■連載/カーツさとうの最強サウナ熱伝
数日前の朝。
急にずいぶん行ってないサウナのことを思い出した。
「もう2年くらい行ってないじゃん!」
横浜の鶴見区は駒岡の方にある日帰り温泉施設で、ウチからだと電車に乗って4つ目の駅で降り、そこからまた路線バスに乗らないと辿り着けない。そんな行き来の面倒臭さが、2年も行ってない状態になってたんだろう。
でもそのサウナ室を思い返してみたら、実にいいトコなんだよなァ。
ガッと強い熱が迫ってくるタイプじゃないんだけど、高めの湿度はなんとも心地よく、さらにサウナベンチの最上段だけ8畳くらいの広いスペースになってて、お客さんが少ない時は寝っころがって汗かける! ついでに外気浴もできたし……なんていう、いい記憶ばっかりが浮かんできやがるじゃないですか!
そしたらもう我慢できなくなっちゃって、昼過ぎには家を出て、一時間後にはそのサウナ室の最上段で寝ころんで汗かいてた。『L(仮名)』という日帰り温泉。
記憶通りの中温湿度高めのマイルドセッティングは、横になってジ~ックリと長めにサウナを味わうのちょうどいい。
個人的な好みっすが、普段はこの手のマイルドなサウナ室より、ハードなサウナの方が好きではある。まぁ「選べ!」と聞かれらの話だけど。
ハードな……なんというか熱密度の濃いサウナ室は、SMでいえば肉体をビシビシ攻めるプレイみたいなもんで、
「やめてくれ~!」
と、口ではいいつつも実は快感で悶えてる気持ち良さがあるし、その後の水風呂の悦楽感もひときわいい。
対しまして、こちらのマイルドセッティングのサウナ室は、まさしくマイルドSMプレイといいますかね。言葉攻めプレイみたいな快感でして、時々こういう快感も味わってみたくなるもんなんですよね、人間ってのは。
そんな言葉攻めプレイを3ラウンドほどとくとくと味わってから、更衣室で館内着に着替える。当然のようにこれから館内の食堂で軽く呑むワケで、館内着があって食堂があるタイプの温浴施設では、この“館内着に着替えてる時”っていうのは、まぁ一番期待に胸踊ってる瞬間ですよ!
「呑んだるでェ~!」
の鼻息フガフガしてる時ですよ。
その時!! 今までサウナで経験したことのない、とんでもない事件が起きたのだった!!