
コロナ禍で新規求人数が大きく増加した職種、減少した職種
今、新型コロナウイルスの影響で、有効求人倍率および新規求人等が大幅に低下している。 そこでアスタミューゼは採用強化を行う成長領域を約60万件の求人票データから可視化。さらに具体的にどういう職種が求められているかを詳細に分析した。
まずは厚労省の発表から見てみよう。2020年4月の新規求人数は、職業別・専門的・技術的職業ともに大きく減少している。
最も減少している職業は「生産工程の職業」で前年同月比-37.6%であった。また‐30%台で減少したのは「事務的職業」「販売の職業」「運搬・清掃・包装等の職業」「サービスの職業」。
より細かい専門的・技術的職業では、「美術家・デザイナー等」が最も減少し、前年同月比‐46.2%であった。また‐30%台の減少は「開発技術者」「その他の技術者」「その他の専門的職業」だった。
理系プロフェッショナルの新規求人票増加数(アスタミューゼ調べ)
昨年4月より2020年4月にて新規求人数が大きく増加したのは、下記の通りだ。
➀大きく増加したのは、「開発職」6,574件増、「設計職」4,059件増
②「フラットパネルディスプレイ」「無線通信技術」は2,000件以上増えている
③「ファクトリーオートメーション・産業ロボット」「電気制御/機械制御」で1,500件以上の増加
4月は新型コロナウイルスおよび緊急事態宣言の影響で、厚生労働省による新規求人数は大幅に減少しているが、当社のデータからさらに細分化した職種別で見ると、上記のように求人を伸ばしている職種が挙げられる。
より専門職を細かく分類し転職市場の動向を捉えると人材ニーズの高い企業が多いことが伺え、理系プロフェッショナルの人材不足は続いているようだ。
構成/ino.
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