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マスク肌荒れ、マスクニキビの原因はコレだった!皮膚科医に聞く美肌菌不足で生じる肌トラブルの解決策

2020.09.03

マスクによる肌荒れやニキビが気になっている場合、そもそも肌のバリア力が弱まり、敏感になっているということが原因として考えられる。このような状態では、皮膚常在菌のバランスが乱れていることがある。今、美容皮膚科の領域で世界的に大きなトピックとなっているという「美肌菌」の不足で生じる肌トラブルについて、皮膚科医の慶田朋子先生に美肌菌の解説と対策を聞いた。

【取材協力】

慶田朋子先生
東京女子医科大学医学部医学科卒業。同大にて皮膚科助手、美容クリニック勤務などを経て、銀座ケイスキンクリニックを開設。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・日本レーザー医学会認定レーザー専門医。最新の医療機器と注入治療をオーダーメイドで組み合わせ、「切らないハッピーリバースエイジング(R)」(メスを使わない若返り)を叶える美容皮膚科医として活動。著書に『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)など。

マスク肌荒れを気にする男性も

マスク着用生活が続くが、女性だけでなく男性もマスク肌荒れを気にしている人もいる。

ゴリラクリニックが2020年6月1日~6月2日に、20~50代の男性ビジネスマン600名を対象に「夏場の悩み・ストレス」に関するアンケートを実施した。

「今年の夏、ファッション時の悩み・ストレスは、どんなことが考えられるか」の問いに対して、「マスク蒸れ」45.7%、「マスク焼け」26.5%、「汗のニオイ」25.5%が上位に上ったが、「マスク肌荒れ」も22.5%と5位にランクインしていた。

年代別に見てみると、マスク肌荒れは20代で30.0%、30代で24.0%、40代で22.0%、50代で14.0%となっていたことから、年代が若いほど気にしていることが分かる。

マスク肌荒れ・ニキビの原因

マスクの着用時間が長くなって、マスクに触れる部分に肌荒れやニキビが生じるのはなぜか。

その一つの要因として、皮膚科医の慶田朋子先生は、肌のバリア力低下を挙げる。

マスクのこすれで、保湿成分が失われたり、こすれや汗の刺激で角層の状態が悪化すると、皮膚の炎症が生じ、マスク肌荒れや毛穴詰まりによるマスクニキビが生じる。このような皮膚では、皮膚表面を覆っている肌の常在菌のバランスが崩れてしまっており、肌のバリア機能がさらに悪くなり、刺激にますます弱くなって炎症を繰り返すという悪循環に陥ってしまっている可能性があるという。

「皮膚には、300種類もの皮膚常在菌が存在しており、その中でも美肌菌と呼ばれる『表皮ブドウ球菌』は肌のうるおいを保つグリセリンや、肌を弱酸性に保ちながら黄色ブドウ球菌などの悪玉菌の繁殖を防ぐ脂肪酸を生成し、肌のバリア機能を保つ役割を持ちます。つまり、お肌を有害物質からガードしたり、天然のうるおいクリームを作ったりしてくれているのです。しかし様々な原因で、この美肌菌よりも、肌に悪影響を与える『黄色ブドウ球菌』などの悪玉菌が優位になり、常在菌のバランスが崩れると、肌が敏感になりちょっとした刺激や摩擦で炎症や肌荒れを起こしてしまうのです」(慶田先生)

資生堂が行った研究結果では、表皮ブドウ球菌のアクネ菌(悪玉菌の一種)に対する比率について、敏感肌のほうが健康な肌よりも表皮ブドウ球菌(美肌菌)が少ないことが分かった。

また同研究で、「美肌菌が多い肌は水分量が多く、赤みが低い」ことも判明した。つまり美肌菌が少ないことが、水分量低下によるバリア機能低下や、肌の赤みなど、敏感症状の要因となり得ることを示している。

マスクによる刺激で肌荒れやニキビに悩んでいる場合、美肌菌が少なくなっていることが懸念される。

美肌菌を育成する良習慣7選

慶田先生によれば、美肌菌が喜ぶ環境を作ることにより、常在菌のバランスが整い、健康で美しい肌を目指すことができるという。それは、「洗顔やスキンケア、食生活、生活習慣」などトータルで実践する必要があるそうだ。

さまざまな観点から、美肌菌を育成する良習慣を見ていこう。

1.美肌菌を育てる成分入り化粧品で保湿

「スキンケアの基本は保湿です。マスク着用時にも、時々、マスクを外して乳液やクリームで保湿しましょう。美肌菌を意識したケアを行うなら、美肌菌が育ちやすい肌環境に整えることを主たる目的として処方された化粧品がおすすめです。」

2.毛を剃りすぎない

「男性はヒゲのお手入れなどもありますが、実は剃毛を毎日するのは、肌の角質を傷つけることになるため、美肌菌の生育環境であるうるおい豊かな角層を破壊してしまいます。美肌菌のことを考えるなら、テレワークの平日や週末で外出しない日くらいは剃毛をお休みしてみてもよいのではないでしょうか」

3.強くこすらない

「洗顔時や普段の生活の中で、肌を必要以上に強くこする行為も、同様に肌の角質を傷つけ、美肌菌育成にとってマイナスになります。脂っぽいからといって洗顔時にごしごしこすらないようにしてください」

4.敏感肌用に開発されたクレンジングやフェイスソープを使って洗顔する

「洗顔では皮脂をしっかり落とすことが必要です。古い皮脂が残っていると、酸化してしまい悪玉菌の増殖につながるためです。とはいえ、強い力でごしごし洗ってはいけません。敏感肌用に開発された低刺激設計のフェイスソープを使い、泡立てて丁寧にやさしく洗うのがポイントです」

5.汗をかく習慣を身につける

「最近は暑いので汗をかく機会も多いですが、汗をかく習慣を身につけ、サラっとした汗をかけるようになりましょう。そうした汗は、肌をかぶれさせず、保湿してくれる質のいい汗なので、美肌菌対策になります。ただし、あまりに熱すぎる、42度以上の温度での長時間の入浴をして汗をかくといったことは逆効果になります。肌のバリア成分が流れ出しやすくなり、乾燥しやすくなるためです。軽い運動、適度な温度や時間での入浴によって汗腺を活性化しておくようにしましょう」

6.食生活ではタンパク質・抗酸化物質を意識

「アクネ菌の過剰な増殖を抑制するといわれる食事内容として、『地中海式』が良いといわれています。地中海式食事法とは、イタリアやギリシアなどの地中海沿岸で食されている伝統的な食事法のことです。肉や魚、卵、豆類などのタンパク質豊富な食品や、トマト、ナス、ズッキーニ、スイカ、キウイなどの抗酸化物質であるビタミンA、C、Eやポリフェノール類をふんだんに含む野菜や果物をバランスよくいただくことがポイントになります。反対にニキビを悪化させる食習慣は、糖質過多の食品やジャンクフードです」

7.マスクはシルクや柔らかなガーゼなど摩擦の少ないものを

「マスクの素材を、できるだけなめらかな摩擦の少ないものを選ぶことで、肌への刺激を少なくしましょう。例えば、肌に触れる面はシルク、柔らかなガーゼ、シルキーな化学繊維などにするのをおすすめします」

マスクの肌荒れやニキビに悩んでいる人は、一度、肌習慣を見直して、美肌菌育成を意識してみてはいかがだろうか。

取材・文/石原亜香利

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