コメダ珈琲店を手掛ける「コメダ」が、プラントベースの新業態カフェ「KOMEDA is □)」を、2020年7月15日東銀座にオープンした。
なぜコメダがプラントベースカフェをオープンしたのか?
創業以来「くつろぐ、いちばんいいところ」を目指し、食材支援を必要としている方に企業などから寄贈された食品を無償で提供する活動「フードパントリー」に参加するなど、サステナブルな取組みを行ってきたコメダ。
その新しい取り組みとして、今回誕生したのが、プラントベース(植物由来)のカフェ「KOMEDA is □」である。
「肉を食べないことが地球温暖化防止や環境保全に繋がる」
その理由は、家畜がするオナラやゲップにある。牛1頭がゲップやおならをすると、1日160〜320リットルものメタンガスが排出され、このメタンガスが地球温暖化に繋がっているのだ。
このような状況をふまえ、コメダが提案しているのが「お肉を休む日を、つくろう。」である。
週に1度、お肉を摂らない食事を楽しむことで、環境を守ることができる。
コメダは、地球にも人間にも優しい食事と空間を提供することで、「心にもっとくつろぎを」届け続けていきたい。
そのような想いから、プラントベースカフェ「KOMEDA is □」が生まれた。
全商品プラントベース!
「KOMEDA is □」で提供されている商品は全てプラントベース。
カフェラテには植物性のオーツミルクを使用。
お店のオススメは、食べごたえ抜群の大豆パテに、天然醸造や熟成の伝統調味料を贅沢に使ったうま味たっぷりのソースがかかった「べっぴんバーガー」
何種類か用意されているが、今回は味噌トマトソースとヴィーガンチーズを使用した「misoバーガー」をチョイス。
アメリカンサイズのハンバーガー。ソイミートは噛み応えがあり、男性でも満腹感が味わえる。
見た目はお肉そのもの。ソイミートの淡泊な味をカバーするため、味付けが少し濃いのが残念。
食事メニュー以外にも、小麦粉の代わりに国産米粉を使用した「厚焼きパンケーキ」や、コメダ初となるアルコールも提供。
厳選した完全植物由来のワインや、おつまみにピッタリの「豆腐フリット」など、オトナも楽しめるプラントベース商品が揃っている。
インテリアにもこだわりが
地球環境に配慮しているのは商品だけでない。インテリアにもコメダのこだわりが散りばめられている。
お店の中央に飾られた大きな木。
「再生の木」とも呼ばれているこの木は、物流で荷物を載せる荷役台として使われた古材からできている。
また、天井にぶら下がった「廃ガラスのペンダントライト」は、吹きガラスの製作工程で生まれた廃棄予定のガラスから作られている。
さらに、床は不要になったガラス瓶を粉砕してできたクリスタルストーン・サンドと、石灰を混ぜて作られている。
環境について考えるひと時に
肉を一切食べない、「完全プラントベース」になることは難しい。しかし、コメダの提案するような「週に1度、お肉を摂らない生活」を送ることなら可能ではないだろうか。
昔は味気なかったプラントベース食品も、技術の進化により今では十分美味しく、見た目も華やかな食品が増えている。
自然と調和したインテリアの「KOMEDA is □」で、週に1度プラントベース食品を食べることで、環境について考える時間を持つ習慣を付けるのも良いかもしれない。
文/小松佐保(Foody Style代表)
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