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血液検査で新型コロナの重症化予測ができる可能性、米ジョージワシントン大学研究

2020.09.11

血液検査でCOVID-19の重症化予測が可能か

簡単な血液検査で、病状が悪化して死亡にまで至る可能性が高い新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者を予測できるとする研究結果が、米ジョージワシントン大学医学健康科学部のJuan Reyes氏らにより発表された。

炎症や凝固障害の指標となる5つのバイオマーカーにより、重症化リスクの高い患者を予測できる可能性のあることが明らかになったという。研究結果の詳細は、「Future Medicine」7月17日オンライン版に発表された。

Reyes氏は、「COVID-19患者の治療を始めた当初、回復する患者もいれば悪化する患者もいて、両者の間で何が違うのかが分からなかった」と振り返る。

同氏によると、COVID-19に関する中国のいくつかの研究が、特定のバイオマーカーがCOVID-19の転帰不良に関連することを示唆しているという。

今回の研究は、そのような結果が、米国の患者にも当てはまるのかどうかを調べる目的で実施された。対象としたバイオマーカーは、IL(インターロイキン)-6、Dダイマー、C反応性蛋白(CRP)、LDH(乳酸脱水素酵素)、フェリチンの5つで、IL-6≧60pg/mL、Dダイマー≧3μg/mL、CRP≧90mg/L、LDH≧1200U/L、フェリチン≧450ng/mLを閾値とした。

対象者は、2020年3月12日から5月9日の間に、COVID-19の確定診断を受け、同大学病院に入院した299人の患者である。このうち200人の患者について、5つのバイオマーカーに関する評価が行われた。

追跡期間の中央値は8日で、集中治療室(ICU)入室となった患者は69人(23%)、気管挿管の処置を受けた患者は39人(13%)、死亡した患者は71人(23.7%)であった。

ロジスティック回帰モデルを用いた解析の結果、5つのバイオマーカーの閾値は、ICU入室、気管挿管、および死亡と独立して有意に関連することが明らかになった。

死亡リスクが最も高かったのは、LDHとDダイマーの2つのバイオマーカーについて、LDH≧1200U/L(オッズ比8.0)、Dダイマー≧3μg/mL(オッズ比7.5)の場合であった。

また、ICU入室、気管挿管のリスクが最も高かったのは、それぞれ、CRP≧90mg/L(オッズ比8.6)、Dダイマー≧3μg/mL(オッズ比8.2)の場合であった。

こうした結果を受けて、研究論文の筆頭著者で、同大学のShant Ayanian氏は、「COVID-19患者の治療にあたる医師は、診断や治療に関してさまざまなことを決める必要があるが、これらのバイオマーカーは、積極的な治療の必要度や、患者の退院の可否、退院後の患者のモニタリング方法を決める際に役立つのではないか」と期待を示している。

現状では、医師は、COVID-19の悪化や死亡のリスクを、患者の免疫不全状態や肥満、心疾患などの基礎疾患や年齢に基づいて判断している。

しかし、研究チームは、救急部に運び込まれた患者に簡単な血液検査を行い、上記の5つのバイオマーカー値に基づいて治療方針を決めることは、その後のポイントオブケアによる臨床的意志決定に際しても役立つ可能性があるとしている。(HealthDay News 2020年8月10日)

Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.futuremedicine.com/doi/10.2217/bmm-2020-0309

Press Release
https://smhs.gwu.edu/news/blood-test-may-point-patients-higher-risk-covid-19-deterioration-death

構成/DIME編集部

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