
猫と暮らせるおうちの作り方
近ごろは猫と快適に暮らせる共生住宅を建てる方が増えてきています。
しかし、中にはどんなことに気を付けて家を建てればいいのか悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、実際に共生住宅を建てた経験を活かし、床材の選び方や腰壁の必要性などを詳しく解説。ぜひ参考にしてみてください。
猫と快適に暮らせる共生住宅の作り方
①腰壁は絶対に必要ではない
共生住宅を建てようと考えた時は、腰壁を設けるべきか悩んでしまうもの。腰壁は、猫の爪とぎで壁紙がボロボロになるのを防いでくれます。
筆者宅では壁であまり爪とぎをされないこともあり、腰壁を設けていません。その代わり、爪とぎがされやすそうなところには100均のインテリアシートを貼ったり、壁の前に段ボールの爪とぎを置いたりしています。
ですから、愛猫があまりにも壁紙をボロボロにしてしまうケースなら腰壁でガードするのもひとつの手ですが、費用面が気になったり、そこまでボロボロにはしなかったりする場合は後からコスパよく対応していくのもおすすめです。爪がひっかかりにくい壁紙もあるので、そうしたものを導入していくのもよいでしょう。
②床材はクッションフロアにするべき?
おうちを建てる時、悩みやすいのが床材。ホームメーカーの方にペット共生住宅を建てたいと相談すると、クッションフロアを勧められることも多いものです。しかし、小型犬ほど猫は骨折しやすいわけではないので、必ずしもクッションフロアを選ぶ必要はないでしょう。
我が家は一般的な硬い床材を主に設け、洗面所のみクッションフロアにしましたが、クッションフロアは柔らかいがゆえ、爪で傷がつきやすく、見た目的に気になってしまうことも…。シニア期や子猫期などはカーペットを設けて、足や腰に負担がかかりにくいように配慮していく必要がありますが、総合的に考えると、一般的な床材で十分なのではと感じています。
なお、汚れや抜け毛が目立たないよう、床は明るすぎない色味をチョイスするのがおすすめ。床やキャットウォークをおしゃれなホワイトカラーにすると汚れが目立ちやすくなるので、こまめに掃除することが難しい方は避けたほうがよいかもしれません。
③消臭対策はどうする?
動物を飼育していると、どうしても気になるのがにおい。猫はあまり体臭がしない動物ですが、排泄物のにおいが部屋に充満してしまうことはあります。
そこで、我が家では猫トイレを置く場所に換気扇をつけ、猫が立ち入る部屋の壁紙は消臭効果のあるものを選びました。そして、猫が主にくつろぐリビングには集じん機能のある空気清浄機を設け、においと抜け毛対策をしています。
おうちのにおいは飼い主さんが気付きにくい問題になってしまうことも多いので、住宅を建てる時から気にかけていけたらいいですね!
④階段下の猫用スペースには防音対策を
階段下のちょっとしたスペースは、トイレや収納庫として使われやすいもの。中には、空間を有効活用し、猫用スペースにしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。その際は、防音対策をしっかりと行いましょう。
せっかく猫用スペースを設けても、階段を昇り降りする音が騒がしいと、猫が安心できる居場所にはなりにくくなってしまいます。猫はもともと警戒心がとても強い動物だからこそ、ふいうちな音でリラックスモードを崩さないよう、配慮していきましょう。
猫と人間が快適に暮らすには、住宅を建てる段階から様々な工夫を盛り込んでいくことも大切。注文住宅を考えている方はぜひ、参考にしてみてくださいね。
文/古川諭香(PETomorrow編集部)
構成/inox.
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