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旅行先、目的、予算、コロナ禍における夏休みの旅行計画はどう変わったか?

2020.08.15

新型コロナの新規感染者数が各地で増加している今夏。旅行をする人はどれくらいいて、また、どのような旅のプランが人気を集めているのだろうか?

そこで今回、株式会社ヴァリューズによる、国内の20歳以上の男女18,427人を対象にした、今夏の旅行予定に関するアンケート調査が実施されたので、その結果を紹介していきたい。

旅行業界のサイト訪問者数ランキング(2020年6月度)

ヴァリューズが独自に定義する「旅行・交通」関連のサイトにおいて、2020年6月度のサイト訪問者数ランキングを集計したところ、1位「じゃらんnet」、2位「楽天トラベル」、3位「東日本旅客鉄道(JR東日本)」、4位「日本航空(JAL)」、5位「トリップアドバイザー」となった。

ランキング上位の顔ぶれは前年と大きく変わってはいないが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた旅行業界は軒並み前年同月比のUU数が下がっている。ランキング上位の常連だった海外旅行に強い「エイチ・アイ・エス」も、海外でのコロナ禍収束の兆しが見えないことから初のランク外に。

ただし全体的には、緊急事態宣言が発令されていた5月と比べると復調の兆しを見せており、コロナ収束後の旅行に意欲を持つ消費者が戻ってきていることもうかがえる。

観光スポット、お店、グルメ情報などを詳しく紹介するメディアが急上昇

同じく「旅行・交通」カテゴリのサイトにおいて、サイト訪問者数の対前年比の伸び率でみたところ、政府が旅行代金を補助する“Go To Travelキャンペーン”に関する情報を掲載していたサイトが多くランクインした。

また、新型コロナウイルスの影響拡大で外出や旅行がしづらい状況の中、 地方の特産品やおみやげを紹介したりお取り寄せできるサイトも多くランクイン。 5月末には緊急事態宣言が全面解除されたことで、 ビジネスパーソンの出張需要や海外旅行希望者が増えたのか、外国の出入国情報が確認できる「日本橋夢屋」なども上位にランクインした。

前年から大幅にサイト訪問者数を伸ばしているサイトとしては、宿泊施設、観光スポット、グルメなどを紹介する大人の女性向け旅行電子雑誌「旅色」でもサイト訪問者数を伸ばすなど、旅行控えしている層やコロナ収束後の旅行に意欲を持つ層を獲得できているようだ。

旅行予定は前年比で国内派が約87%、海外派が約20%にダウン

次に、アンケートで、今年の夏に旅行予定があるかどうかを尋ねたところ、「国内旅行派」26.6%、「海外旅行派」2.0%、「旅行は検討していない」62.0%となった。

世界的に新型コロナウイルスの影響が拡大し「海外旅行派」は前年比20.4%に大幅ダウンする中、「国内旅行派」は前年比87.9%でまだ持ちこたえているようだ。

国内旅行者の興味関心マップを見てみると、サイト、アプリともに「じゃらん」「JAL」といった旅行関連サイトをよく閲覧しているほか、サイトでは「日本経済新聞」、アプリではオンライン会議ができる「zoom」がランクイン。仕事好きな人、投資に積極的な人など、仕事もプライベートも両立させているようなアクティブな層が多いようだ。

越境しての旅行予定者が、同地方内での旅行者予定者を上回る

続いて、国内旅行予定者に旅行先を聞いてみると、63.2%が越境しての旅行を予定しているという結果に。地方自治体によっては、同県内で旅行すると割引されるキャンペーンなど展開しているが、越境しての旅行希望は根強いようだ。

ただ、越境しての旅行意識を関東在住者に絞って昨年度と比較してみると、「関東から関東」は26.7%から34.1%に増加するなど、新型コロナウイルスの影響からか旅行先を身近で済ませようという層も増えているようだ。

