いまブームが広がりつつあるスニーカーの世界にスポーツ界でもハマる人が続出。プロ野球選手として活躍し、現在は沖縄初のプロ野球チーム・琉球ブルーオーシャンズで投手コーチを務める寺原隼人さんも実は熱狂的なスニーカーマニアだ。その偏愛ぶりとは…。
寺原隼人・プロ野球コーチ
宮崎県宮崎市出身の元プロ野球選手、コーチ。右投右打。当時高校生最速右腕として2001年に4球団競合の末ドラフト1位で福岡ダイエーホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)に入団し、2019年までに4球団を渡り歩き、プロ通算73勝。現役を引退後、2020年より琉球ブルーオーシャンズで投手コーチとして、沖縄で奮闘中。寺原隼人さんのインスタ→https://instagram.com/terahara_hayato?igshid=oqspkygoozy7
プロ野球コーチ寺原さんが偏愛するスニーカー3選
「デニムでも、短パンでも、黒いパンツでも、どんなファッションにも合わせやすい」と、ナイキの『AIR VAPORMAX』(ナイキ エア ヴェイパーマックス)は色違いで揃えているという元プロ野球選手の寺原隼人さん(36歳)。
寺原さんは、プロ野球4球団を渡り歩き、昨年惜しまれつつ引退。現在は、沖縄初となるプロ野球チーム・琉球ブルーオーシャンズの投手コーチとして活躍中だ。トレーニングのときもプライベートでもスニーカーは欠かせない存在。
コレクター歴7年、約30足のスニーカーを所有する寺原さんが偏愛するスニーカーマイベスト3はこちら!
1.Nike AIR VAPORMAX(ナイキ エア ヴェイパーマックス)
Nike AIR VAPORMAX(ナイキ エア ヴェイパーマックス)
初代エアマックスが誕生した1987年から30年後の2017年に発売されたたモデル。
「とにかく履きやすい、どんな服装にも合う。色違いで複数足所持するほど好きなんです」(寺原隼人さん、以下同)
2.adidas HUMAN RACE(アディダス ヒューマン レース)
adidas HUMAN RACE(アディダス ヒューマン レース)
大胆なロゴデザインが特徴的なアディダスのヒューマンレース。「履きやすさに加えてインパクトが強いので、足元に注目が集まるのが嬉しいんです」
3.Nike Kobe 10 EXT Liquid Gold(ナイキ コービー10 EXT リキッド ゴールド)
Nike Kobe 10 EXT Liquid Gold(ナイキ コービー10 EXT リキッド ゴールド)
ヘリコプター事故で亡くなった元NBAのスター選手、コービー・ブライアントを冠したモデル。「ゴールドのスニーカーで初めて買った色。コービー選手の事故もあり、余計に気持ちが入った1足ですね」
スニーカーに目覚めたきっかけは?
少年時代を宮崎で過ごした寺原さんは、中学2年のときにスニーカーに目覚めたという。
「友達のお兄ちゃんがDJをしていて、高校生がターンテーブルを回していてオシャレだったんですよね。それで影響されてファッションが好きになったんです。宮崎だとオシャレなものが手に入らないから、雑誌『smart』を熱心に読んでいましたね。GOODENOUGH、APE、UNDERCOVERとか、裏原系のブランドに憧れていました」
中学2年生のとき、ファッション界でもムーブメントとなったのがナイキの『Air Max 95』だ。当時、入手困難となり“エアマックス狩り”現象が起こったほど。
「中2の時に『Air Max 95』にイエローが出て、とにかく欲しかったんですよ。あの時代、『Air Max 95』のイエローはとくに全然手に入らないの。プレミアがついて高い。ブルーが出たんだけど29cmしかなくて…。中2のときは、たしか足のサイズは27cmだったんだけど、すごく欲しくてサイズが合わないのに買いました(笑)。
今でも普段履きは28cmなので、それにしたって大きいですよね。とにかくエアマックスを手にした事が嬉しくて、今でも覚えています。
ずっと実家に置いてあったんですが、先日久しぶりに見たらボロボロでした。懐かしいな~もっと大事にしとけば良かったなぁと思いましたね。
今買える復刻モデルも気になったんですが、昔の思い出はそのままとっておこうと思って買いませんでした」
スニーカーの魅力とは?
宮崎で育った少年時代、ファッションに目覚めるとともにスニーカーも好きになったという寺原さん。
「中学のころに出会って当時は買えなかったのものが、プロになって自分で稼げるようになってから好きなスニーカーを買えるようになったのは感慨深いですね。
スニーカーは、大切なおしゃれのひとつ。履いた時にファッションのバランスがいい黒が一番好き。
Tシャツにスウェットだったとしても、足元がスニーカーで締まる。ついつい歩いている人の足元を見てしまいますね。男性でも女性でも、ジャージでも、足元がカッコいいスニーカーだとなんかイイなぁと思いますよ」
自分も好きなスニーカーを履いている人に会うとテンションが上がります。すごく綺麗に履いていると、おお!! と思う。
自分からはあまりスニーカーの話はしませんが、人から話しかけられると嬉しいですね。『そのスニーカー格好いいね』とか言われると嬉しいですよ。靴を褒められるって嬉しいじゃないですか。
買った後はすぐに履きたい派。スニーカーコレクターの間で流行っているような「魅せる」「飾る」というのはしません。レアなスニーカーだったとしても、やっぱり履きたいんですよね。履いて人に見てもらいたいんです」
寺原さんは、プロ野球の選手からコーチへと転身した今、「指導する立場として意味のあることを伝えたい」という熱い想いを抱く。常にプラス思考。トレーニングでは自分にフィットすることを集中して継続するという信念がある。その足元を支えるのはいつも大好きなスニーカーだ。
取材・文/望田真紀
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