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大物を釣っても安心!魚の後処理はプロにお任せし、釣りと食事の両方を楽しめる会員制レストラン「リストランテ ペスカトーレ」

2020.08.07

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

「シェフシェアリング“釣り人”」がリニューアルオープン

2017年にオープンした、釣った魚の後処理を店に任せることで、釣りと食事を楽しめる新業態のレストラン「シェフシェアリング“釣り人”」が、3年目の節目に当たる今年7月末から「リストランテ ペスカトーレ」としてリニューアルオープンした。

日本各地に遠征に行く釣り人でもあるオーナーの佐野順平さんは、「シェフシェアリング“釣り人”」を立ち上げた経緯をこう話す。

「釣り人は大物を釣ったときはうれしくて仕方がないが、帰り道、絶望に駆られる。スーパーにさばいてくれないかと電話をして断られ、風呂場でさばくと、2~3週間は風呂場が生臭くなる。家に着くころにはこれをどうしたらいいのだろう?と頭を抱える。実際に僕の友人は、念願だった1本30㎏のキハダマグロ2本を釣って意気揚々と帰ったら、奥さんから『あんた!それどうするの!?』とめちゃくちゃ怒られた。こんな不幸をなくしたいと、釣り人が気軽に釣りが楽しめて、釣り人も釣り人を応援する人も幸せになるレストランを立ち上げた」

同レストランは会員制で、「釣り人会員」(入会金/2万円 初月/1000 円、2ヶ月目以降/月5000 円)は、釣った魚を持ち込むことが可能で、店内でディナーとして食事をしても、さばいてもらった魚を真空パックにして持ち帰ることも可能。食事に利用できる「通常コース」チケットを毎月1 枚プレゼント、チケットの有効期限は3ヶ月間で、食事の際に利用できる。現在は70名ほどが登録している。

自身は釣りをしないが、釣り人が釣ってきた魚をレストランで食べることができるのが、「応援会員」(入会金/5000 円 月/2000 円)で、現在は150名ほどが登録している。釣り人会員、または応援会員と一緒なら、何名でも食事の利用は可能。

提供される料理は、シンプルディナーコース(1皿+ワンドリンク付き 2000円・税別以下同)と、通常コース(4皿+フリードリンク付き 4000円)の2コース。さらに9月から、満足コース(6皿+フリードリンク、デザート、コーヒー付き 8000円)、フルコース(9皿+フリードリンク、デザート、コーヒー付き 1万2000円)の2コースが追加される。

取材日に集まった釣果は、下記画像左は、鴨川沖で釣れたイシナギ。対馬で釣れたマダイは佐野さんがコロナの影響で遠征釣りを自粛しているため、現地の漁師に釣ってきてもらったとのこと。片貝港(九十九里沖)で釣れた深海魚のアコウは釣りあげると目が飛び出ることからメヌケとも呼ばれ、400m~1000mの深海に生息している。

画像右はクロマグロ、ブリ、ヒラマサ、マハタ、オニカサゴ、ウッカリカサゴ。ジギングという仕掛け釣りはマダイ、クロマグロ、ブリ、ヒラマサ、マハタを、アコウやイシナギはイカ餌、サバ餌を付けて釣たっとのこと。

「釣り人に必要なのは軍資金。彼らの財布にできるだけダメージを与えないようにレストランで提供する料理は価格を抑えている。アコウなどは市場に出回ること自体少なく、市場に出るとキロ1万円を超える価格になる。今回釣ったのは8尾で25㎏ほどなので30万近い値が付く魚。高級魚のノドグロ(アカムツ)も日本全国でみなさんが釣ってきてたくさん入ってくる。超高級魚が4皿のコースに入っていてもお値段4000円なので、これは普通のレストランではないことだと思う」(佐野さん)

