
はじめまして、旅するビジネスマン・小林邦宏です。
月に1回世界一周しながら、世界中でビジネスを創っています。
今回、大変光栄なことに@DIMEさんでコラム執筆させて頂くことになり、僕が世界を旅しながら感じた・得たリアルを皆さんにお伝えし、何かのヒントにして頂ければ嬉しいです。
さて、まずはアフリカについて触れてみましょう。
ヘリコプターで登校!? ケニアの山奥にある名門校とは?
おそらく、僕のことを、”花バイヤー”としてNHKさんのテレビ番組などでご覧になられた方もいらっしゃるかもしれません。
お花の仕事を中心に僕も頻繁に訪れるアフリカ、実は現地では想像以上の変化が起きています。
最近、新聞報道などでも”カエル飛び(英語でいうとLeap Frog)”なんて言葉を目にされた方も多いでしょう。
(先進国ではなく)いわゆる新興国・発展途上国から最先端のベンチャー企業が生まれる動きです。
舞台はアフリカ。
ドローン技術のベンチャーだったり、フィンテックのベンチャーだったり。僕も現地で知り合いの紹介でいくつかのフィンテック系のベンチャー企業とは面談したことがあります。確かに、これまで資金面含めた社会インフラの不便さを解消すべく生まれた”アフリカだからこそ価値のある”ベンチャーも多いのですが、いずれにせよ、そのソフトウェア開発力に舌を巻いたというのは本音です。
(いつからこんな技術力があったのだろう・・・)
今後もアフリカからベンチャーは生まれてくるでしょうか・・・
答えは、イエス。必ず、もっと生まれるはずです。
その理由が教育基盤にあることは実はあまり知られていません。
舞台はアフリカでも屈指の経済成長を遂げる国、ケニア。ケニアの義務教育は小学校まで。
その後の教育は各家庭の方針次第ということになるのですが、いま、より良い教育を実現すべく、私立小中高のレベルは日進月歩で上昇しています。
そんな教育熱を象徴する学校がなんとケニアの山奥にあるのです。ここには、アフリカ各国はもちろんのこと、ヨーロッパや中東、更に近年では中国の富裕層のお子さんたちもこぞってやってきます
その名は、“St.Andrews School”
もう一度書きます。
アフリカの子どもたちが欧州・中東に留学するのではないのです。欧州・中東の子どもたちがアフリカに留学するのです。
全寮制の学校で、首都ナイロビからは陸路だと片道4時間。始業式になると殆どの生徒がヘリコプターで学校へ向かいます。
イギリスの教育制度に完全に準拠し、“明日のアフリカのリーダー”を生み出すべく熱心な指導が行われる同校。OBには、ケニア共和国の現ファーストレディであるマーガレット・ケニヤッタやイギリスのEU離脱時に重要な役割を果たしたダグラス・カースウェル元下院議員など、各方面に既に多数。
更に今年は、世界のトップ10の大学であるケンブリッジ大学やインペリアルカレッジ・ロンドンなどへの合格者を輩出し、注目度は益々高まっている状況。
僕がこの学校の存在を知ったのは、ケニアの郊外のショッピングモールに立ち寄ったとき。
ちょうど、校外学習で移動中の彼らに遭遇したのです。
“ミスターコバヤシ、彼らが、いまケニアで最もレベルの高い学校の生徒たちだよ”
現地のパートナーに教えられる。
実際、僕の知人の中東の富裕層は言う。
「あの学校は、将来、“アフリカのハーバード”としてアフリカ、ヨーロッパなどで卒業生ネットワークが席捲すると思うよ」
と。
閑話休題。
昨年、マイクロソフトがついにアフリカに拠点を設置しました。西はナイジェリア、東はケニア。
ここまで書いたら皆さん実感されたでしょう。
そう、アフリカ発のベンチャーは今がピークではないし一過性のものでもない。まだ始まったばかりの世界なのです。
文/小林邦宏
旅するビジネスマン。これまで行った国は100ヶ国以上。色んな国で新しいビジネスをつくるおじさん。
現在は新型コロナウィルスの影響で海外渡航制限中により国内で活動中。
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