世界のクラウドファンディング市場は、現在も伸長中で2022年までに総額11兆円を超えるともいわれている。また昨今は、テレビやネットなどのメディアを通じクラウドファンディングという言葉を見聞きする機会も増え、生活者にとって身近なものになってきているかもしれない。では実際のところ、クラウドファンディングは今、どの程度浸透しているのだろうか。
プロジェクト支援者に人気のプロジェクト、
1位はやはり「テクノロジー・ガジェット」系
■ クラウドファンディングで支援したことがあるプロジェクト 上位7位
ベース:クラウドファンディングでプロジェクトを支援したことがある人(n=500)/複数回答
支援者に人気があるプロジェクトはどのようなテーマなのだろうか。1位は「テクノロジー・ガジェット」で21%、2位は「地域活性化」で14%、3位以降は「音楽」「アニメ・漫画」「映像・映画」「写真」とアート系のテーマが続いた。
クラウドファンディングの認知率は79%、
プロジェクトの支援経験率は7%
■ クラウドファンディングの認知状況
ベース:全体(n=20,000)
全国2万人の男女に調査した結果を見ると、クラウドファンディングの認知率は79%。その内訳は「どのようなサービスや仕組みなのか知っている」が28%、「詳しくは知らないが、名前は聞いたことがある」が51%となった。
テクノロジー・ガジェット・ゲーム開発系プロジェクト支援者の
6~7割が「リターン目的」と回答
■ プロジェクトを支援する目的 上位5(支援プロジェクト別)
複数回答
「テクノロジー・ガジェット」系のプロジェクトを支援した人のうち、最も多い回答が「リターンで入手できる一般発売されていないもの・サービス」で6割を超え、「ゲーム・サービス開発」系のプロジェクトを支援した人も同じく6割を超えた。やはり人とは違う新しい商品を求める人が多いようだ。
■ プロジェクトを支援する目的 上位5
ベース:クラウドファンディングでプロジェクトを支援したことがある人(n=500)/複数回答
プロジェクト支援者を対象に、プロジェクトを支援する目的について尋ねる調査が行なわれた。最多は「プロジェクトの成功」が半数を超えダントツ。2位が「リターンで入手できる権利」で32%、3位が「リターンで入手できる一般発売されていないもの・サービス」で30%と続いた。
〈調査概要〉調査主体:マクロミル 調査方法:インターネットリサーチ 1. 全国2万人にきく、クラウドファンディングの認知・利用状況 把握調査
調査対象:全国20~69歳の男女(マクロミルモニタ会員) 割付方法:平成27年国勢調査による性別×年代の人口動態割付/合計20,000サンプル
調査期間:2019年11月15日(金)~2019年11月18日(月) 2. クラウドファンディング支援経験者500名調査 調査対象:クラウドファンディングでプロジェクトを支援したことがある人(マクロミルモニタ会員) 割付方法:割付なし/500サンプル 調査期間:2019年11月20日(水)~2019年11月21日(木)
取材・文/編集部
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