
働く男性シニアの約7割が「シニア企業顧問」に興味あり
今、働くシニアが増加する中、その働き方も多様化してきている。
以前なら、定年後も再雇用で同じ会社で働き続ける人がほとんどだった。しかし、再雇用の場合、給与が下がり仕事が物足りなく感じてしまうことや、これまで部下だった社員との立場が逆転することで、関係がぎくしゃくしてしまうことも少なくない。
そのため、最近では「より輝ける職場」を求め、再雇用以外の道を進むシニアも増加傾向にある。その一つの道として、企業のアドバイザー的な役割を担う存在である「シニア企業顧問」といった働き方が注目されている。
そこでソノヴァ・ジャパンは、働くシニアに対して、シニア企業顧問になりたいかどうかを調査したところ、男女で大きな違いが見られた。
男性の場合は、「非常に感じる(15.0%)」「なりたいと感じる(25.5%)」と回答した人は4割以上も存在しています。またなりたいとは感じていなくとも、「興味はある」と回答した人が26.5%も存在しており、約7割の人が興味を持っていることが分かった。
それに対して女性の場合は、「興味はある」以上の回答をした人は46%と、過半数にも満たない結果となった。この結果から、男性の方が自分が輝ける場を定年後も追い求める傾向があることが分かる。
シニア企業顧問に対するイメージ
男性人気の高いシニア企業顧問について、次はどのようなイメージを持っているかを働くシニアに対して聞いてみたところ、男女ともに「コミュニケーション/交渉能力が高い」への回答が最多となった。
その他も基本的には男女ともに同じような回答結果となっており、全体的に「仕事ができる人」といったイメージを持っていることが分かる。
また全体の数値を見ると、男性の方が女性よりもシニア企業顧問に良いイメージを持っている人が多く、「立派な考えを持った人格者」の項目に至っては、10ポイント以上の差が開く結果となった。
男性は、シニア企業顧問が他の社員に憧れられるような存在であると、女性以上に感じていることが分かり、それに伴い興味を持つ人も多くなっていると考えられる(図2)。
また、男性は仕事で成功した人が立派な考えを持った人格者と考えられる傾向が高いことに対し、女性はそうでないことから、女性の場合は、仕事と家庭、プライベートなどトータルで人格者かどうかを判断しているのかもしれない。
ソノヴァ・ジャパン調べ
調査期間 :2020年4月25日(土)~26日(日)
調査対象者 :50~70代の働く男女(性年代均等割付)
調査対象地域 :東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・愛知県・大阪府・福岡県
調査方法 :ウェブでのアンケートを実施し、回答を分析
有効回答数 :400人
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