
ロート製薬「喫煙をしていない従業員」99.9%に到達!
ロート製薬は20年以上前から受動喫煙対策および従業員の卒煙支援に取り組んでおり、事業場内喫煙所の廃止や禁煙外来の全額補助制度など積極的に卒煙支援に取り組んできた。
そして2018年には「2020年4月までに喫煙率ゼロを目指す」という目標を掲げ、喫煙習慣から卒業できるように取り組み、喫煙していない従業員が99.9%に到達した。
卒煙推進の主な取り組み・制度
・本社・事業所にて分煙化をスタート(1996年~)
・事業所内喫煙所の廃止および事業場内全面禁煙(2007年~)
受動喫煙対策および卒煙のきっかけづくりを目的として、2007年1月に事業所内の喫煙所を全て廃止した。
・卒煙ダービー(2018年~)
社内公募による卒煙プロジェクトからの発案によって生まれた卒煙推進イベント。卒煙意向のある従業員がエントリーし、3ヶ月間にわたって一緒に卒煙に取り組んだ。その期間中、参加者以外の従業員は「卒煙サポーター」として参加者1名を選択し、3ヶ月間の卒煙を応援・励ましながら協力して卒煙完走を目指す、という取り組みだ。
・ノースモーキング手当および卒煙手当の支給(2019年~)
同社では、2019年1月から「健康社内通貨 ARUCO(アルコ)」を導入してきた。これは従業員の健康的な生活習慣や行動によってコインが獲得でき、貯まったコインは健康的な食事やリフレッシュ体験、社内セミナーなどに利用できる、という制度だ。
そのコイン獲得方法として、喫煙していない人は毎月500コイン、年間では6,000コインがノースモーキング手当として付与される。さらに、2018年4月以降に卒煙に成功した社員を対象に1回限定で卒煙ボーナスとして10,000コインを付与する制度も設けている。ARUCOの取り組みは2019年日本の人事「HRアワード」にて優秀賞を受賞した。
・禁煙推進企業コンソーシアムに参加し、自社の取組みを発信。(2019年~)
コンソーシアムは、東京に本社や事業所を置く32の企業・団体を中心として、公益社団法人 東京都医師会および公益財団法人 日本対がん協会と連携のもと、「社内禁煙の推進」に特化し、2018年3月に閣議決定された「がん対策推進基本計画(第3期)」で目標としている2022年度の喫煙率12%を各企業・団体で達成することを共通の目的としている。
同社が培った知見やノウハウをコンソーシアム内で共有し、さらなる卒煙推進に活用することはもちろん、広く社会全体の健康づくりと健康寿命の延伸に貢献してきた。
構成/ino.