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月曜日の出社が憂鬱なら一度、小学校校舎の宿泊施設に2週間ほど住んでみない?

2020.09.14

◆高橋晋平の憂鬱な月曜日を楽しくする研究会

日本には、休日明けの月曜が嫌いな人が多すぎる……。その現状を改善するため、月曜日を楽しくしたい人のコミュニティ「月曜クラブ(通称:月ク)」が立ち上がりました。この連載では、月曜日の憂鬱を減らし、一週間を楽しく過ごす方法を研究、紹介していきます。

※「月曜クラブ(月ク)」にご興味のある方は、Facebookをフォローしてみてください。
Facebook 月曜クラブ(月ク)https://www.facebook.com/getsuyouclub/

福岡県田川市に、いいかねPaletteという場所があります。2016年に140年の歴史に幕を下ろし廃校となった、猪位金小学校の校舎を活用して作られた多目的宿泊施設です。

筆者は2020年の年初にここに滞在し、ただただ多幸感に包まれる体験にしばし呆然とし、感動してしまいました。今回は、以前からの友人である、いいかねPalette代表の樋口聖典さんと、月曜日が憂鬱なサラリーマンが一度いいかねPaletteに「インスタント移住」したら、人生の見方が変わるのではないかという仮説について話し合ってみました。

樋口聖典(ひぐち きよのり) ※写真左、本文中では敬称略
1981年8月20日、福岡県田川市生まれ。
自主制作映画制作、自主企画イベントなど様々な経験を経たのち、2011年に音楽制作会社(株)オフィス樋口を設立。広告音楽や舞台音楽、映画音楽などの制作に携わる。
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属お笑いコンビ「ギチ」として活動経験あり。
2014年、お笑い芸人"どぶろっく"とともに、ロックバンド"どぶろっかーず"を結成し、2015年、テイチクエンタテインメントより「もしかしてだけど、バンドアルバム」発売。
2016年、故郷である福岡県田川市にて株式会社BOOKを設立。地元・筑豊地域の産業開発・雇用促進を軸とする地方創生事業に取り組む。
2020年、自身がプロデュース及びパーソナリティーを担当するPodcast番組「コテンラジオ」が「JAPAN PODCAST AWARD 2019」にてグランプリ獲得。

◆いいかねPalette:https://palette.jp.net/
◆歴史を面白く学ぶコテンラジオ:URL:https://cotenradio.fm/

いいかねPaletteとは、何なのか

高橋:冬にいいかねPaletteに泊まった時、コワーキングスペースもあるって聞いてたので、「小学校の中で仕事できるって、なんかいい感じ」って思って、校舎に入ったら、次の日の帰る時間まで、何一つできなかったんですよね。ただただ、ぼーっとすることしかできなくて、その間なぜかずーっと幸せな気持ちだったんです。

樋口:この建物、小学校だから、急に来たら大人の仕事なんてできなくなる方もいますよね。小学生に戻ったんじゃないですかね。(笑)

高橋:まさに小学校の魔力が働いた感覚があって。これを、働き疲れている人全員にすすめたい! と心から思ったんです。

樋口:高橋さんは1泊だけでしたけど、実は長期滞在プランもあるんです。月25,000円でドミトリーに入居して、電気・ガス・水道・Wi-Fiは無料、あとキッチン付き。とりあえず、最低限の生活必需品があればここで生きていけるっていう。

高橋:安い! いいかねPaletteって、どうやって誕生したんですか?

樋口:2016年に田川市が、廃校になった猪位金(いいかね)小学校の建物の運営会社を募集したんです。それに僕が手を挙げて、プレゼンが通って、2017年4月にオープンしました。

高橋:ここで何をやりたかったんですか?

樋口:自由な世界を作りたかったんです。僕自身はこれまで、音楽とか、お笑いとか、ビジネスとか、ずっと何かをアウトプットしてきたんですが、アウトプットできていることが、自由であることと同意義だと思っているんです。だから、まずは自分の本業だった音楽の機材はすべて用意して、ここに来たら音楽を作れるようにしています。YouTube撮影もできるし、そもそも学校だから教室も校庭もあるし、絵でも文章でもスポーツでも料理でも、何でもできます。

高橋:「アウトプットできることが自由」って、めちゃくちゃ同意見で。会社によっては、個人がしたいアウトプットを仕事上ですることって難易度高いですけど、さらにプライベートの個人活動も制限されたりすると本当にキツイですよね。

樋口:僕らが作りたいのは、たとえ特定の目的がなくても、この場所に来て、スタジオで楽器を鳴らしたり動画を録ったりして遊んだりしているうちにやりたいことが見つかるっていう、仕事を始める前段階の人も支援できる場所なんです。

高橋:場所が田川である「地の利」みたいなことって、あるんですか。

樋口:そうですね…。僕がいるってことですかね。(笑)

高橋:「僕がいること」! これはパワーワード。

樋口:田舎の自然環境とか人の温かさっていう良さはありますけど、それはおそらくどの田舎もそうで、いいかねPaletteの強みは、「樋口」という存在が横で何でも話を聞くよ、ってことですかね!

