
■連載/阿部純子のトレンド探検隊
自宅に眠っていたこんなモノがお金に換わる?
新型コロナの世界的な流行による金融不安や、景気の先行きを懸念して、金相場はコロナの流行が始まった今年3月ごろから上昇を続け、8月7日には史上最高値の7769円を記録。年初から8月にかけての上昇率は22%で、9月現在も高値を続けている。
出張買取サービス「バイセル」では、コロナ以前の2020年2月とコロナ以後の2020年7月を比較すると、貴金属の買取量が約120%増えており、同社では「生活者の換金ニーズが上昇しているのではないか」と見ている。
金(GOLD)というと宝飾品や金貨、地金というイメージがあり、「うちには金なんてないわ~」と思っている人も多いかもしれない。
「金は宝飾品以外でもさまざまなものに使われています。自宅の整理の際、不用品はまとめて捨ててしまうことが多いですが、その中に意外な価値を持つものがあります。コロナ以降、貴金属を売却される方が増えていますが、貴金属の存在や価値に気づいてない方も数多くいらっしゃいます。これまで当社がお客様のご自宅を査定して、買取させていただいた意外な商品をご紹介します」(バイセル PR担当 中澤紅里さん)
◎メガネ
フレーム部分に18金が使われていることがあり、鼻パッドを付ける箱足が壊れていても、約7万円で買取したケースがあったとのこと。
◎万年筆のペン先
文房具にも金を発見!写真の万年筆は3000円で買取。
◎金歯
使用済み金歯でも1個4000円の値が付くこともある。
実際に家にある不用品を査定してもらったら、意外なものに値が付いたという声も寄せられている。
「しょうもない、おもちゃみたいなアクセサリーをとりあえず見せたら、その中にちょっと高価なものが混じっていてびっくり。私には本物に見えなかったんですが、それを発掘していただけたので良かったです。まさかうちにあるとは思わなかったので、(おもちゃみたいな)それが、一番値打ちがあったのがおかしかったです」(奈良県・60代女性)
「金製品があればとのことで、ちょっと切れたプレスレットをうちの女房が持っていたので出したんだけど、ちゃんと見てくれたし、他のものもこれは14金ですね、これは24金ですね、と売るつもりがないものまで見てくれて良かった」(神奈川県・60代男性)
ビジネス世代のアイテムからも意外なお宝がでてくるかも
ビジネス世代の持つアイテムの中にも、意外なお宝が潜んでいることもある。
◎タイピン/カフス/動かなくなった時計
在宅勤務が促進されたことで、勤務中の服装の自由度が高くなったことをきっかけに、ビジネスファッションアイテムが不要になるケースが多く見受けられるという。下記の写真は動かなくなった日本製の腕時計だが、5000円の値段が付いた。
◎ゴルフクラブ
外でのレジャーを自粛せざるを得ない状況で、ゴルフ用品をまとめて売却する人も増えている。使い古したパターを1万円で買取した実績も。
◎杯型トロフィー
コンペなどの大会記念トロフィーで、留め具の中から純銀が出てきたことで、1万円の値段が付いた。
【AJの読み】捨てる前に査定をしてもらおう
昨今では、不用品はフリマアプリを使う人が多いかもしれないが、紹介した品々のように、素人目には判断できない意外なものに値段が付くこともある。“捨て魔”の私は、服やバッグ、アクセサリーなど、3年着ない、使わないものは不用品というマイルールで、ガンガンものを捨てているが、バイセルの実績を伺って「ちょっと待て」と気持ちを切り替えた。おうち時間を使って、家の中でお宝さがしをしてみるのも面白い。お小遣いどころか、とんでもない値が付く場合もあるかも!?
文/阿部純子
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