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コロナ禍に地元に帰省した人の5人に1人が誹謗中傷被害を受けていた

2020.09.12

コロナ禍の夏が終わった。今夏は感染拡大防止の観点から旅行を取りやめたり、あるいは、良からぬ噂を立てられぬよう地元への規制を自粛したりと、例年にない過ごし方を実践したという人も多いに違ない。

そこで今回、ゼネラルリサーチ株式会社により、「帰省と新型コロナウイルスにまつわる誹謗中傷被害」に関する意識調査が行われたので、その結果を紹介していきたい。

なお本調査は、帰省先が関東圏外の1,032人を対象として、8月20日~ 21日に実施された。

調査1:今年のお盆の帰省状況が明らかに

はじめに、「今年のお盆は帰省しましたか?」と質問したところ、8割近くが「いいえ(75.7%)」と回答した。

では、帰省しなかった理由は何なのだろうか?

●お盆に帰省しなかった理由

・周囲の目が気になるから(20代/女性/愛知県)
・お盆は混むので新幹線などが心配で別の月に考えています(30代/女性/東京都)
・感染者が多い地域から高齢者が多い地域に帰るのは危険と判断したから(40代/男性/福岡県)
・親にコロナを感染させたくなかったから(40代/男性/東京都)

親や身内への感染リスクを懸念して、新型コロナウイルスを持ち込まないようにと注意を払って帰省しなかった人が多いようだ。また、周りの目を気にして帰省を諦めた方もいることから、新型コロナウイルスが終息してから帰省しようと考えていた人も多いのかもしれない。

では、帰省しなかったことで「良かった」と思うことは何なのだろうか?

調査の結果、「出費が抑えられた(32.8%)」と回答した人が最も多く、以降「時間を自由に使うことができた(24.2%)」「受けるかもしれない誹謗中傷を回避できた(16.7%)」「帰省ブルーを回避できた(8.2%)」と続いた。

また、「帰省の際に注意したことはありますか?(複数回答可)」と質問したところ、「帰省先での外出を控えた(44.8%)」と回答した人が最も多く、次いで「公共交通機関を使わず、車で帰省した(39.9%)」「帰省先で人と会うのを極力控えた(38.7%)」「帰省することを周りに言わなかった(34.7%)」「帰省する旨をSNSなどで投稿しなかった(23.4%)」「帰省期間を例年より短くした(21.8%)」となった。

帰省した方も感染予防対策に十分に注意を払っていたことで、いつもより神経を使ったのではないだろうか。予防意識を持ちつつ、自分や家族に迷惑をかけないよう帰省する旨を周りに伝えることを避けた人もいるようだ。

調査2:帰省による誹謗中傷被害について

お盆に入るにあたり、各都道府県や自治体の中でもお盆による帰省について意見が割れた。帰省を控えることや、帰省しても大人数での同窓会などを控えるよう促す地域がある中で、帰省したことで周りから誹謗中傷を受けるといった被害もあった。

そこで、「帰省したことで、誹謗中傷の被害にあいましたか?」と質問したところ、2割以上が「はい(20.6%)」と回答した。

約5人に1人が、帰省時に誹謗中傷の被害にあっているようだ。具体的には以下の被害があったようだ。

●帰省時に受けた誹謗中傷の被害について

・このご時世に帰省すんなとか帰れとか悪口を言われた(20代/女性/鳥取県)
・石を投げられた(30代/男性/北海道)
・周囲の人から冷ややかな言葉があった(40代/男性/大阪府)
・面と向かって「早く帰って」と言われた(50代/男性/北海道)
・非難の落書きを郵便受けに投げ込まれた(60代/男性/大阪府)

では、誹謗中傷を受けた方々はどういった対策をとったのだろうか?

調査の結果、「家族や友人に相談(52.9%)」と回答した人が最多に。次いで「警察に相談(27.5%)」「役所などにある新型コロナウイルスに関する窓口に相談(19.6%)」「何もしていない(15.7%)」「引越し(13.7%)」「学校または勤めている企業に相談(9.8%)」「友人宅に宿泊(9.8%)」となった。

家族や友人に相談するだけでなく、警察や自治体などが開設している窓口に相談してみるのも一つの手かもしれない。

調査3:帰省以外でも起きる新型コロナウイルスによる誹謗中傷

先ほどの調査で、帰省したことで誹謗中傷を受けた人が2割以上いることが分かったが、知人や友人で誹謗中傷を受けていたという人はどのくらいいるのだろうか?

