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新型コロナを機に製紙業界で起こったビジネスモデルの転換

2020.08.11

コロナ期間中、マスク、除菌ウエットティッシュ、ペーパータオルといった衛生用品が飛ぶように売れている。

一方で、在宅勤務の増加などから印刷、情報用紙を使う機会は急減。こうした紙製品の大幅な需要の変化を受けて、製紙業界ではどのような動きがあったのだろうか?

そんな、コロナ禍を契機とした製紙業界のビジネスモデルの転換に関する三井住友DSアセットマネジメントのマーケットレポートを、以下にて紹介していきたい。

コロナ禍で製紙業界の需要が激変

新型コロナの感染拡大が製紙業界の需要構造に劇的な変化をもたらした。

日本製紙連合会の統計によると、紙・板紙の6月の国内出荷(速報値)は前年同月比14.5%減、11カ月連続の減少となった。下落率はリーマンショック時にせまる減少となっている。

一方、マスクや除菌ペーパーなどの需要が大幅に増加しており、こうした状況を受け製紙業界各社は、印刷、情報用紙などの汎用品から、衛生用品などの高付加価値品中心に『ビジネスモデル』の転換を加速させている。

各社は『ビジネスモデル』の転換を加速

大王製紙はコロナ禍の構造変化に対応するため、『ビジネスモデル』の転換を加速している。

医療用や商業施設向けに需要が拡大しているペーパータオルや家庭向けにもティッシュペーパーなど衛生用紙の生産体制増強を進めている。

衛生用紙や加工品を合わせた「ホーム&パーソナルケア」事業の売上高は21年3月期に2,450億円と前期比20%弱の伸びを見込んでいる。

王子ホールディングス(HD)は衛生関連の生産強化を決定した。

6月にグループ会社の工場で不織布マスクの生産を始めた。また材料の調達から縫製まで日本製にこだわった医療用ガウンの生産にも乗り出し、名古屋にある紙おむつ向け不織布の生産設備を増強して、医療、福祉施設向けにガウンの出荷を始める。

『ビジネスモデル』の転換は踏み込んだものに

デジタル化に伴うペーパーレス化の動きなどを受け、製紙需要は漸減傾向にあったが、輸入品との競合が少なく、一定の利益を確保できるため、製紙業界は、『ビジネスモデル』の転換が遅れていた。

汎用品から、高機能化学品へシフトが進んだ化学業界とは対照的な動きとなった。ただし製紙業界においてもコロナ禍による業界を取り巻く環境の激変により、『ビジネスモデル』の転換は踏み込んだものとなりそうだ。

出典元:三井住友DSアセットマネジメント株式会社

構成/こじへい

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