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史上最大のソフトウェアアップデートでお掃除ロボット「ルンバ」はどこまで完全自動化に近づくのか?

2020.09.04

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

個々のユーザーにあった最適な掃除状況をアプリが提案

アイロボット史上最大となるソフトウェアのアップデート「iRobot Genius(アイロボット・ジーニアス)ホームインテリジェンス」(以下iRobot Genius)が、8月25日より全世界同時に順次提供を開始した。

「iRobot Geniusは個人のライフスタイルに合わせた掃除が実現できることで、ロボットに完全に掃除を任せることのできる新しい時代の幕開けを意味している。

iRobot GeniusはAIによる掃除の提案、ユーザーの掃除のルーティンをロボットが学習でき、これらが簡単にできるように、iRobot HOMEアプリが操作のしやすさに重点を置いたユーザーインターフェースに変わっていく。

これからのロボット掃除機は、いかに使う人にパーソナライズできるかが大事なポイントになってくる。ロボットが人間と同じような目線で家を理解し、どこで、いつ、どうやって掃除するかを、まるで人が行うようにロボットが自在にコントロールできるようになる」(アイロボットジャパン 代表執行役員社長 挽野元氏)

従来のアプリはロボット起動ボタンが中央にあり、簡単に操作ができる特徴があったが、ロボットのリモコン的存在だった。新アプリでは、スクロールしながら直感的に操作できるユーザーインターフェースで、ユーザーがロボットに直接話しかけているイメージ。常に「清掃する」は右上に表示し、従来の使いやすさも踏襲している。

iRobot Geniusの各機能は、Google アシスタントやAmazon Alexa などのスマートスピーカーを通して音声でコントロールすることも可能。スマートスピーカーの代表的なコマンドについてはホームページ上のFAQ で公開している。

iRobot Genius によりアップデートされる主な機能は次の3点となる(※の機能はルンバS9、i7、i7+、ブラーバ ジェット m6に対応)。

〇Where=掃除する場所の認識

業界初となる物体認識清掃(※)、部分清掃エリア(※)。「物体認識清掃」は、ルンバ、ブラーバがソファーやテーブルなどの家具を光学センサーで認識し、ピンポイントで掃除ができるというもの。以前から搭載されている、間取りを認識するインプリントスマートマッピングがさらに進化し、ロボットがより正確に物体を認識する。

「部分清掃エリア」では、ユーザーが清掃エリアをアプリ上で手動で指定することができ、

汚れやすい場所などを部分的に清掃することが可能となった。食べこぼしのある食卓の下だけを掃除したり、ソファーの周りにこぼれたポップコーンを吸引したりということをスマートスピーカーに指示することができる。また、「進入禁止エリア」と組み合わせて設定すれば、掃除したい箇所としたくない箇所を自在にコントロールすることも。

「今まで掃除機で行っていた部分掃除や、ウェットティッシュを使っていたちょっとした汚れもiRobot Geniusで対応可能となった。お気に入り登録やルンバ、ブラーバとの連携でより細かな掃除が実現できる」(アイロボットジャパン プロダクトマーケティング スペシャリスト 藤田佳織氏)

〇When=掃除するタイミングの指定と提案

今までのアプリにも掃除時間をスケジュールできる機能はあったが、実際のユーザーの声を聞くと、事前に決めたスケジュール通りに動くことができず、使う前にキャンセルされていることが多いとわかった。そこで掃除するタイミングに3つの機能を追加。

「お気に入り機能」(※)は、ウェブブラウザで気に入ったサイトを登録するようなイメージ。日々の清掃パターンに名前を付けることで、掃除したい場所と順番を設定することができる。

例えば「夕食後」とお気に入りに登録し、ダイニングテーブルとキッチンを選択。これを起動することで夕食後はいつも汚れやすいダイニングテーブルの下とキッチンを、ルンバで掃除したあとブラーバで拭き掃除するといった清掃が可能となる。

光学センサーで取集したデータとiRobotの膨大なクラウド上でのデータをマッチングして、目的の場所が認識されるシステムで、現時点で認識できる家具はソファー、カウンター、ダイニングテーブルだが、ソフトウェアは3か月に1回程度でアップデートして、今後さらに認識する家具を増やしていくとのこと。

「スケジュールの提案」(※)は、例えば火曜と木曜の夜にルンバやブラーバを使っていることが多い場合、「これを清掃スケジュールに追加しませんか?」とアプリ上で提案をするなど、ロボットがいつ、どのように使われているかを検知、把握、学習し、パートナーとしてユーザーにアドバイスする。

「ルーティンの指定」は、ロボットの起動を時間で指定するのではなく、市販のコネクテッド デバイスやアプリと連携し、日常の行動に紐づけることでより実用的な掃除のスケジュールと決定できる。例えば、ユーザーが家から離れたらルンバを起動できるという設定も可能になる。

〇How=掃除する方法をAIが提案

ユーザーの好みの設定を知り、よりパーソナライズされた清掃方法を判断できるように学習し、最先端AIが掃除方法を提案する。

「進入禁止エリアの提案」(※)は、配線が混在している場所などルンバ、ブラーバには不向きのエリアでエラーを検出すると、ロボットが過去の掃除から学習してアプリ上で「進入禁止エリアに設定しますか?」と提案。進入禁止エリアをきちんと学習することで、ミッションコンプリート率を上げる。

「季節に合わせた提案」は、位置情報によりその地域に即した季節の提案を行う。例えば、花粉やアレルギーの季節、ペットの換毛期などを知らせて、念入りな掃除を提案。この機能はOFFにすることも可能。

【AJの読み】「掃除は完全にロボットにおまかせ」時代に突入!?

パントリーをピンポイントで掃除を指示するデモンストレーションでは、パントリーに最短ルートで直行。指定された場所に到着すると、長い辺に沿うように効率よく掃除して、壁際で減速して折り返す無駄も省きながら掃除を行っていた。

物体認識や部分清掃の機能で、プレゼンテーションの進行役を務めた、俳優の木村大志氏の足元をピンポイントで清掃する離れ業?も披露。

「ロボットに搭載された光学センサーで、緑の点のようなコントラストの高い部分をランドマークとして毎秒23万400以上のデータポイントとして取得し、フロアトラッキングセンサーなどのロボットの取得したデータと合わせて間取りを学習する」(藤田氏)

食べこぼしや洗面所の髪の毛など、掃除機で行っていたピンポイント掃除や、雑巾で拭き取っていた調理の際のキッチンまわりの汚れなど、iRobot Geniusによって、人の手で行うようにロボット掃除機が対応するところまできている。「掃除は完全にロボットにおまかせ」できる時代に突入するのか、今後のアップデートにも期待したい。

文/阿部純子

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