真夏の猛暑ばかりか9月の厳しい残暑予報も発表された今夏。少しでも涼しく過ごすための機能的なグッズが、例年以上に登場している。Yahoo! ショッピングでも冷感・ひんやりグッズの取扱高が増え、5月半ば時点で前年比4.7倍という勢いだ。中でも今年は、クールやアイスといった涼感イメージではなく、涼しさの数値化に注目したい。
衣類用消臭剤にクール機能をプラスしたのが、プラウドメンの『スーツリフレッシャー クールスプラッシュ』。衣類に吹きかけるだけでマイナス5℃の冷感を謳い、着用している間、爽やかに過ごせる。衣類内の湿度に着目し、最大10%下げることで涼感を狙うのが花王の『ハミング 涼感テクノロジー』。衣類用柔軟仕上げ剤として、乳幼児の衣類にも使えるから、家族みんなでクールダウンできる。
そして、スポーツシーンでも頼りになるワークマンのウエア。熱を素早く逃し、ひんやりとした肌触りの生地を使用した『放熱冷感半袖Tシャツ』は、放熱率89.8%だ。発売当初の2月頃から動きがあり、5月から6月にかけての1か月間で約15万枚を売り上げた。
さらに、マスク着用が新しい日常のスタイルとなり、冷感マスクの需要は気温とともに急上昇。アグレッソスポーツプロジェクトは、スポーツウエアの企画・製造で培った技術を生かし、マスク製造を20年春からスタート。夏の需要を見込んで冷感マスク『-3.8℃ ひんやり夏マスク』を開発、販売すると即日1万枚が完売となる人気だ。
細かくエビデンスが求められる時代に、冷たさを数値化しているのは自信の表われとも受け取れる。早速、体感してみよう!
-5℃の冷感
汗をかくたびに、ひんやり爽快!
プラウドメン『スーツリフレッシャー クールスプラッシュ』200ml 1800円
スーツやシャツに吹きかけて使う冷感タイプの衣類用消臭剤。汗をかいたり、風に吹かれるたびにスーッとした冷たさを感じて気持ちがいい。襟元や脇部分に使用すると爽快感を得られやすい。また、消臭成分のカキタンニンが汗などの衣類のニオイを元から消し、ほのかな香りが漂う。寝苦しい夜は、シーツに使えば快適に。
−5℃は、同製品を吹きかけた時の空間の温度変化。持ち歩きに便利な50ml(900円)もあり。ロック機能付き。
衣類内体感湿度MAX-10%
衣類を涼しく仕上げる柔軟仕上げ剤
花王『ハミング 涼感テクノロジー』オープン価格(実勢価格各約350円)
一般的な衣類用柔軟仕上げ剤と同様に使用する。衣服上に汗による水の膜を張りにくくする独自の技術で、着用した衣服内の通気性の悪化を防ぎ、熱気を放出しやすくする。そのため、しっかり汗をかいても体感湿度が下がり、汗をかいた後の皮膚表面温度の上昇も抑制。デオドラント成分も配合。
『アクアティックフローラル』と『スプラッシュグリーン』の2種。部屋干しOK、洗濯じわを防ぐ効果もあり。
放熱率89.8%の生地使用
1か月で約15万枚の販売実績
ワークマン『放熱冷感半袖Tシャツ』499円
生地の両面に異なる特殊素材を使用。表地は体の熱を素早く放出し、空気を効率よく循環させて発汗を抑え、快適な着心地をキープ。裏地は熱伝導性の高い生地を使用。接触冷感効果も兼ね備え、着た瞬間にひんやり。手頃な価格もうれしい。ビジネス向けに半袖ポロシャツも展開。
同社仕様の通常の綿混生地より約10%高い、放熱率89.8%の生地。サイズはSから5Lまでと幅広い。
最大-3.8℃の温度差
UVカット率も97.9%!
アグレッソスポーツプロジェクト『-3.8℃ ひんやり夏マスク』1680円(税込み)
表地に遮熱に優れ、生地単体の試験で一般的な生地より最大-3.8℃の温度差が生じる素材を使用(一般財団法人ボーケン品質評価機構にて試験実施)。吸汗速乾性を備え、不快な蒸れもなく、UVも強力にカットする。裏面には高い接触涼感生地を使用し、より高いひんやり感が得られる。洗って繰り返し使える。
発売直後に1万枚が即完売。2万枚を追加販売予定。3サイズ展開で子供用もある。
取材・文/はまだふくこ