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従来型の銀行の変革の鍵を握るのはフィンテックの効果的なコラボレーション、「ワールド・フィンテック・レポート 2020」

2020.08.05

従来型の銀行がマーケットで勝ち組になるためには?

今、従来型の銀行が提供しているサービスと顧客が求める内容との乖離はかつてないほど広がっている。

ワールド・フィンテック・レポート 2020」によると、銀行は消費者にとっての訴求力と競争力を保ち続けるために、データ主導で顧客重視のフィンテックとの提携によるミドル/バックエンドの業務改革を優先すべきであり、それが結局はフロントエンドの改善にもつながる。

保守を除く新規IT開発への全体的な投資は、2016年の24%から2019年の33%へと上昇したが、ミドル/バックエンドの業務運営は依然として多くが手動かつ複雑なビジネスプロセスに基づいていて、顧客体験のシームレス化を阻んでいる。

レポートでは、フロントエンドのラスト1マイル体験(商品をパッケージングして顧客へデリバリーする等)が及第点を満たしていない現実を指摘しています。その結果、お客様は銀行から個別的な付き合いをされていないように感じたり (50%)、 幾つかの直販サイトで口座引き落とし払いが出来ない (60%) ことに不満を覚える。

一方、新世代の顧客(Y世代やデジタルネイティブ等)の48%は、自身のメインバンク(従来型の銀行)が提供する限られた範囲の商品やサービスに不満を抱いており、自分の好みにマッチし、他のプラットフォームやアプリケーションと連携するサービスを求めて、今後1年以内に新世代の銀行に乗り換えようとする意向に拍車がかかっている。

Open Xの波を捉えて、売上高や純利益の成長を加速する・生産性を強化する・顧客エンゲージメントを向上させる・コストを削減する・透明性や従業員の満足度を高める 等のためには、フロントからバックエンドに至るバリューチェーン全体を改善することが不可欠だ。

効果的なコラボレーションを重視する銀行とフィンテックが、Open Xのシェアリング経済で成功する

キャップジェミニの「Open X Readiness Index (Open X準備(Readiness)指標)」は、人・ファイナンス・ビジネス・テクノロジーの各方面における銀行の成熟度を測定することで、スタートアップ企業と一定スケールで効果的に提携できる準備があるか(Readiness)を診断してくれるベンチマーキング用のグローバルツールだ。

ワールド・フィンテック・レポート 2020でも同指標を主要テーマとして取り上げており、提携を重視する銀行は、スタートアップとの協業を担う専任かつ独立性の高いチームを設け、迅速に価値を見定めて損切りする「フェイルファスト(fail-fast)」と呼ばれるイノベーションのためのアプローチを採っていることが示されている。

また、準備(Readiness)で先頭に立っている銀行は、先駆者として新興テクノロジーに早くから投資し、レガシーシステムへの依存性も極めて少ないため、フィンテックとの統合が容易だ。

EfmaのCEOであるJohn Berryは、次のように述べています:「従来型の銀行は重大な岐路に立たされています。Open Xを採り入れるか、さもなくば存在価値を失うリスクに晒されています。今日のマーケットで、絶えず変転する顧客の期待に応え続けるため、既存の銀行は、実績あるフィンテック系パートナー企業から協力とサポートを得ながら、「独創的な銀行」へと変容すべきです」

調査手法

「ワールド・フィンテック・レポート 2020」は、「2020 global FinTech executive interviews (2020年のグローバル・フィンテック幹部インタビュー)」や「キャップジェミニのOpen X準備(Readiness)指標」の調査で得られた洞察・知見に基づいている。

構成/ino.

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