釣り人が持ち込んだ魚は、遠洋漁業で使われるものと同じレベルのマイナス60度の冷凍庫で冷凍保存しており、マグロだったら刺身で半年はおいしく食べられるという。後日持ち帰ることもでき、釣果がなかったいわゆる「ボウズ」だったときでも安心して食事を楽しむことができる。

また、大型の魚は釣ったばかりだと食感が悪く、食べごろまで1週間ほど寝かせた方がいいとのこと。釣った当日に食べるものとしてはアジなどの小魚系がおすすめ。川魚でもOKで、アユからカジキマグロまでいろいろな種類の魚が入ってくるそうだ。

「リストランテ ペスカトーレ」店長でシェフの佐藤剛さんは、2002年7月にイタリアに渡り、「ロカンダ デッレ タメリッチ」という、ピサの斜塔の近くにある星付き魚介専門リストランテをスタートに、20 年間魚介料理に携わり、リグーリア州ラ・スペツィアにある星付きリストランテでスーシェフを務めた。

「刺身やカルパッチョはもちろん、ロックフィッシュのブイヤベースや、大型魚の生ハムは感動できる逸品。どのような魚でも、長年の経験と創造性を組み合わせ、五感すべてで楽しんでいただける料理を提供している」(佐藤シェフ)

【AJの試食】釣り人も食べるだけの人もお得に楽しめる釣り人レストラン

早朝から海に出て釣りを楽しむ人にとっては、帰宅後に釣果をさばくのは大きな負担。オーナーの佐野さんが釣り人レストランを立ち上げたきっかけのひとつが、対馬で釣ったヒラマサをさばいているときに、疲れのあまり包丁がすべり指に大けがをしたしまったことだとか。

釣り人会員ならば、釣った魚を家でも楽しんでもらうために、おろした魚を真空パックにして持ち帰ることができる。処理済みなので近所へのおすそ分けもできる。逆にレストランでは、家庭では食べられないような、手の込んだカルパッチョ、生ハムの加工、低温調理など、イタリアンシェフが腕を振るう料理を提供している。

4皿とフリードリンクの通常コースを試食。フリードリンクはワイン評論家ロバート・パーカー氏の認定プログラムで認められた、国内十数名のみというワインテイスターが選定するコストパフォーマンスの高いワインを中心に、ビール、焼酎、日本酒、ウィスキーが飲み放題。

スタートは佐野さんが九十九里で釣ったアコウダイを1週間寝かせて熟成させたカルパッチョ。すだちのビネグレッタのさわやかな酸味と夏野菜が、コリコリとした食感のアコウダイとよく合う。

パスタは「水だこのラグーソース フジッローニ」。水だこはかなり歯ごたえがあり、アルデンテでゆで上げた大ぶりのフジッローニにソースがよく絡み、トマトの甘味、魚介のうまみ、食感が楽しめる。

青森で釣れた「ヒラメのムニエル 焦がしバターソース」は、私はバターが苦手なのでソースを抜いてもらい、あっさりとレモンがけでいただいた。口の中でほろっとくずれるヒラメの身のやわらかさ、皮目の香ばしさは美味。バターソースを絡めるときっと絶品なのだろうなと推測。

魚介だけでなく肉料理も提供。「スペイン産ひまわり豚のピザ職人風」は肉厚のひまわり豚の上にマッシュポテトを挟み、チーズをのせて焼き上げたもの。マッシュポテトにもバターが入っているとのことで、佐藤シェフがポテトの代わりにナスをベースにして焼いてくれたのだが、ジューシーな豚肉とナスが好相性で大満足!(魚ではないが……)。

8月中は、リニューアル記念として、釣り人会員、応援会員のいずれかの会員と一緒に来店すれば、飲食費を完全無料で提供する。会員1人あたり会員含め最大4名まで。釣りはしないけれど食事だけを楽しみたいという場合なら、新規の応援会員に加入すれば入会金7000円で、4人分が食べられる。応援会員になると月々2000円が必要となるが、複数でこれからも楽しみたいという場合は、かなりお得感がある。

文/阿部純子

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