
「ワイン」と聞けば瓶に入ったワインを思い浮かべる方が多いと思うが、実は今、アメリカを中心に「缶ワイン」がブームとなっている。
今回は数ある缶ワインの中でも、コンビニやスーパーで手に入りやすく、多くの種類の缶ワインの製造・販売を手掛けるモンデ酒造の缶ワインをご紹介したい。
缶ワインの魅力とは?
1952年に創業したモンデ酒造は、山梨県笛吹市に本社・工場を構え、ワインを中心にリキュール、ブランデーなどを製造・販売している。「牧丘畑メルロ」、「豊富畑ヤマソービニオン」など自社畑も所有。山梨を代表するぶどう品種「甲州」や「マスカットベーリーA」で造られるワインは、普段の食事と共に楽しめるように造られているのが特徴だ。
そのモンデ酒造が開発した缶ワインについて、担当者に話を聞いた。
缶ワインを造ったきっかけ
「『手軽に、気軽に、山梨県産ワイン』をコンセプトに、屋外レジャー、スポーツ観戦など少しでもワインを飲んでいただける場を広げる目的で、缶ワインを造りはじめました」
いつから缶ワインを製造しているの?
「第一弾として2008年10月に『プレミアム缶ワイン(使用カップ付)』シリーズを発売し、第二弾として2011年7月にコンビニエンスストアでもおなじみのスリム缶『プティモンテリア』シリーズを発売しております」
缶ワインの魅力とは?
「ガラス瓶に比べ軽量で割れにくく携帯性に優れております。また、容量が300ml前後で飲み切りサイズであるため、様々なシチュエーションで利用しやすいのが魅力となっております」
缶ワインビギナーにおすすめするワイン3選!
10年以上前から缶ワインを製造しているモンデ酒造は、「缶ワイン」と一口に言っても実に様々な種類を展開している。
山梨県産ぶどうを100%使用した「プレミアム缶ワイン」シリーズ、手頃な値段でスパークリングワイン、白ワイン、赤ワインを楽しめる「プティモンテリア」シリーズのほか、ピーチスパークリング、ネオマスカットスパークリングなど、フルーツのフレーバーを楽しめるものまで幅広く展開する。
そこで、初めて缶ワインを飲む方におすすめしたいワインを教えてもらった。
1.プティモンテリアスパークリング(290ml 税込337円)
タイプ:やや辛口/白ワイン アルコール分12%
ワインから生まれるやわらかい泡が、爽やかな柑橘香と豊かな果実味を心地よく調和し、優雅なひとときを演出する1本。
「消費者の方に非常に支持されている缶ワインであり、モンデ酒造の年間生産本数1番のワインですので、自信を持っておすすめします」
2.甲州スパークリング(290ml 税込550円)
タイプ::やや辛口/白ワイン アルコール分12% 山梨県産甲州種使用
さわやかな柑橘がほのかに香り、すっきりとした酸味がやわらかい口あたりを引き立てる上品な味わいのスパークリングワイン
「山梨県のぶどう品種と言えば、甲州種になります。その代表的な甲州ぶどうを使ったスパークリングワインがおすすめです」
3.プレミアム缶ワイン赤(300ml 税込550円)
タイプ:中口/赤ワイン アルコール分12% 山梨県産マスカットベーリーA種使用
熟したぶどうを連想させる赤い果実味に加え、ジャムやイチゴのような華やかな香り、樽によって調和された柔らかい渋味を持つエレガントなワインに仕上げている。こちらは便利なカップ付だ。
「プレミアム缶ワインシリーズから、モンデ酒造の缶ワインが始まったのでこちらを選びました。しかも、甲州種と並ぶ山梨県を代表するマスカットベーリーA種使用も理由の一つです」
ほかにも飲んでみたい缶ワイン!(筆者レビュー)
3種類のおすすめを聞いたが、ほかにも魅力的な缶ワインが多いので、2種類を筆者が飲んでみた。
1.プティモンテリアロゼスパークリング(290ml 税込337円)
タイプ:やや辛口/ロゼワイン アルコール分12%
イチゴジャム、完熟した桃などフルーティーな甘い香りで、薄いピンクのバラ色がとても綺麗だ。
やや辛口とのことだが、ほんのりと甘さも感じるとてもチャーミングな味わい。後味はスッキリしている。泡が非常に細やかで、シャンパーニュのようにまっすぐ立ち上がってくるのも感激。300円台で購入できるのはコスパも良いと感じた。
2.プティ・プレミアム ビルベリーワイン(300ml)
モンデ酒造の「プティモンテリア」と、ブルーベリーでおなじみのわかさ生活がコラボレーションしている。輸入ワインに、ビルベリーとサンタベリーの濃縮果汁をブレンド。アルコール分8.5%
ブルーベリーやカシス系のとても良い香りに満たされる。赤ワイン由来のコクはあるが、渋みはほとんど感じない。ベリーの果実味を楽しめる、やや甘口の1本。3~8℃にしっかり冷やして飲むことを推奨しているため、甘ったるくは感じない。アルコール度数も低めなので、夏に赤ワインを飲みたいけれど重くて渋いのはちょっと……というワイン初心者の方に特におすすめ。
※「プティ・プレミアム ビルベリーワイン」はイトーヨーカ堂、ヨークマート、ヨークベニマルで取り扱い中。
つい先日、某ワインショップで海外の缶ワインを山盛りに販売していたことを目にしたが、日本でも今後缶ワインが益々注目されてくるのではないだろうか。
缶ワインの魅力は何と言っても飲み切りサイズの手軽さと、軽量なのでどこへでも持ち運びやすいところ。
モンデ酒造の缶ワインは食事と合わせやすく、いつもの日常にそっと寄り添ってくれる、親しみやすい味わいだ。ドラマを見る時やアウトドアで楽しむ時は、グラスに入れずにそのまま口を付けて飲めるのも嬉しい。
何気ない日常のシーンで、気軽に楽しめる缶ワインをぜひ試してみてはいかがだろうか。
※当記事に掲載している商品情報等は、記事公開時のものとなります。価格は全てモンデ酒造オンラインサイトの価格です。
【モンデ酒造オンラインサイト】
https://www.monde-wine.jp/
【取材協力】
モンデ酒造株式会社
https://www.mondewinery.co.jp/
取材・文/Mami
(一社)日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
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