そこで、「知人や友人で、新型コロナウイルスにまつわる誹謗中傷を受けた方はいますか?」と質問したところ、10.8%が「はい(10.8%)」と回答した。

約10人に1人の割合で、知人や友人が新型コロナウイルスにまつわる誹謗中傷を受けてるようだ。では、どのような誹謗中傷を受けたのだろうか?

●知人や友人が受けた誹謗中傷とは?

・同じ会社内で陽性者が出た際にSNS上や地域内で会社名を名指しして非難されることがあった(20代/女性/愛知県)
・コロナウイルスにかかった友人がSNSでざまぁみろとか自業自得など心ない言葉を言われていた(20代/女性/鳥取県)
・県外ナンバーであることで絡まれた(40代/男性/神奈川県)
・名前や職業や子どもの事が拡散された(50代/男性/鳥取県)
・濃厚接触者で自宅待機していたら家の回りに人が集まりSNSで拡散された(60代/女性/神奈川県)

SNS上で心無い書き込みが書かれるだけでなく、個人情報なども拡散されてしまうといった被害にあっている人がいることが分かった。また、県外ナンバーというだけで、非難されてしまう人もいることから、新型コロナウイルスにまつわる誹謗中傷について深刻であることが分かる。

調査4:新型コロナウイルスにまつわる誹謗中傷についての世間の声

それでは、世間の方々は新型コロナウイルスにまつわる誹謗中傷についてどう思っているのだろうか?

●新型コロナウイルスにまつわる誹謗中傷について

・誰でも感染するものだし、感染したくて感染しているわけではないのだから誹謗中傷することは良くない(20代/女性/新潟県)
・誹謗中傷する人の言い分が理解できないことはないが、中には自費で検査を受けた上で帰省したりしている人もいるため、事情を知らない人が誹謗中傷するのは良くないと思う(20代/女性/岐阜県)
・これだけウイルスが広まっているのだから自衛するしかない。誹謗中傷は時間の無駄(20代/女性/茨城県)
・誹謗中傷をする人はその自覚がないこともあると思う。誰しもが誹謗中傷する側にもされる側にも簡単になり得る状況だと思う(20代/女性/愛知県)
・誹謗中傷はよくないが、言っている人の気持ちもわかる。来られる側としては不安でたまらないと思う(20代/女性/神奈川県)
・誹謗中傷するのならば、自分がならないように対策した方がよい(30代/男性/埼玉県)
・誹謗中傷を受けた人の個人差があると思う。明らかに無責任な行動をとったり、故意に感染を広めるような行動をとった人であれば、誹謗中傷を受けても仕方がない(40代/男性/宮城県)

■総括

新型コロナウイルスの影響で、今年の夏は多くのイベントが中止になったり、お盆での帰省を控える方が多かったりと例年とは違った夏になった。

帰省をした人でも、帰省先での外出を控えたり、公共交通機関の利用を控えるなどして、予防の意識を持って帰省したようだ。しかし、帰省したことで周りから誹謗中傷を受けたという人も多くいることが分かった。

新型コロナウイルスがまだ終息に向かっていない今、自分だけが感染予防対策を行っていても、思わぬところで感染してしまうということもあるだろう。いつ、どこで感染するか分からず、日に日に感染者が増えている状況を見て、恐怖から心に余裕を持てなくなった人もいるはず。

一人一人の感染予防意識を上げていくことだけでなく、他人への思いやりの気持ちも忘れずいたいところだ。

<調査概要>
調査概要:「帰省と新型コロナウイルスにまつわる誹謗中傷被害」に関する意識調査
調査期間:2020年8月20日(木)~ 2020年8月21日(金)
調査方法:インターネット調査
調査人数:1,032人
調査対象:帰省先が関東圏外の方
調査主体:ゼネラルリサーチ

出典元:ゼネラルリサーチ株式会社

構成/こじへい

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