なお「関東から関東」への旅行希望者の属性を見てみると、男性より女性の方が希望者が増加しており、特に女性20代の増加が顕著だった。

夏の旅行予約時期は、緊急事態宣言解除後に激増

夏の旅行を予約する時期は例年と比べてどうだったのだろうか。昨年度と比較してみると、12月・1月は昨年度よりともに約3pt高く好調滑り出しを見せていたが、新型コロナウイルスの影響が拡大した3月~5月には昨対比50%を下回る結果に。しかし、緊急事態宣言が解除された6月には、昨年度を大幅に上回る59.7%の人が夏の旅行予約をしていた。

夏の旅行実施時期は昨年と変わらず8月が最多、7月も下げ幅は緩やか

次に、夏の旅行予定者に旅行実施時期を聞いてみた。本アンケートの聴取時期は6月末で、まだまだ新型コロナウイルスの影響が収束したとは言い切れない状況だったが、7月の旅行予定者の下げ幅は緩やかで、8月は昨年度を上回る結果に。

9月も昨年とほとんど変わらない旅行予定者の割合になるなど、コロナ影響が長期化するなかでも、収束を願いつつ消費者の旅行意欲は依然高いようだ。

海外旅行は短期化傾向、国内旅行は例年と宿泊日数ほぼ変わらず

夏の旅行の日数を聞いてみると、新型コロナウイルスの影響が拡大している海外での旅行は日数短期化傾向が顕著に見られた。

しかし、国内旅行においてはどの泊数も増減があまり見られず、1泊需要がやや増えてはいるものの昨年と変わらない宿泊日数を予定している人が多いようだ。なお同伴者別では子連れでの一泊旅行が昨年と比べて約15pt増加しており、休校で短くなった子どもの夏休みも影響しているかもしれない。

今年の夏の旅行は、“家族・友人と温泉旅館でゆっくり”できるかどうかが重要

夏の旅行先選びで重視することを聞いてみると、トップ3には「温泉」「宿泊先でゆっくり過ごすこと」「家族・友人と過ごすこと」がランクイン。4位の「グルメ」、5位の「宿泊先」という結果を合わせてみても、自粛で疲れた心・身体を温泉で癒やしながらホテル・旅館でゆっくり過ごしたいという希望が多いようだ。

また、10位の「交通の便」、11位の「ドライブ・ツーリング」という移動手段に関連する項目からは、他者との接触を避けながら旅行したいという意識も読み取れる。

海外旅行予定が減った影響で旅行予算は大幅ダウン

夏の旅行に費やす予定の金額を聞いたところ、海外旅行予定が減った影響か、全体の予算額は大幅ダウンした。昨年度と比較しながら内訳を見てみると、10万円以上使うと答えた人が約10pt少なくなり、そもそも使わないと答えた人が約10pt多くなった。

旅行そのものを控える意向が増えている一方で、5万円~10万円使う予定の人の割合は若干高まっており、旅行での消費意欲は一定程度保たれていそうだ。

夏の旅行予定者は4割以上が定額給付金を旅行に使用

夏の旅行予定者に対し、政府から支給された特別定額給付金を旅行に使うか聞いたところ、43.6%が「使う」、 56.4%が「使わない」と答えた。給付金を旅行代金にまわす人も一定数いるという結果になった。

新型コロナウイルスの影響で大きく変わった人々の生活スタイルだが、普段と違った刺激や解放感、癒やしなど様々なものを与えてくれる旅行は、今なお楽しみにしている人が多いようだ。しかし、Withコロナでの旅行となる今夏は、家族・友人とゆっくり国内の宿泊先で過ごすスタイルが一般的となるかもしれない。

<調査・分析概要>
夏の旅行予定については、全国のヴァリューズモニター(20歳以上男女)を対象として、2020年6月24日~2020年7月1日にアンケート調査を実施。(回答者18,427人)
前年度データについては、2019年6月21日~7月1日に、全国のヴァリューズモニターを対象にアンケート調査を実施。(回答者9,219人)
※アンケート調査は性年代別人口とネット利用率に合わせたウェイトバック集計を行っている。

※サイト分類のカテゴリは、 ヴァリューズが独自に定義。

出典元:株式会社ヴァリューズ

構成/こじへい

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