は、自殺未遂リスクと自殺リスクの高いことが、新たな研究から明らかになった。

研究論文の筆頭著者であるストックホルム大学(スウェーデン)のLinda Magnusson Hanson氏は、「われわれの研究により、職場でのセクハラ行為が自殺行動の重要なリスク因子となることが明らかになった」と述べている。詳細は、「The BMJ」9月2日号に掲載された。

この研究は、スウェーデンの16〜64歳の労働者を対象に、1995~2013年に実施されたSwedish Work Environment Survey(SWES)のデータを基にしたもの。

SWESの調査内容は、セクハラを受けた経験の有無も含む、労働環境に関わることであった。研究チームは、セクハラに関わる質問項目に無回答の人などを除外した、総計8万5,205人(男性4万853人、女性4万4,352人)の男女を対象に解析を行い、セクハラを受けた経験と自殺および自殺未遂との関連を調べた。

その結果、全体の4.8%に当たる4,095人〔男性の1.9%(774人)、女性の7.5%(3,321人)〕が、過去12カ月以内に職場でセクハラを受けたことが明らかになった。

セクハラを受けた人に多い特徴として、女性である、若い、独身である、または離婚歴がある、賃金が低い(特に女性)、非管理職で負担が大きい仕事をしている、欧州以外の出身である、などが認められた。

平均13年にわたる追跡の間に、125人が自殺で死亡し、816人が自殺未遂を起こしていた。これらの人のうち、職場でセクハラを受けた経験があったのは、自殺で11人(0.3%)、自殺未遂で61人(2%)であった。

性別や出身国、家族構成、教育レベル、収入を調整後のCox回帰分析により、職場でのセクハラは、自殺(ハザード比2.82、95%信頼区間1.49〜5.34)および自殺未遂(ハザード比1.59、95%信頼区間1.21〜2.08)と有意に関連することが判明した。

研究開始時のメンタルヘルス状態と労働条件を考慮した場合でも、自殺および自殺未遂のリスクは有意に高いままであり、これらのリスクに、性別による有意差は認められなかった。

さらに、セクハラ行為を行う人物としては、上司や同僚よりも、クライアントや患者、乗客といった外部の人の方が多く、前者と自殺および自殺未遂のリスクとの関連は有意でなかったのに対し、後者は有意な関連を示した。

Hanson氏らは、「この結果は、社会福祉環境と行動に焦点を当てた職場の介入策により、自殺を減らせる可能性を示唆している。セクハラがなくならない限り、どんな職場も安全とはいえず、この問題はもはや傍観できない」と述べる。

また、セクハラ被害者はメンタルヘルスのスクリーニングと治療を受けるべきであり、それが「メンタルヘルス上の問題や自殺リスクの緩和につながる」としている。(HealthDay News 2020年9月2日)

Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.bmj.com/content/370/bmj.m2984

Press Release
https://www.bmj.com/company/newsroom/exposure-to-workplace-sexual-harassment-linked-to-an-increased-risk-of-suicidal-behaviour/

悩みを抱えている方へ
・厚生労働省 相談先一覧
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_info.html
・いのち支える相談窓口一覧(都道府県・政令指定都市別の相談窓口一覧)
 https://jssc.ncnp.go.jp/soudan.php

構成/DIME編集部

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