
新型コロナウィルス感染拡大で不安な状況が続く中、ビジネスパーソンは効率化だけでなく「ストレス」のケアにも重点を置く必要がある。今、多くのビジネスパーソンは何に対してストレスを感じているのか。
今回チューリッヒ生命が全国1,000人のビジネスパーソンを対象にストレス原因のほか、「働き方」に関する制度の導入とそれに伴うストレス、残業時間、有給休暇の取得などについて調査した結果、ストレスの要因第1位は「収入(経済面)」だった。
ビジネスパーソンのストレスの要因第1位は「収入(経済面)」
働き方改革による残業時間の減少や、新型コロナウイルス感染症の影響により収入(経済面)への不安が募ったことがわかる。過去3年間の調査結果と比較すると、「上司との人間関係」は4年連続、「仕事の内容」は3年連続でTOP5に入る結果になり、これらが多くのビジネスパーソンの悩みになっていることがわかった。
また、新型コロナウイルス感染症の発生前から、「フレックス」や「在宅勤務」、「再雇用」などの制度を導入していた企業は約3割に留まった。導入された制度に対するストレスとしては「社内スケジュールが調整しづらいこと」や「収入が減ったこと」、「隠れ残業や仕事の持ち帰りがあること」などが挙げられた。
一方、制度に対してストレスを感じていないという方も多く、年代別の結果では最もストレスを感じていないのは50代であることがわかっている。
さらに今回の調査では、62.9%の方が「希望通りに有給休暇を取得することができた」と回答した。しかし、100%取得をした人の割合は全体の23.8%に留まった。2019年4月より有給休暇の5日間の取得が義務化されましたが、29.6%の人が取得日数5日未満という結果になった。
調査概要
1. 調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
2. 調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、全国の20歳~59歳の有職者を対象に実施
3. 有効回答数1,000人(20代・30代・40代・50代、男女:各125人)
構成/ino.