もちろん、他にも色々ありますけど(笑)、一度いらっしゃって、体感して欲しいです!!

高橋:地元の人と、外からくる人、より使って欲しいのはどっちですか?

樋口:それを混ぜることが重要で。都会の人が田舎の人に触れて、田舎の人が都会の人に触れることが、お互いに良くて、両方いないと、この場所は成立しません。今は他県からは3人、いろいろな所から来てこの近くで仕事しながらここに住んでいます。

月曜がツラかったら、ここに2週間住んでみて欲しい

高橋:休日明けの月曜日が憂鬱だと言うサラリーマンにも、ここに住むことをおすすめしますか?

樋口:最低2週間、住んでみて欲しいです。インスタント移住ですね。

高橋:2週間。1週間だとダメ?

樋口:2週間は欲しいですね!今のご時世、2週間なら会社員でもやれる方法はいくらでもありますからね。

高橋:どんなことをするんですか?

樋口:まずは、何もしない。

高橋:おお。

樋口:ここで何もせずに暮らしたら、「あれ、生きるってこれでいいんだ」ってことが分かると思います。会社がツラい人って、その日常生活がずっと続いて、もうこの先も逃げ道はないって思い込んでしまっていると思うんです。ここに来ると、否応なく日常の連続性が絶たれるんですが、それでも何も変わらず快適に生きていけるんです。逃げられないと思っていた見えない壁を外せることに気が付くんじゃないかと。(笑)

高橋:「見えない壁」って、本当にありますよね。僕も大企業にいたとき、知恵がないわけでもないのに、「ここを辞めたら食べていけなくなって、のたれ死ぬ」って思ってたんです。本気で。

樋口:いいかねPaletteにインスタント移住をした場合、最初はおそらく自然の中で遊ぼうとか、建物の中でいろいろ遊ぼうとか、いろいろやりたくなるんですけど、そうやって1週間くらい経つと、することがなくなって、1日中スマホを触ったりすると思うんです。その後さらに1週間あると、本当に退屈になる。そこで初めて、「これをやりたい」っていうものが、頭にふと浮かぶんですよね。

高橋:わかります。トモフスキーっていうアーティストの「タイクツカラ」っていう曲があって、高校生の頃によく聞いていたんですけど、「退屈から未来は作られる」って歌ってるんです。それはまさにそうだなってずっと思ってます。

樋口:現代人って暇な時間が少なくて、それなのに時間が空くと、なぜか仕事とか作業で埋めようとするんですよね。それでいつも一杯で、やりたいことが分からなくなったり、あきらめていったりするんです。「暇~!」ってなったときに、本当に自分がやりたいことがわかるんですよね。

高橋:僕が昔、病気で倒れて手足が動かなくなったとき、何も行動ができなくなって、しばらく経ったら、なぜかわからないけど、頭の中でしりとりを始めて、出てきた言葉を全部おもちゃにできないか考えて、ボイスレコーダーに録ってたんです。それが、やりたいことの一つの形だったんだなと思っています。

樋口:で、いいかねPaletteでやりたいことが思い浮かんだ時に、横にあの「樋口」がいるんですよ!

高橋:「樋口」が!

樋口:僕は今までの人生、音楽をして、お笑いをして、ビジネスをして、YouTubeやPodcastをして。アイデアをアウトプットしまくって生きてきました。何かをやりたい人が、それで生きていくために力になれるんじゃないかと‥。

高橋:わかりました、僕、2021年に2週間インスタント移住します。

樋口:わ、すごい楽しみ!(笑)

高橋:僕は今、おもちゃ開発の仕事をしてますけど、小さい頃の夢はコックさん、10代の頃の夢はミュージシャンだったんです。今から料理や音楽を仕事にしようとは、このまま生きていたら絶対に思わないけど、小学校に行ってみたら、そんな人生を今から選び直すかもしれないし、もっと面白い人生になる可能性はあるんだろうなって。

樋口:今の時代の人生って、そういうものかもしれないです。もし、今人生にモヤモヤがある方がいたら、もう一回、いいかねPaletteっていう小学校に入ってみて欲しいですね。

【聞き手】
高橋晋平(たかはし しんぺい)
株式会社ウサギ代表取締役、おもちゃクリエーター。人間の欲求や悩みを「遊び化」することを考え、月曜日を楽しくする方法の研究もしている。次にやりたい企画を作るオンラインセミナー「IDEA of LIFE」主宰。近著に『企画のメモ技』(あさ出版)。

Twitter : https://twitter.com/simpeiidea

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