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振込手数料のサブスクをスタート!金融ビジネスに一石を投じたGMOあおぞらネット銀行

2020.08.06

 法人向けの金融サービスに一石を投じるサービスをGMOあおぞらネット銀行が始める。

 月額1,980円(税込)の定額料金を支払えば、1件あたりの他行あて振込手数料が一律180円(税込)になるというサブスクリプションサービスだ。

 法人の経理担当者はおろか、銀行振込手数料の多さに頭を抱える経営陣には願ったりかなったりなサービスかもしれない。

■振込手数料のサブスクリプションサービス「GMOあおぞらプライム」

 サービス名は「GMOあおぞらプライム」。サービス開始は2020年8月9日からで加入月無料。2020年10月までは月額料金が無料になるキャンペーンを行うとのこと。ちなみにサブスクリプションを利用しない場合は、3万円未満の振込が1件当たり166円(税込)、3万円以上の振込が1件当たり261円(税込)となる。
引用元:GMOあおぞらネット銀行プレスリリース

 銀行振込の手数料は法人の経理担当者の頭を悩ませる要素の1つ。1件当たりの振込手数料は少額だったとしても、取引先への代金支払は銀行振込がほとんどだろう。請求書の数が数百枚にも及べば、銀行振込だけで数万円・数十万円の手数料がかかるので、毎月パソコンを1台買えるくらい手数料を支払っていることになる。

■サブスクリプションサービスの利用有無でのコスト比較

引用元:GMOあおぞらネット銀行の法人向け案内ページ
大手銀行の3万円以上の振込手数料の水準が770円として月に100回振込みをした場合は約5万7000円ものコスト差になる。1年で計算すれば60万円以上お得になる計算に。

コスト削減を実現しつつも合理的にサービスを利用できる頼りがいのある銀行

 オンライン専業であるGMOあおぞらネット銀行ではサブスクリプション契約を行わずとも、店舗を持つ銀行に比べて振込手数料が安い。あらためて通常の手数料を比較してみよう。

■GMOあおぞらネット銀行と三菱UFJ銀行の法人向け振込手数料の比較

上:GMOあおぞらネット銀行法人振込手数料
下:三菱UFJ銀行法人振込手数料
他の金融機関宛の手数料はGMOあおぞらネット銀行のほうが三菱UFJ銀行よりも400円程安いのでサブスクリプションを利用しなくとも、振込手数料削減のためにGMOあおぞらネット銀行の口座を開設しておくのはアリ。しかしサブスクリプションを利用しないと、後述する住信SBIネット銀行よりは手数料が高い。

 GMOあおぞらネット銀行のデメリットを挙げるとすれば、扱っている預金商品が少ないこと。しかし金融資産運用に注力せず、商品代金決済を主に行っている企業からすれば、手数料が安くて便利に使えれば充分のはず。

 むしろGMOあおぞらネット銀行では「プラットフォーム銀行」というキーワードを掲げ、さまざまな業界・業種の法人に対して、頼りがいのある裏方になろうとしている。

 その証拠にITを活用した革新的な金融サービスを作ろうとしている法人やそもそも自社のビジネスの代金決済をITにより効率化したい法人に対しても積極的な姿勢を見せている。

「裏方」という言い方にしたのは、ビジネスを行う上でお金のやり取りは必要不可欠。そのやり取りをできるだけ円滑に行うために必要なのが銀行なのだが、ビジネスを行う法人が主役。その裏でサポートしてくれるのが銀行の役割だからだ。

 複数のシステム同士を接続してデータをやり取りするために使う機能をAPI(アプリケーション・インターフェイスの略称)と呼ぶが、GMOあおぞらネット銀行ではAPIを公開してシステム間での接続を許可するだけでなく、システムの接続実験ができる環境を提供している。接続実験により技術的な検証が行いやすいので、システムを使った銀行サービス利用の敷居が下がる。その結果利用者数がさらに増えて、手数料が安くとも収益があげられるというわけだ。

■プラットフォーム銀行のイメージ

様々な事業者行うビジネス中で発生する事務処理をシステム化している企業は多い。お金のやり取りが発生するシーンでは、銀行とシステム接続して入金確認を効率化したりなどもしているが、APIを使ってシームレスに接続している事例はまだまだ少ないはず。そこでお金に関する処理をシステムで合理化しつつ安い手数料でビジネスを支えてくれるのが、GMOあおぞらネット銀行のプラットフォーム銀行というわけだ。

■APIの接続実験ができる環境「sunabar」

引用元:GMOあおぞらネット銀行sunabar紹介ページ
GMOあおぞらネット銀行に口座を持っている人であれば利用できるAPI接続の実験場。システムを通じた振込操作などができるが、実際の口座のお金を動かすのではない。プロトタイプを作ったり、新しいビジネスを考えたりするときに役に立つ。財務会計のソリューションなどやAI関連のサービス提供も予定していおり、幅広い視点を持っていることがわかる。

住信SBIネット銀行に比べて、より技術者に寄り添ったネット専業銀行かもしれない

 技術的に先駆者的な立ち位置で、金融×IT=フィンテックに精通した銀行と聞くと住信SBIネット銀行を思い浮かべる人は少なくないはず。住信SBIネット銀行は家計簿アプリ「マネーフォワード」などにAPI接続機能を提供するなどして、金融サービスの技術的な成長を促し、地方銀行と積極的に提携することで銀行業が廃れないように貢献している。そのためGMOあおぞらネット銀行に比べて取扱商品数も多く、様々なフィンテック企業と接続しているが、システム利用の実験場を全口座保有者にへの開放はしていない。

■住信SBIネット銀行の法人向けサービス

引用元:法人のお客さま/住信SBIネット銀行

 オンライン専業銀行として400万口座以上の顧客を持つ住信SBIネット銀行は、口座数でこそ同じオンライン専業の楽天銀行の900万口座には及ばないものの、預金、融資などをはじめ多様な商品を提供してくれている。まさにフィンテックの王者の風格。3万円以上の振込手数料は1件あたり250円(税込)とGMOあおぞらネット銀行の通常手数料261円より安い。

GMOあおぞらネット銀行のほうはシンプルに取扱商品を少なくして、代金決済に的を絞ることで技術者がGMOあおぞらネット銀行に接続するサービスを作りやすい環境を整えているように見える。それが「プラットフォーム銀行」と銘打っている証拠なのかもしれない。

■請求ごとに専用の口座を設定できる振込入金口座

引用元:振込入金口座/GMOあおぞらネット銀行
GMOあおぞらネット銀行では、手間のかかる請求元からの入金確認を効率的にできるように、請求ごとに専用の口座番号を発行する振込入金口座が2000口座まで無料で利用できる。コストを掛けずに代金決済を合理化したい法人顧客の獲得に力を入れていることが伺える。

ITを使って金融ビジネスを盛り上げようとしている住信SBIネット銀行に対して、あらゆる業種の法人とそこに属する技術者が、代金決済を始めとしたお金に関する事柄を合理化するのを支援してくれるのがGMOあおぞらネット銀行である。次はどんな一石を投じてくれるのか楽しみだ。

文/久我吉史

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