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パワハラと受け止められないために。テレワーク中の部下のプライベートに関わる事項を知りたいときの注意点とは?

2020.08.06

2020年6月1日に施行された改正労働施策総合推進法に基づく、パワーハラスメントを防ぐための法規制、通称「パワハラ防止法」を受け、上司やマネージャーの立場となれば、部下との関わり方にも注意が必要になってくる。

そこで本シリーズでは、3回にわたって、上司の悩みごとのパワハラ予防策を特定社会保険労務士の毎熊典子さんに聞く。今回は「テレワーク中の部下のプライベートに関わる事項を知りたい」ときのパワハラ予防策だ。

【取材協力】
特定社会保険労務士 毎熊典子さん
慶応義塾大学法学部法律学科卒。シニアリスクコンサルタント、プライバシーコンサルタント、健康経営エキスパートアドバイザー。ダイバーシティ時代における労務管理に関する講演・執筆多数。【主な著書】『これからはじめる在宅勤務制度』(中央経済社)

フランテック社会保険労務士事務所
https://www.maikuma.jp/

よくある上司の悩み「部下のテレワーク中の生活環境や本音を知りたい」

今回は、この上司のお悩み。

「テレワークを実施していますが、姿が見えない分、部下の生活環境が気になります。しかし、部下のプライベートにまで深く突っ込んで聞くのはハラスメントになりますか? なる場合はどこまでがNGなのでしょうか?」

●安全衛生管理や情報セキュリティの面から任意申告であれば問題ない

「テレワーク(在宅勤務)では、仕事の場と私生活の場が同じであるため、部下のプライベートを侵害しないよう、十分配慮する必要があります。業務上必要とされる範囲を超えて、興味本位で部下の私生活にかかわる事項を聞き出そうとする行為は、パワハラの一類型である「個の侵害」に当たる可能性があります。

しかし会社は、安全衛生管理や情報セキュリティの面から、部下が自宅において、どのような環境で仕事をしているかを把握しておかなければなりません。そこで、テレワークで働く社員に対して、健康管理やセキュリティ管理等の目的であることを説明した上で、自宅内の仕事場所やインターネット環境、日中の家族の在宅状況や家族以外の人の出入りの有無、騒音・照明等に関する事項など、テレワークを行わせる上で会社が把握しておく必要があると客観的に判断される事項について、任意に申告させることについては問題ないものと考えられます」

部下の生活状況を聞き出すときのポイント

テレワーク中、部下の生活状況を聞き出したいときのパワハラにならない聞き方や、その他の対策を教えてもらった。

1.定期的に面談する

「テレワークで働く部下の状況を把握するには、定期的に面談を行うのがよいでしょう。WEB会議システムなどを利用して、部下の顔が見える状態で行うとよいです。面談では、業務に関する事項のほか、テレワークを行うことで感じるメリット・デメリットについて聞くとよいでしょう。特に子育て中の社員や介護をしている社員については、仕事との両立を図る上で、困っていることがないか、休憩の取り方や就労時間など、仕事をしやすくするための要望希望等を聞き取り、改善の可能性について社内で検討することが望まれます」

2.部下の変化は早期に発見し、見落とさない

「長期間に及ぶテレワークでは、部下の仕事に対するモチベーションが少しずつ低下したり、孤独感を感じてメンタル面に影響を及ぼしたりするケースも少なくありません。そうした部下の変化は、服装や顔の表情、声の調子、話の内容などにも現れることから、こうした部下の変化を早期に発見し、見落とさないようにします」

3.部下が自ら相談できる環境を整えておく

「プライベートに関わる問題については、一方的に無理やり聞き出そうとするのではなく、相談したいことがあればいつでも聞く用意があることを伝えて、部下が自ら相談できる環境を常日頃から整えることが求められます」

テレワーク中の部下の様子は、上司としてはかなり気がかりのことだろう。パワハラを予防しながら、部下との信頼関係を築けるコミュニケーションを取っていきたい。

取材・文/石原亜香利

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