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食事の動物性タンパク質を植物性に置き換えると全死亡リスクが低下する可能性、米国立がん研究所発表

2020.07.31

植物性タンパク質の摂取は長生きの秘訣?

朝食には卵の代わりに豆腐を食べ、料理には牛肉ではなく豆を使うようにすれば長生きできるかもしれない―。

そんな研究結果を、米国立がん研究所(NCI)のJiaqi Huang氏らが「JAMA Internal Medicine」7月13日オンライン版に発表した。

普段の食事中の動物性タンパク質を植物性タンパク質に置き換えると、全死亡リスクが低下する可能性があることが分かったという。

Huang氏らは今回、1995年から2011年にかけて、食事パターンと健康に関する長期的な調査に参加した米国人男性23万7,036人と女性17万9,068人のデータを分析した。

対象者の食事中に含まれるタンパク質の割合は、平均で約15%であり、そのうち40%は植物性、残る60%は動物性だった。

16年間の追跡調査の結果、男女ともに、植物性タンパク質の摂取が全死亡リスクの低下と関連する可能性が示された。

1,000kcal当たりのタンパク質の摂取量を、動物性タンパク質から植物性タンパク質に10グラム置き換えるごとに、全死亡リスクが男性では12%、女性では14%低下したという。

また、動物性タンパク質から摂取するエネルギーのうちの3%を植物性タンパク質に置き換えると、全死亡リスクが男女ともに10%低下し、心血管疾患による死亡リスクが、男性では11%、女性では12%低下することが明らかになった。

動物性タンパク質のうちでも、卵を植物性タンパク質に置き換えた場合に全死亡リスクが、男性で24%、女性で21%低下し、赤肉を植物性タンパク質に置き換えた場合には、それぞれ13%、15%低下した。

ただし、Huang氏は、卵や赤肉の摂取を制限する際には、健康的な代替品に置き換えることに留意すべきだとしている。

同氏は、「卵や赤肉の動物性タンパク質を全粒穀物などの植物性タンパク質に置き換えると、全死亡リスクが低下することが分かった。

一方で、動物性タンパク質を加糖飲料などの他の食品に置き換えた場合にも全死亡リスクの低下がもたらされるかどうかは明らかになっていない」と説明している。

論文の上席著者で、NCIの主任研究員であるDemetrius Albanes氏は「今回の研究結果から、心血管疾患による死亡の予防には、植物ベースの食事が有用なことを支持するエビデンスが得られた。また、タンパク質の摂取源の選択が健康の転帰や寿命に影響する可能性も示された」と述べている。

Academy of Nutrition and Dietetics会長のConnie Diekman氏は、「植物性タンパク質の摂取が長生きにつながる理由にはさまざまなことが考えられる」と述べた上で、「肉のタンパク質には飽和脂肪やコレステロール、塩分などが多く含まれる一方で、植物性タンパク質には食物繊維や抗酸化物質、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれている」と指摘する。

また、Albanes氏らは、動物性タンパク質が体内で分解された後のアミノ酸は、動脈硬化や炎症を促している可能性を指摘。さらに、動物性タンパク質は、腸内細菌叢に影響を与える可能性があることも考えられるという。

ただ、卵に関しては、これまで考えられていたよりも健康には悪い影響を与えないとする研究結果が報告されている。

専門家の中には、「卵は、健康的かつバランスの取れた食事の一部になり、否定的に扱うべきではない」という声がある一方で、「卵料理や肉料理は毎日食べるのはやめ、できれば植物性食品とバランスを取ることが望ましい」という意見もある。(HealthDay News 2020年7月13日)

Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/article-abstract/2768358

構成/DIME編集部

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