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「Galaxy Note20 Ultra」に込められたサムスンの新戦略、ファーウェイ端末のアップデート問題、スマホ業界の気になる裏話

2020.09.17

■連載/法林岳之・石川 温・石野純也・房野麻子のスマホ会議

スマートフォン業界の最前線で取材する4人による、業界の裏側までわかる「スマホトーク」。今回はサムスンの「Galaxy Note20」シリーズと、ファーウェイ端末のアップデートの最新事情について議論します。

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Galaxy Note20シリーズは「Ultra」がメイン

房野氏:サムスン電子の「Galaxy Note20」シリーズが発表されましたね。

「Galaxy Note20 Ultra」

房野氏

法林氏:すごくよくできている端末だと思う。欲しいものが入ってるし、手書きメモが録音音声とリンクするとか。

法林氏

石川氏:でも、Sペンの収納場所が反対側に変わったのは違和感ありますよね。

石川氏

房野氏:以前からNoteを使っていた人は慣れが必要かもしれないですね。

法林氏:山根さん(携帯電話研究家の山根康宏氏)が指摘していたけど、カメラがあの位置に来ると、Sペンの収納位置はあそこにならざるを得ない。仕方がないかなって気がする。

石野氏:Sペンの書き心地、レイテンシ(遅延)がApple Pencil並みになったのは評価ポイント。ただ、ちょっとカメラは盛り過ぎじゃないかと。

「Apple Pencil(第2世代)」

石野氏

石川氏:カメラ、厚みがあるよね。

石野氏:厚すぎというか、「デジタルカメラじゃないんだからさ」というのは少し思う。「Galaxy S」シリーズは「Ultra」が最上位の別枠みたいな扱いでしたけど、Note20シリーズの場合、「Note20 Ultra」がメインっぽい扱いになっているじゃないですか。

法林氏:メインですよ、「Ultra」がメイン。「Galaxy Note20」は安いバージョン、AQUOSシリーズでいえばsenseですよ。

「Galaxy Note20」

石野氏:senseほどスペックは落ちてないですけど(笑)。Note20はフラットディスプレイだったり解像度が抑えめだったりして、“Galaxy Note20-(マイナス)”みたいな感じ。そう考えると、メインモデルにあのクラスのカメラが本当に必要なのか問題が……

石川氏:マーケティング的には「Ultra」を推しているけど、実際に売れるのはNote20でしょ?

法林氏:でも、Note20のディスプレイはフルHDだよ。結構、落としている。

石野氏:中途半端にスペックを落とすと売れなかったりするじゃないですか。

法林氏:そう。言ってはなんだけど、結構、スペックは抑えてる。iPhoneでいうと、11 Pro/Pro Maxに対して「iPhone SE(第2世代)」の中間くらいまで落ちてしまっている。Galaxy Note20はもしかしたら、キャリア採用されないんじゃないかなと思っている。

iPhone SE

石野氏:「Galaxy S10」シリーズの時に「S10」「S10+」の下に「S10e」を作って、S10eは多少安い。スペックはまぁまぁフラッグシップなんだけど、すごく中途半端で、結局あまり売れなかった。Note20はそうなりそうな感じがするんですよ。

法林氏:Note20 Ultraは絶対、ドコモとauどちらも採用する。Note20は、もしかしたら2社は採用しないってこともあり得る。両社とも「Ultra」だけで、もしかしたらNote20は楽天モバイルが扱いたいと言って売るかもしれない。

スマホのカメラ機能は行き着くところまで到達した?

石野氏:「Ultra」はちょっと振り切りすぎているというか。デジカメじゃないんだから、もうちょっとカメラ部分をフラットにしてよと思った。

法林氏:スマホのカメラは行き着くとこまで来たかなと最近感じている。外出自粛気味な時期なので、どこかに行けるわけじゃないけど、そんな中、友だちでMVNOを使ってるキャンプ好きの人が居て、山とか島とかで、よく写真を撮ってるのね。元々、SIMフリーのファーウェイ端末を使っていたんだけど、評判がいいので、「P30 Pro」をヤフオクで買ったわけ。早速、キャンプに行って、一眼レフとP30 Proで夜空を撮ってみたら、どちらでも普通に天の川が撮れちゃう。スゴいなって思ったけど、本人は「それ以外は今までのスマホと変わらないね」と言うわけです。

