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時間の長短にかかわらず断食は減量の効果あり、米イリノイ大学研究

2020.08.12

断食時間の長短にかかわらず断食は減量に効果あり

1日の中で飲食してもよい時間を制限する「時間制限付きファスティング(断食)」が、減量に有効である可能性を示した小規模臨床試験の結果が明らかになった。

米イリノイ大学キネシオロジーおよび栄養学教授のKrista Varady氏らが実施したこの試験では、食べてよい1日の時間枠を6時間に制限した場合と、より厳格に4時間に制限した場合とで減量効果に差はないことも示されたという。結果の詳細は「Cell Metabolism」7月15日オンライン版に発表された。

Varady氏の説明によると、1日のうち食事可能な時間枠を制限するこのダイエット法は、「インターミッテント・ファスティング(断続的断食)」と呼ばれる断食方法の一種である。

その原理は単純で、1日のうち食べてもよい時間枠を設定し、それ以外の時間は断食するというものだ。ただし、断食の時間中でも、水とカロリーフリーの飲み物は摂取してもよい。

カロリー摂取量を気にすることなく好きなものを食べてよいこの断食法は、継続が比較的簡単であることから、人気のダイエット法になった。

ただ、その有効性を裏付ける科学的な根拠が十分にあるとはいえなかった。動物実験では、インターミッテント・ファスティングが、身体の炎症マーカーの抑制から腸内細菌叢の改善や減量まで、さまざまな面で有効に作用することが確認されているが、ヒトでも同様の効果があるかは不明だった。

そこで、Varady氏らは、肥満の成人を1日のうちでの食事可能な時間枠を午後3~7時の4時間に制限するファスティング群、午後1~7時の6時間に制限するファスティング群、通常の食生活や運動習慣を続ける対照群のいずれかにランダムに割り付けて、時間制限付きファスティングの効果を検証した。

試験参加者は、体重、インスリン抵抗性、酸化ストレス、血圧、HDLコレステロール、LDLコレステロール、トリグリセライド(中性脂肪)、炎症マーカーを10週間にわたって追跡された。

その結果、8週間後に2つのファスティング群では、対照群に比べて、1日当たりの摂取カロリーが約550kcal減少しており、インスリン抵抗性と酸化ストレスのレベルも低下していることが明らかになった。

いずれのファスティング群も、体重は平均で約3%減少していたが、食べてもよい時間を4時間に制限したファスティング群と6時間に制限したファスティング群の間に、体重減少量の差は認められなかった。また、いずれのファスティング群においても、血圧やLDLコレステロール、HDLコレステロール、トリグリセライドには変化が見られなかった。

これらの結果に基づけば、ダイエットのためには、単純に日々のカロリー摂取量を抑えればよいだけだとの見方もできる。

しかし、Varady氏は、日常的にカロリー計算を必要とする食事法は、負担が大きく長続きしにくいことを指摘。「時間制限付きファスティングは、そうした負担のないダイエット法だ」と説明している。

ただし、時間制限付きファスティングが、誰にでも簡単に実行できるダイエット法だというわけではない。例えば、食事とともに薬を服用する必要がある人などでは、このダイエット法の実践は難しい。

また、今回の臨床試験でも、最初のうちは、頭痛やめまいが生じる参加者が現れ、試験を完遂できなかった人もいた。ただ、参加者がこの食事パターンに慣れてくるに従い、こうした症状は消失したという。

一方、今回の試験には関与していない専門家の一人で、米マウント・サイナイ・アイカーン医科大学のEmily Gallagher氏は、この試験の主な対象が40歳代の女性であったことを指摘し、全ての人にこの試験結果が当てはまるわけではないとして、慎重な解釈を求めている。(HealthDay News 2020年7月20日)

Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.cell.com/cell-metabolism/fulltext/S1550-4131(20)30319-3

Press Release
https://today.uic.edu/how-long-should-you-fast-for-weight-loss

構成/DIME編集部

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