
俗に「人間は起きて半畳、寝て1畳」。仕事をするなら1畳あれば十分だ。せっかくの在宅ワークなのだから、家族の気配を感じながら行なうもよし。「仕事部屋なんて作れない」という声も聞こえるが、アイデア次第で1畳は様変わりする。
リモートワークのメインオフィスは自宅。そこで、家の中にワークスペースを設ける時の注意点をtakumiさんに伺った。
「音声やビデオ通話によりオンライン会議をする場合はプライバシー性が高いため、クローズドタイプが適しています。逆に、時間が決まっていない、家事をしながら空き時間で仕事をするといった場合はオープンタイプのほうが適しているといえますね」
書斎のように、ワークスペースを区画してひとつの部屋としている形態が〝クローズドタイプ〟。これに対してリビングやファミリースペースなど広い部屋の一角に配置するのが〝オープンタイプ〟だ。後者の場合は家族の気配を感じられるというメリットも。
「最低1畳あれば仕事はできますが、仕切られた空間の場合はかなり窮屈です。クローズドタイプで2畳以上を確保できない場合は、オープンタイプにすることも選択肢に入れたほうがいいでしょう」
今現在住んでいる家の中で、1畳分のワークスペースを新たに設けるにあたって、具体的な例を4つ挙げてもらった。
■ 今後の自宅環境整備意向
1位は「仕事用の部屋を作りたい」、2位は「仕事用のデスク/椅子を設置したい」。
【POINT1】キッチンに併設すれば同時に料理もできる
「仕事&調理が可能な主婦の目の動線」
仕事と同時に、料理の支度なども行なう必要がある場合は、思い切ってキッチンにワークスペースを設けるという手もアリ。みそ汁を作りながら仕事ができるという、夢の動線だ。飲み物を取りに行くにも、冷蔵庫やコーヒーメーカーがすぐ近くにあるという小さな利点も。また、キッチンマットをタイルカーペットにしてチェアの下まで敷き詰めることで、フローリングの傷みも回避できる。ただし油はね回避のため、デスクはコンロからは遠ざけたところに設置するのがおすすめ。
LDKの一角に小さなオフィス空間
PC画面にレシピを表示させて料理をすることもでき、メニューの幅も広がったとのこと。チェアはデスクの色に合わせてセミオーダーした、ハーマンミラー社製。
[keigomanさん宅]
総アクセス数100万を超える人気の家ブログ「keigoman's diary~注文住宅物語」を運営するブロガー。自宅で仕事をする主夫のため、キッチンにワークスペースを入れ込んだ。
【POINT2】リビングの一角なら家族の様子を確認できる
「子供が話しかけてもすぐに返答」
家族が集うリビングルームで仕事ができれば互いの気配が常に感じられる。リビング学習をしている子供からの質問にもすぐに答えられるなど、そのメリットは大きい。大胆なリフォームをしなくても、一角に専用のデスクを置くだけでよい点でも現実的。
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