 そう考えると、今のスマホのカメラって、何十倍ズームとか、月が撮れるのはすごいけれど、そういうスペックがどこまで必要なのかなって思っている。マルチカメラは大事だし、ボケ味の効いた写真が撮れるのも格好いいし、子どもがいる人は子どもたちの姿をムービーで格好よく撮れるけど、それ以上の機能がいるかといわれると、うーんという気がしている。そう考えると、Note20 Ultraのあんなすごいカメラがいるのかと。

石野氏:前の「Galaxy Note10」シリーズのカメラでも十分満足していた。「Xperia 1 II」を使ってみて思ったのは、オートで撮ることに慣れ過ぎていて、逆にソニーのデジタルカメラのように撮れるアプリ「Photography Pro」が面白いなって。設定をミスすると、結構失敗するんですよ(笑)

法林氏:それはたぶん、石野君が普段、仕事でデジカメを使っているからそう思うんですよ。普通の人は、カメラを起動してパチッ、撮れた、きれい/汚いの違いでしかない。ユーザーがスマホのカメラにどこまで求めているかを見極めるタイミング。カメラは重視されているけれど、2万円のスマホのカメラと12万円のスマホのカメラで、ものすごい差があるかというと、ある場合もあるけど……

石野氏:明るい場所で撮ればそんなに変わらないですよね。

法林氏:そういう感じがちょっとする。僕は、富士通の「arrows 5G」や「TCL 10 Pro」も触ったけど、それくらいの端末とXiaomiの「Mi Note 10 Lite」や「Redmi Note 9S」が違うかといったら、下手したらXiaomiの方がきれいな写真が撮れる。

「arrows 5G」

「Mi Note 10 Lite」

石野氏:ファーウェイの「P40 lite 5G」もセンサーサイズがXperia 1 IIと同じだし、夜景を撮るとXperiaよりきれいに撮れるんですよ。

「P40 lite 5G」

法林氏:ファーウェイは、カメラを起動して構えて撮ったらきれいに写るということが、ちゃんと具現化できている。

石野氏:「Xperia 1 II」は工夫して撮りたくなる。楽しいことは楽しい。コンセプト通りというか、ソニーはそこを狙っていたので目的を果たせている。そうなんですけど、そんな使い方をする人がどれくらいいるか。

「Xperia 1 II」

法林氏:10人中何人いるか。

石川氏:ソニーの画作りは好みが分かれるだろうなって気がします。カメラをやっている人に言わせるとかなり自然に撮れるけど、ファーウェイ端末からXperiaに変わったら物足りなさを感じるだろうな。

石野氏:Xperia 1 IIのレンズはすごいと思う。明るいところで撮ると、すごく澄んだ絵になるというか、すごくきれいに撮れる。

房野氏:明るいところの写真はとてもきれいですね。でも、夜景はファーウェイの方が良かった。

法林氏:Xperia 1 II、夜はいまいちだよね。

石野氏:そうですね。ただ、明るい太陽の光の下で撮ると、なんだろう、写真家が撮ったみたいなクリアな写真になる。明るい屋外で撮らせたら他の端末よりきれいですけど、それが伝わるかといわれると微妙なところ。

法林氏:どこまでカメラを追求するのかは難しい。プリズムをかませてズームができるとかもわかるんだけど、その望遠で撮る機会は1年に果たして何回あるかと思うと……かといって、その機能がなかったらなかったで不満なんですよ。一緒にいるヤツが「こんなの撮れた!」といっている中で、自分のスマホで撮れなかったら悔しいじゃないですか(笑)

石野氏:Xperia 1 IIは、3倍レンズを使うよりも、標準で撮った写真を3倍に拡大した方が下手するときれいに見えるくらい望遠がダメ。

石川氏:Xperiaは望遠を諦めているじゃないですか。「望遠にしてもきれいな写真は撮れないよ」っていう割り切った思想。

石野氏:完全におまけですよね。

石川氏:そう。サムスンやファーウェイはスペック重視だから、100倍ズームだといっているけれど、どう考えても100倍ズームではきれいに撮れない。そもそも画質が荒いし、ブレブレになるし。無理なんだけど、スペック至上主義でああいう製品になっているんだなと思います。

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