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クラウドファンディングで購入したブック型ボトル「aquabook」、4年経って届いた商品に起こった想定外の出来事

2020.09.04

■連載/コウチワタルのMONO ZAKKA探訪

クラウドファンディングの手法は最近ではすっかりメジャーになっているのではないだろうか。製品のコンセプトに賛同する人から資金を先に集めてから生産に取り掛かるため、元手となる資金がない人でも自分のアイデアを製品化することができる。支援する側(つまり一般的な消費者)にとっても、まだ世の中に存在しない製品をリターンとして手にすることができる等のメリットがある。私自身は今から5、6年前からクラウドファンディングにはお世話になっているわけだが、実を言うと痛い目に遭ったことも1度や2度ではない。今回は『aquabook』という製品をレビューしつつ、クラウドファンディングの注意点についても紹介したいと思う。

『aquabook』とは?

『aquabook』はクラウドファンディングサイト「Kickstarter」発の製品だ。「Kickstarter」では2015年10月からプロジェクトが開始され、518人の支援者(私も含む)を集め成功裡に終了している。平たい形状のブック型ボトルというものは現在、100円ショップでも目にするようになってきたが、このプロジェクトが開始された2015年時点ではまだこのような製品は世の中に出回っていなかった。バッグの中でも場所を取らず持ち運べる利便性や、一般的な円筒形と異なる新しいデザインなど、当時は魅力的な製品に私の目には映ったのを覚えている。この『aquabook』のスペックを箇条書きにすると以下のような感じだ

・ブック型のスリムボトル
・A5サイズに近いコンパクトサイズ(148×210×36㎜)
・選べる多彩なカラーバリエーション
・容量は750ml
・食器洗い機での使用が可能で、冷凍も可能
・BPA(※ビスフェノールAという健康への害が指摘される化学物質)フリー
・ドイツ製の高品質

これらのスペックを見る限り、特に製品としては問題ないばかりか製品のように思えないだろうか?果たして実際はどうであったのか。それについてはこの後紹介していこうと思う。

『aquabook』を巡る数々の想定外

1.4年遅れで手元に届いた『aquabook』

私がこの製品を支援したのが2015年10月のこと。その時点では製品の発送は2016年2月と知らされていたので数か月待てば手元に届くと思っていた。ところが発送時期になる前から生産工場のトラブルや製造に関する見直しなど、当初の予定になかった状況が発生したことから予定発送時期が繰り下げになりそうだ、という情報をメールで受けるようになり、2016年2月に製品を受け取ることは諦めざるを得なくなってしまった。ただ、この時点では「そうは言っても2016年中には受け取れるだろう」と楽観的に考えていたし、他の支援者も同じように考えていたのではないかと思う。

ところが、その後2017年、2018年、2019年になっても一向に製品は発送されず、その間、「頑張って製造に取り組んでいる」的な内容の状況報告が送られてくることもあれば、酷い時には数か月何の音沙汰もない時期もあり、もうここまでくるとさすがにこの製品については諦めていたのが実際のところであった。そして2020年になり、突然「まもなく製品を発送するから送り先の住所の更新をしてもらいたい」という連絡が着た後、製品は8月6日に手元に届いた。予定発送時期から実に4年半経過してのことであった。

2.想定外のサイズと使いづらさ

製品を実際に受け取ってみて想定外だったのは、想像していたよりもかさばるサイズだったということだ。公式HPでサイズは148×210×36㎜と公開されていたので、私の確認ミスと言われればその通りなのであるが、公式HPで公開されている使用シーンの写真から受けた印象よりも実物は大きく、特に厚みがある点が気になった。

これが(容量はその分少なくなるものの)文庫本サイズであればバッグの中に気兼ねなく入れて携帯できそうなものの、ちょっとした辞書くらいのサイズの本製品ではそうもいかないのではないかとガッカリしている。

キャップの開け閉めのしづらさもまた想定外であった。本製品は角の部分にキャップが位置しており、回転させて開け閉めを行う。

ボトルである以上、中の液体が漏れないことが最低条件になるのでその点は配慮されているのだと推測するが、それにしても開け閉めがしづらくて仕方ないのは閉口させられた。開けるのにも閉めるのにもとにかく力が必要で、しかもキャップと本体の間も開閉する度に摩擦がかかり摩耗しているように感じ。

これでは外出先で気軽に使うことは難しいだろうと感じている。

3.注文した個数、カラーと異なるものが配送される

ある意味、これが最大の想定外だったと言えるかもしれない。手元に届いた製品の個数とカラーが異なっていたのである。2015年にこのプロジェクトに支援した際、私が支援した金額は20ユーロ(約2,500円)。これで『aquabook』1個がリターンとして受け取れることになっていた。ところが、実際に届いたのは2個の『aquabook』。…なぜか増えている。遅延したお詫びに増やしてくれたのか、と推測してみたものの、特にその点に関する説明がないため真相は不明である。カラーについても、キャップの色としてSparkling Chromeを選択したのだが、届いたカラーはブラックとホワイトの2色と、どちらもかすりもしない状態であった。

当初の予定より数年経過しているので注文情報が混同されているのかもしれないが、私とは逆に注文した個数よりも少ない個数が届いている人もいるかもしれないわけで、そうした人からのクレームが届いているのではないかと想像している。

『aquabook』を購入するには?

クラウドファンディングでのプロジェクトは終了し、現在は専用サイトでプレオーダーの状況となっている。ただし、自身の経験に基づき述べさせてもらうと発送がいつになるか分からないし、同コンセプトの製品も市場に出回っているのでこの製品にこだわる必要はないのではないかと思う。もし注文される際はくれぐれもリスクを考慮した上で注文した方が良いだろう。


■関連情報
https://www.kickstarter.com/projects/aquabook/aquabook-genius-drinking
https://aquabook.com/collections/all

text/Wataru KOUCHI

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